本体を折りたたむと、厚みは約21mmと非常にコンパクト
「Mobi Fold」は、折りたたみ可能なワイヤレスモバイルマウスです。本体を折りたたむと、厚みは約21mmと非常にコンパクトになり、シャツのポケットなどにも収まる携帯性を備えています。
本体サイズは展開時で57(W)×122(D)×33(H)mm、折りたたみ時で57(W)×66(D)×21(H)mm。重量は79gです。乾電池ではなくバッテリーを内蔵しており、1分間の充電で約22時間、フル充電なら最長約30日間使用できると謳われています。




本体カラーはグラファイト、オフホワイト、ライラックの3色が用意されています。ライラックは、その名の通り花を思わせる色合いで、涼しげな印象を与える美しいカラーです。

薄さを追求した本製品には、物理的なホイールボタンは用意されていません。その代わりに搭載されているのが「アダプティブタッチスクロール」です。このインターフェースでは、滑らかで直感的なスクロール操作が可能で、1回の操作で100行単位のスクロールも可能です。また左右ボタンは静音クリックタイプで、タッチスクロール部が「進む」、「戻る」ボタンを兼ねているため、一般的なマウスとかなり近い使い勝手を実現しています。

ロジクールのほかのマウスと同じように、3台のデバイスに接続可能で、ボタンひとつで切り替えできる「Easy-Switch」機能を搭載しています。接続方式は、USBレシーバーの「Logi Bolt」とBluetoothに対応しており、用途に応じてどちらでも利用可能です。ただし、Logi Boltレシーバーは本製品には付属していないため(一部モデルには同梱)、必要な場合は別途購入する必要があります。


センサー方式は光学式で、解像度は400 DPIから4000 DPIまで対応。ボタン数は4つです。対応OSは、Windows 10以降、macOS 12以降、iPadOS 15以降、Chrome OS、Android 12以降、Linuxとなっています。ただし、専用ソフトウェアの「Logi Options+」はWindowsとMac用しか用意されていないため、ファームウェアのアップデートや細かな設定には、WindowsかMacのどちらかの環境が必要となります。
折りたたみ用ヒンジの剛性は高く、ボタンのクリック感も良好
本製品を初めて使うときは、少し剛性に不安がありました。あまりにも薄すぎるので、力を入れたらきしんだり、たわんだりして、フィーリングがよくないかもしれないと予想していたのです。しかし、その心配はいい意味で裏切られました。

本製品のヒンジ機構は、開いたときに完全にはフラットにならない構造になっており、その角度での剛性は非常に高いです。そのため、上から押し付けるように手のひらをあてがっても、たわみを感じることはほとんどありません。剛性という点では、不安はほぼないと思います。

ボタンも低めの音で、かつ小気味いいクリック感が備わっており、操作がしやすいです。進む、戻るボタンは若干固めに感じましたが、慣れれば違和感なく操作できるようになります。中央の進む、戻るボタンが固めに設定されているのは、アダプティブタッチスクロール時に意図せず押してしまうことを避けるための仕様だと思われます。

アダプティブタッチスクロールの操作には多少の慣れが必要ですが、素早くスワイプするとスクロールに慣性がつきます。これにより、長いスクロールも素早く実行できるわけです。薄さを追求したマウスではありますが、先ほどお伝えした通り数時間使い込めば、通常のマウスと同じような感覚で使えるようになると感じました。
なおアダプティブタッチスクロールには「スムーズスクロール」という設定項目が用意されており、こちらを有効にするとスクロールの速度が均質化されます。個人的にはオフのほうが反応が機敏なので操作しやすく感じましたが、うまくスクロールできない場合は有効にしてみてもよいでしょう。

お守り代わりに携帯しておくモバイルマウスとしては、間違いなく最有力の存在
「Mobi Fold」は、折りたたみ時で21mmの薄さと剛性の高さから、モバイル用途にぴったりな1台です。物理ホイールがない点や独特のクリック感など、操作面で多少の慣れが必要なため、自宅やオフィスで使うメインのマウスを完全に置き換えることはできません。しかし、バッグやポケットに忍ばせておいても一切かさばらない圧倒的な携帯性は、ほかのマウスにはない大きな強みです。
急な出先での緻密な作業に備え、お守り代わりに携帯しておくモバイルマウスとしては、間違いなく最有力の存在と言えるでしょう。

