皆さま、こんにちは。ダイワボウ情報システムでNutanixを担当している畠中です。

今回は、Nutanix運用ガイドの第4回目です。前回に続き、Life Cycle Manager(以下、LCM)の操作方法についてご紹介します。

アップグレード手順

 アップグレードは以下のような手順で行います。

※ Prism Centralソフトウェアの互換性を守るため、必ずPrism Centralクラスタを先にアップグレードする必要があります。
※ 今回は複数コンポーネントのアップグレードを同時に実施します。個別コンポーネントのアップグレード時には、こちらのページを参照してください。

1|事前準備

1-1|事前確認

 アップグレードの際には、以下のポイントを確認しておく必要があります。

  • サポート期間
  • 対象バージョンのアップグレードがサポートされているか(併せて1-click アップグレードの可否)
  • 互換性
  • ホストのリソース状況・マイグレートできないVMの有無

 ローリングアップグレードでは、停止対象となるホスト上のVMをほかのホストへマイグレーションします。マイグレーションできないVMは、ホスト停止時にシャットダウンまたは停止されるため、事前に影響範囲を確認し、必要に応じて安全に停止できるよう準備しておくことが重要です。

 【参考ドキュメントは以下の通りです】
 ★ サポート期間
  https://portal.nutanix.com/page/documents/eol/list?type=aos
 ★ Upgrade paths
  https://portal.nutanix.com/page/documents/upgrade-paths
 ★ 互換性
  https://portal.nutanix.com/page/compatibility-interoperability-matrix/aos/interoperability
  ※ 「Upgrade Paths」「互換性」の閲覧には、My Nutanix account が必要です

1-2|Nutanix Cluster Checkの実行

 アップグレード前にNutanix Cluster Check(NCC)を実行し、想定外のFAIL、WARN、INFO、ERR項目がないことを確認しておく必要があります。

2|Prism Central Cluster

2-1|Inventory

Prism CentralのAdmin Centerにアクセスし、左のメニューから「LCM」を選択します。
上部のタブでインベントリ/アップグレード対象を選択することができますので、「Prism Central Cluster」を選択します。
操作対象のPrism Central Clusterの左側にチェックを入れ、「Perform Inventory」をクリックします。
対象クラスタ行をクリックすると右側に詳しい情報が表示されます。
また、「Operation」タブからタスクの進捗状況を確認できます。
インベントリが完了後、「Software」タブから各コンポーネントの現在のバージョンを確認することができます。

2-2|Upgrade Pre-Check

 LCMでは、アップグレード前にプリチェックを実行することで、アップグレードが正常に完了できるか事前に確認することができます。

「Upgrade」をクリックします。
LCMを利用したアップグレードの注意事項が表示されますので、「Close」をクリックします。
アップグレード可能なコンポーネントとバージョンが表示されます。
アップグレード対象のコンポーネントの左側にチェックを入れ、「Next」をクリックします。
今回選択したアップグレードプランが表示されますので、「Run Upgrade Pre-Check」をクリックします。
インベントリ同様、「Operation」タブからタスクの進捗状況を確認できます。

2-3|Upgrade

Pre-Checkタスクが正常に完了していることを確認し、「Upgrade」をクリックします。
アップグレードするコンポーネントの左側にチェックを入れ、「Next」をクリックします。
「Apply Upgrade Plan」をクリックし、アップグレードを実行します。
 ※アップグレード中にはPrism Centralに一時的に接続ができなくなる場合があります。
赤枠部分に「Upgrade successful」と表示され、Prism Central Clusterのアップグレードが正常に完了したことを確認します。

3|Prism Element Cluster

3-1|Inventory

「Prism Element Clusters」をクリックします。
アップグレード対象のクラスタ名左側にチェックを入れ、「Perform Inventory」をクリックします。
クラスタ名をクリックし、右側の表示から「Software」タブを選択すると、現在のバージョンを確認することができます。

3-2|Upgrade Pre-Check

右側の表示を閉じ、対象クラスタ行の「三点リーダー(︙)」をクリック、「Run Upgrade Pre-Check」を選択します。
アップグレード対象のコンポーネントの左側にチェックを入れ、「Next」をクリックします。
「Start Upgrade Pre-Check」をクリックします。
対象クラスタのOperation列に「Pre-Check successful」と表示されていることを確認します。

3-3|Upgrade

対象クラスタ行の右端にある「三点リーダー(︙)」をクリックし、「Create Upgrade Plan」を選択します。
アップグレード対象のコンポーネントの左側にチェックを入れ、「Next」をクリックします。
「Start Upgrade」をクリックします。

 今回は、Nutanixのライフサイクル管理ツールであるLCMを使用したアップグレード方法についてご紹介いたしました。LCMを使用することで、互換性や依存関係を考慮したアップグレードを簡単に行うことができます。

 今後の記事では、インターネットに接続していない環境、いわゆるダークサイト環境でのアップグレード方法についてもご紹介する予定です。

 最後までご覧いただき、ありがとうございました。