Windows 10のサポート終了(EOS)を控え、OS更新の速やかな対応が求められている。深刻化するサイバー攻撃から防御するには、Windows 11へのリプレースが望ましい。また、最新のセキュリティパッチを適用するほかにも、より深層を保護できる機能があると安心だ。日本マイクロソフトのCopilot+ PC「Surface Pro 12インチ」「Surface Laptop 13インチ」は、PC内部の多層にわたるセキュリティ機能や企業のビジネスにメリットをもたらすAI機能を豊富に備えている。
高性能なCopilot+ PC
「Surface Laptop 13インチ」(以下、Surface Laptop)と「Surface Pro 12インチ」(以下、Surface Pro)の基本性能を見ていこう。Surface Laptopは、SoCである「Snapdragon X Plusプロセッサー」と45TOPSのNPUを搭載した。Copilot+ PCとしてAI処理を高速かつローカルで実行できる。モニターとして備えた「PixelSense タッチスクリーン」は13インチで、鮮やかな色彩と最大120Hzの高いリフレッシュレートを実現する。快適なタイピングを実現するキーボードに加え、大型の「ハプティックタッチパッド」とCopilotキーを備えた。「FHD Surface Studioカメラ」とDolby Audio対応スピーカーにより、高品質なWeb会議やメディア視聴もできる。
Surface Proも同様のSoCとNPUを備える。「Microsoft Copilot」のほか、Web会議時の画像や音声を加工編集できる「Windows Studio Effects」などのAI機能をローカルで高速に実行可能だ。モニターは12インチの「PixelSense Flowタッチスクリーン」だ。着脱可能、静音タイピングが可能な「Surface Pro Flex キーボード」に対応し、Surface Laptopと同様のタッチパッドを備えた。背面に165度まで開くキックスタンドを備えた。40以上の言語をリアルタイムで英訳する「ライブ キャプション」機能をWeb会議時に活用すれば、グローバルなコミュニケーションをサポートする。そのほか、Web会議の録画・録音データを自動で要約し、メモやタスクリストを作成する「インテリジェントリキャップ」機能やペンで入力した文字を判別してCopilotに反映する機能なども活用可能だ。


豊富な周辺機器性能
Web会議に役立つWebカメラ周りの機能も両製品充実している。Surface Proでは「クアッド HD フロント カメラ」を備え、自動フレーミング機能に対応し、動き続けるユーザーを常にフレーム内に収める。「10MP Ultra HD リア カメラ」も備えている。ホワイトボードを使用した会議メモの取得、ドキュメントのスキャン、求人サイトの写真撮影などを安全に行える。オプションとして「HDR OLED20 ディスプレイ」も選べる。HDR OLED20 ディスプレイでは1,000,000:1のコントラスト比による高密度で、昼夜を問わず、細部をより鮮明に再現し、視聴体験を向上する。音声出力に関しては、音声フォーカス機能搭載の「Dual far-field スタジオ マイク」とDolby Atmos搭載の「2Wステレオ スピーカー」を備える。インターフェースはUSB Type-C×2、「Surface Pro 12 インチ キーボード コネクター」を搭載し、周辺機器ハブである「Surface Dock」(別売り)を使用すれば最大3台の4Kモニターを接続できる。Web使用状況で最大12時間、動画再生は最大16時間使えるバッテリー駆動を確保した。そのほか、USB Type-Cを介した急速充電に対応する。
Surface Laptopの方では、Surface Proと同じクアッド HD フロント Surface Studio カメラのほか、音声フォーカス機能搭載の「Dual Studio マイク」を備える。映像・音声加工・編集機能である「Windows Studio Effects」と掛け合わせて、フルHD解像度とクリアなサウンドをビジネスに生かせる。Studioマイクと音声フォーカスを組み合わせれば、音声が大きくクリアで聞き取りやすくなる。また、Surface Proと同様のDolby Atmos 搭載 Omnisonic スピーカーを備え、高音質な音声を出力可能だ。Surface LaptopのインターフェースもSurface Proと同様のものを備える。Web使用状況で最大16時間、動画再生は最大23時間使えるバッテリー駆動を確保した。こちらも急速充電が行える。従来製品「Surface Pro 9」よりも90%充電時間が速くなっており、生産性を向上できる。
Surface Pro、Surface Laptopは両製品、Windows Studio EffectsをWeb会議などに役立てられる。例えばWeb会議中に照明を自動的に改善し、ノイズを除去するなど複数の機能で画質や音質を向上できるのだ。NPUでサポートされているAIエフェクト機能としては「背景ぼかし」「アイ コンタクト」「自動フレーミング」「音声フォーカス」「ポートレート ライト」「クリエイティブ フィルター」「アイ コンタクト テレプロンプター」などがあり、カメラで映す映像の品質を改善させられる。
多層セキュリティとサステナビリティ
両製品共に、Secured-core対応のWindows PCの保護機能によりチップからクラウドまで多層に保護を行える。チップレベルではTPM 2.0に対応したため、パスワード、PIN番号、証明書を保存するサンドボックス環境で、データを簡単に暗号化して保護が可能だ。ファームウェアはマイクロソフト側で自動更新を行うため、安全に起動できる。
さらに、「DFCI」にも対応した。DFCIはMicrosoft IntuneからUEFIをリモート管理できる機能で、本機能によってハードウェアコンポーネント (Webカメラ、Bluetooth) の有効化/無効化のリモート管理が可能となった。OS側では、既定でWindows OSの高度なセキュリティ機能を搭載しており、脅威からOSをプロアクティブに保護する。クラウドでは、常時オンのセキュリティ機能によってデータ、デバイス、IDの安全性を維持できる。
端末の一元的な管理も容易に行える。Microsoft Intuneに統合されている「Surface 管理ポータル」を活用すれば、デバイス管理、保証範囲に関する追跡、アクティブとなっているサポート要求状態、炭素排出量など各デバイスの分析情報を確認可能だ。Surfaceを一元化されたプラットフォームで管理しておけば、問題がエスカレートする前に対処できる。IT管理者の効率性の向上やITコストの削減が可能となるだろう。
サステナビリティに配慮されているので、企業内での環境意識や経営戦略の意識を高められるだろう。Surface Proは筐体での再生素材使用率は82.9%以上使用して製造され、リサイクル材料の使用量が増加している。梱包に関しては、リサイクル素材を78%含有したウッドベースのファイバー梱包材で作られた。材料の使用量を抑えて、ボックスの軽量化も実現している。
梱包材は材料の使用量を抑え、ボックスを軽量化している。エンドポイント管理ソリューションを提供しているため、組織のデバイス、アプリケーション、データを効率的に管理可能だ。保証を延長し、予期せぬ出費を回避できる Microsoft 保証プランも用意しているため、企業のROI計画に合わせて保証を延長することでSurfaceへの投資を最大化するだろう。
Surface LaptopとSurface Proは、セキュアな保護体制で新たなビジネスの創出に寄与する。

