Dynabookは、AI PCの中でもCore Ultra世代のCPUを搭載したCopilot+ PCのラインアップを拡充している。エージェントAIから独自のローカルAIの活用まで、多様な端末ラインアップが実現する企業や自治体への業務効率化の提案を見ていこう。

AIエージェント活用に向けて
Core シリーズ3搭載端末を提案

Dynabook
マーケティング&商品企画統括部
商品企画部 部長
原田健史

 Dynabookは、Copilot+ PCとして現在3製品を展開している。1製品目は2025年1月に発売を開始した「dynabook X94/NY」だ。14インチのモバイルノートPCで、CPUに「インテル Core Ultra プロセッサー(シリーズ2)」(以下、Core シリーズ2)を搭載する。2製品目は13.3インチモバイルノートPC「dynabook X83/PA」、3製品目は16インチのビジネスノートPC「dynabook B86/PA」で、いずれも2026年1月に発売を開始した。両モデルともCPUに「インテル Core Ultra プロセッサー(シリーズ3)」(以下、Core シリーズ3)を搭載している。

 インテルCPU搭載のCopilot+ PCを展開する中で、DynabookはCore シリーズ2とCore シリーズ3の両世代を同時に提供している。それぞれの販売戦略についてDynabook マーケティング&商品企画統括部 商品企画部 部長 原田健史氏は「最新世代であるCore シリーズ3搭載のdynabook X83/PAとdynabook B86/PAは、特にこれから本格的にAI活用を検討している企業や自治体におすすめです。Core シリーズ3は、NPUの性能がCore シリーズ2と比較して向上していますので、全体的なAI処理能力が優れています。エージェントAIをローカルで活用するような用途を想定しているユーザーさまの場合は、Core シリーズ3搭載のdynabook X83/PAとdynabook B86/PAが良いでしょう」と語る。

dynabook X83

独自のローカルAIで
セキュアなAI活用を支援

 一方、Core シリーズ2搭載のdynabook X94/NYはどうか。昨年から発売を継続しているモデルということもあり、出荷台数は増加傾向にあるという。「dynabook X94はCopilot+ PCの導入の検証や、基本的なAI機能を使い始めたいというユーザーさまに対してのエントリーモデルの位置付けです」と原田氏は語る。

 また、これらの端末ラインアップに加えて、Core シリーズ3が搭載された14インチモバイルノートPCの「dynabook X74/PA」、13.3インチモバイルノートPC「dynabook G83R/PA」をCopilot+ PCとして、Core シリーズ2が搭載された13.3インチモバイルノートPC「dynabook G83/NA」をAI PCとして2026年6月中旬以降新たに発売するなど、しばらくはCore シリーズ3搭載端末とCore シリーズ2搭載端末の併売を続けていく予定だ。データセンターのメモリー需要の高まりによる、PCの供給への影響について問われると「一部製品に影響が出ているものの、お客さまにご迷惑をおかけしないよう、相談を重ねながら供給確保に向けた調整を進めています」と原田氏は語った。

 Copilot+ PCをはじめとしたAI PCを必要とする企業は、AIを積極的に活用する先進的な企業や、大企業が中心のように感じられるかもしれない。しかし、人手不足の中小企業こそAI PCを導入するメリットは大きい。原田氏は「人手が不足している中小企業では、IT管理者が他業務と兼務しているケースが多いでしょう。こうした環境では、AI活用による業務効率化の効果が高いのです。さらに、dynabook X94/NYやdynabook X83/PA、dynabook B86/PAにはCopilot+ PCのAI機能に加え、Dynabook独自のAI機能『dynabook AI アシスタント』が搭載されており、ローカル環境で文書の翻訳や要約の処理を行ってくれるため、セキュアなAI活用が可能です。また、当社では『LCM運用サービス』も提供しており、導入から運用管理、保守サポートまで一貫してサポート可能です」と中小企業が活用するメリットを語った。

dynabook AI アシスタントのチャットモード(標準)の画面。