皆さま、こんにちは。ダイワボウ情報システムでNutanixを担当している畠中です。
今回は、Nutanix運用ガイドの第3回目をお届けします、前回に続きNutanix環境のライフサイクル管理を取り上げ、アップグレード作業を効率化する「Life Cycle Manager(以下、LCM)」の概要と環境に合わせたアップグレード方法について解説します。
LCMの概要
LCMは、Nutanix環境におけるハイパーバイザー、管理ソフトウェア、ファームウェアのアップデートを一元管理する機能です。複数のコンポーネントのバージョン確認や互換性チェック、アップグレード実行をまとめて行えるため、運用担当者の作業負荷を軽減しながら、安全性の高いアップグレード計画を立てやすくなります。
従来の仮想環境では、ソフトウェアの互換性確認やファームウェア管理を個別に行う必要があり、アップグレードの計画・実施はシステム管理者の負担となっていました。Nutanix環境では、LCMによりこれらの作業を効率的に実施できます。

LCMの機能として、以下3点が挙げられます。
1|Inventory
インベントリ機能を使用することで、現在使用しているバージョンとアップグレード可能なバージョンを確認できます。AOSやAHV、Prism Centralなどのソフトウェアコンポーネントに加え、主要ベンダーのファームウェアのバージョンを確認することも可能です。
2|Upgrade Pre-Check
対象アップデートがサポートされているか、またアップグレード後のソフトウェア・ファームウェアの互換性に関してアップグレード前にチェックを行うことができます。
3|Upgrade
Upgradeでは、コンポーネント間の依存関係を考慮しながら、自動アップグレードを実行できます。また、ホストやCVMの停止が必要なアップグレードであっても、ローリングアップグレードによってクラスタ全体を停止せずに作業を進められます。

LCMによるアップグレード方法
アップグレードを実施する際には、環境のインターネット接続可否や管理方法に応じて、主に以下の3つの方法を利用できます。

インターネットに接続できる環境では、1-click readyとなっているバージョンのみ利用可能です。
1-click readyになっていないバージョンへのアップグレード、またはダークサイト環境の場合は手動でアップロードした環境の方法を使用します。ただし、この方法では管理者がアップグレードパスや依存関係を確認する必要があります。
そこで、LCM DUOを使用することで、アップグレードパスや依存関係を自動解析することができます。
LCMに関する詳細な情報は、以下のドキュメントを参照してください。
https://portal.nutanix.com/page/documents/details?targetId=Life-Cycle-Manager-Guide-v3_3-ja-JP:Life-Cycle-Manager-Guide-v3_3
今回はLCMの概要とアップグレード方法についてご紹介いたしました。次回は、Prism Centralから、インターネットに接続できる環境でのアップグレード手順についてご紹介いたします。

