大企業ではAI PC導入が本格化する一方、コスト負担や具体的な活用像の不透明さから、慎重姿勢を崩さない中小企業も少なくない。こうした懸念を解消し、自社に最適なAI PCを選ぶには何が重要になるのか。日本HPの「HP EliteBook」シリーズが企業にもたらす価値をひも解きながら、AI PCの導入メリットを探っていこう。

AI PC普及の加速と温度差
企業ごとに揺れる導入判断

日本HP
パーソナルシステムズ事業本部
クライアントビジネス本部
モバイルビジネス部長
岡 宣明

 現在、ビジネスPCの選択肢として確実に存在感を増しているのが、AI処理に特化したNPU搭載モデルである。「当社においても、AI PCの取り扱いの割合が増えています。今年販売を開始したモデルや昨年末から提供しているハイエンドモデルの多くが、NPU搭載製品です」と日本HP パーソナルシステムズ事業本部 クライアントビジネス本部 モバイルビジネス部長 岡 宣明氏は話す。

 しかし、買い手である企業側の検討ペースには明確な差が生じている。ミッドレンジ以上の機器導入が多い大企業では、AI PCを前提とした調達要件の明確化が進んでおり、NPU性能を条件に含める動きも広がっている。一方、中小企業の検討は相対的に遅れ気味だ。岡氏は「SME市場はローエンド製品が中心となるため、大企業に比べると、AI PCの導入ペースは緩やかです。本格的な普及には、時間を要するとみています」と分析する。

 さらに、半導体やメモリーの不足によるPC価格の高騰も、中小企業の投資判断を難しくしている。新製品がAI搭載機へと移行しているとはいえ、限られた予算の中で“理由なき更新”は容易ではない。「購入後に何年先まで安心して使い続けられるかという『長期的な投資対効果』と、日々の業務に直結する『実務的な付加価値』をどう見極めるかが、中小企業のPC選定を左右するポイントとなります」と岡氏は語る。

企業ニーズに応える
多様な選択肢と実務価値

 企業の多様なニーズやIT環境に応えるため、日本HPはインテル、AMD、クアルコムを含む幅広いプラットフォームを揃え、最適な選択肢を提供している。その中でも、長期的な投資価値と実務的な付加価値を備えたPCとして注目されているのが「HP EliteBook」シリーズだ。同シリーズのフラグシップモデルである「HP EliteBook X G2i 14 AI PC」と「HP EliteBook X G2a 14 AI PC」は、最先端のテクノロジーと実務性をバランス良く兼ね備えている。

 HP EliteBook X G2i 14 AI PCは、最大50TOPSのAI処理能力を持つ「インテル Core Ultra プロセッサー(シリーズ3)」を搭載し、ローカル環境での高度なAIタスクもストレスなくこなせる優れたパフォーマンスを発揮する。

 HP EliteBook X G2a 14 AI PCは、最大55TOPSの卓越したNPU性能を持つ「AMD Ryzen AI 400シリーズ プロセッサー」を搭載しており、高いAI処理能力を発揮しながらも優れた省電力性を両立している。

 高い処理性能に加えて、両モデルがビジネスで支持される背景には、導入後の管理コスト(TCO)までを考慮した設計がある。筐体の上面側から直接取り外せる「トップマウント式」を採用したキーボードや、底面のねじを外すだけで容易に換装できるバッテリーなどセルフメンテナンス性を盛り込んでいる。こうした工夫により、トラブル発生時の管理工数や外部への修理委託コストを最小限に抑える運用体制を実現できる。

 日本HPでは、こうした製品が持つ実務的な付加価値や最新テクノロジーの情報を、販売店パートナーに向けて直接共有する活動にも注力している。2026年7〜9月には「HP Partner Communication 2026」というイベントを開催予定だ。AI機能搭載の主力製品群をはじめ、同社の幅広いソリューションを実際に体験できる機会を積極的に提供する。幅広い角度から企業の価値創出を支えていく。

キーボードは、容易に取り外しが可能な「トップマウント式」を採用している。剛性を確保しつつ、保守作業の効率化も図った構造となっている。
GaN技術を採用したACアダプター。従来比で最大50%の軽量化を実現した。コンパクト設計で携帯性に優れている。ノートPCをはじめ、多様なUSB-C対応機器への高速充電が可能だ。