Customer Data Platform
アイ・ティ・アール(以下、ITR)は、国内のCDP市場規模推移および予測を発表した。2024年度の同市場の売上金額は、前年度比13.4%増の146億円となった。2025年度は同17.3%増を見込んでいる。
この背景には、顧客接点のデジタル化が進む中で、企業において顧客データを統合的に管理・分析し、より効率的かつ効果的なデジタルマーケティング施策を実行することが重要な課題となっていることがある。CDPへの注目度は年々高まっており、ベンダー各社では新規ユーザーの獲得とともに、既存ユーザーのシステム拡張も進展している。同市場の継続的な拡大が見込まれることから、2024〜2029年度の年平均成長率は17%に達するとITRは予測している。
ITRのシニア・アナリストである水野慎也氏は、次のようにコメントしている。「サードパーティーデータの利用が制約を受ける中、企業が自社で保有するファーストパーティーデータを活用し、顧客理解とマーケティング施策の精度を高めるニーズが一層高まっています。近年のCDPは、従来のデータ統合・分析機能に加え、広告など外部の接触データと、自社が保有するWebサイトのアクセス履歴やEC購買履歴などを、安全性を担保しつつ統合できる『データクリーンルーム』機能を備えることで、製品・サービスの価値を高めています。さらに今後は、AIとの連携によって顧客の行動や嗜好をより精緻に把握し、最適なタイミングやチャネルで施策を実行する動きが活発化するとみられます。こうした動きにより、CDPは単なるデータ基盤にとどまらず、企業のデジタルマーケティングを推進する重要な役割を担い、市場は堅調に拡大すると予想されます」


