Low-code/No-code

 アイ・ティ・アール(以下、ITR)は、国内のローコード/ノーコード開発市場規模推移および予測を発表した。2024年度の同市場の売上金額は、前年度比15.1%増の994億円となった。2025年度は同14.9%増を見込んでいる。

 この背景には、市場を構成するベンダーの7割超が前年度から2桁成長を記録したことがある。特に、合計で5割以上のシェアを有する上位3社が市場拡大をけん引している状況だ。提供形態別では、製品ラインアップが多種多様で適用範囲の広いクラウドサービスの導入が今後も幅広い企業で進むと予想される。同市場の2024〜2029年度の年平均成長率は12.9%に達するとITRは予測している。

 ITRのプリンシパル・アナリストである甲元宏明氏は、次のようにコメントしている。「多くの国内ユーザー企業がアプリケーション開発の内製化に取り組んでおり、市民開発も積極的に進められています。その際、ローコード/ノーコード・ツールの利用が主流の一つとなっています。一方で、市民開発に取り組んでいる企業の多くがAIツールの活用を進めており、その適用範囲は開発プロセスの各工程に広がってきています。ローコード/ノーコード・ツールは今後も重要な役割を果たすと考えられますが、イノベーティブなAI系開発ツールやサービスが次々と登場していることから、これらとの差別化や融合を図らなければ、既存のローコード/ノーコード・ベンダーにとってより厳しい競争環境となる可能性が高いといえます」

※ベンダーの売上金額を対象とし、3月期ベースで換算。2025年度以降は予測値。