スマホとScanSnapをつなぐ「モバイル版ScanSnap Home」
今回レビューする「モバイル版ScanSnap Home」は、iPhoneやiPad、Android搭載スマホ、タブレット、そしてChromebookなどで利用できるモバイルアプリです。基本的には同社のドキュメントスキャナーであるScanSnapシリーズと接続し、スキャン機能や、クラウドへの保存機能などを利用します。なお、ScanSnap CameraとScanSnap GoはChromeOSには対応していません。
また、最新モデルの「ScanSnap iX2500」であれば、スマホを近づけるだけでモバイル版ScanSnap Homeと接続し、普段の設定で即スキャン可能。終了後はプロファイル情報がScanSnap iX2500から削除されるので、共有スペースで複数のユーザーが利用する用途などにも向いています。


スマホだけで書類をスキャンできる「ScanSnap Camera」
さて本題に入りましょう。モバイル版ScanSnap Homeに、7月14日に新機能「ScanSnap Camera」が搭載されました。これはScanSnapシリーズがなくても、スマホだけで書類をスキャンし、そのデータを管理できる新機能です。
もちろんiX2500などが備える自動給紙機構(ADF)は利用できないので、膨大な書類のスキャニングには向きませんが、そのぶん出先でサクッとレシートや資料をスキャニングするのには非常に重宝する機能なのです。


書類にスマホをかざすだけで自動スキャン
基本的な使い方は非常に簡単。「Scan」ボタンをタップすると、カメラモードに切り替わります。その後、書類にカメラを向けて静止すれば、自動的にスキャニング(撮影)されます。画面にはスキャンした画像が表示されるので、問題がなければ「完了」を押すと、そのデータがスマホに保存されます。
なおスキャン時には、「カメラが傾いています」、「カメラが原稿から遠すぎます」、「ピントが合っていません」などの警告メッセージが表示されます。ユーザーがそれを是正すると自動的にスキャンされるので、いちいちシャッターボタンを押す操作は不要。机の上に書類を並べておけば、次々とスキャンできるわけです。


多彩な補正機能でスキャナーらしい画像に仕上げる
ScanSnap Cameraが便利なのは、さまざまな補正機能を利用できること。スマホのカメラで撮影しただけでは、通常はスキャナーでスキャニングしたときのような整った画像にはなりません。しかし、ScanSnap Cameraは向きや台形を自動的に補正できるほか、背景除去、カラー自動判別などにも対応しています。
さらに有料の「ScanSnap Cloud+」に加入すれば、折れ曲がった紙を真っ直ぐに補正する「フラット補正」、画像にかかった影を消去する「影けし」も利用可能です。これらの処理は撮影時に自動適用できるほか、向き補正、台形補正、ページ整理、フラット補正、影けし、背景除去、カラーなどは、スキャン後に手動で調整することもできます。




「AIファイル名生成」でスキャン後の整理もラクラク

個人的に大きな進化だと感じたのが「AIファイル名生成」です。有料の「ScanSnap Cloud+」に加入すると利用できる「ScanSnap AI」により、文書の内容をもとに最適なファイル名を自動生成。実際に使ってみた感想としても、従来の自動ファイル名生成と比べて、よりわかりやすいファイル名を付けてくれます。ファイル名から目的のファイルを絞り込めるので、この点は大きな進化だと感じました。
手書きメモまでOCRで検索できる「ScanSnap AI」
さらに有料の「ScanSnap Cloud+」で利用できる「ScanSnap AI」を活用すれば、活字OCRだけでなく、手書きOCRも利用できるので、手書きのメモに対しても検索を実行可能です。
昨今ではボイスレコーダーから文字起こしで議事録などを作成できますが、特に重要なキーワードを書き留めたり、発言内容とはべつに自分の思い付きをメモしておき、それをScanSnap Cameraで取り込み、あとで検索、閲覧するといった使い方もできるわけです。


ScanSnap AIをフル活用するなら月額980円から

ScanSnap Homeの真価を発揮させるのであれば、有料の「ScanSnap Cloud+」を利用したいところ。ScanSnap AIの処理ページ数に応じて、Sプラン(100ページ/月)が月額980円、Mプラン(300ページ/月)が月額1980円、Lプラン(600ページ/月)が月額2980円とそれなりにかかります。
とはいえ、筆者が日常的にスキャニングするのは主に買い物や宅配便のレシートぐらいで、日によっては使用しない日もあるので、Sプランで収まりそうです。それでサクッとデータ化、整理できるのであれば、妥当なコスパだと感じます。
いずれにしてもSプランであれば1カ月無料でScanSnap Cloud+の機能を体験できるので、まずはインストールして試用し、自分の利用頻度、そしてScanSnap AIの利便性を体験してから、継続利用するかどうか決めてみてはいかがでしょうか? 私の場合は外出中にスキャニングしたのち、帰りの電車のなかなどで帳簿につけるという使い方が便利だったので、今後も活用していこうかと考えています。

