HYCUとは？
Nutanixに強いバックアップ/DRをわかりやすく解説

皆様、こんにちは。
ダイワボウ情報システム（DIS） HYCU担当の的場です。

今回はオンプレミス、クラウド環境のバックアップ・データ保護ソリューション HYCUをご紹介します。

HYCUのオンプレミス製品「HYCU R-Cloud Hybrid Cloud Edition」はNutanixとの親和性が非常に高く、昨今のNutanixビジネスの盛り上がりと共に、HYCUについても多くの引き合いを頂いております。

　HYCUは、オンプレミス、パブリッククラウド、SaaSアプリケーションなど、企業の「あらゆるデータ資産」を一元管理・バックアップ/リカバリできる　データ保護プラットフォームです。その中でオンプレミス製品「HYCU R-Cloud Hybrid Cloud Edition」は、バックアップ、データ移行、災害復旧 (DR)、ランサムウェア対策などを統合的に提供可能な製品です。
　HYCUの開発元であるHYCU社は、日本の俳句から社名がつけられています。俳句は短い詩の中で心象を伝えますが、HYCUも容易な構築・操作の中で優れたデータ保護を提供します。バックアップ、監視製品の開発をしてきたアメリカのComtrade Softwareという会社が、2017年にNutanix環境のバックアップ製品としてHYCUを開発しましたが、翌年の2018年に分社化して設立されたのがHYCU社になります。Comtrade Software時代を含めると非常に長いバックアップ製品開発の歴史がある会社です。

　オンプレミス製品「HYCU R-Cloud Hybrid Cloud Edition」の他社バックアップ製品と比較した時の特徴を紹介します。

　Nutanix上の仮想マシンのバックアップを取得するのであれば、バックアップ保存先であるターゲットを用意し、管理サーバーであるバックアップコントローラをデプロイしてポリシーを作成するだけです。バックアップサーバーとして専用ハードウェアや、商用のサーバOS、データベースは必要ありません。仮想マシンにエージェントを導入する必要もなく、バックアップ、リストア、アーカイブといった処理が行えます。バックアップサーバーの機器の購入も必要なく、またシンプルな構成で構築にかかる工数も減らすことができます。

　HYCUは構築、設定が非常に簡単な製品です。バックアップサーバーであるHYCUバックアップコントローラーは、Linuxベースの仮想アプライアンスとして提供されますので、約3分でデプロイが完了します。また、完全日本語対応をうたっており、Webコンソール画面のメニュー表記だけでなく、ジョブのログ、ヘルプも日本語化されています。直観的な操作が可能で、少ない手順で優れたデータ保護を提供します。

　もともとNutanix環境のバックアップ製品の開発・販売のために設立された会社という事もあり、Nutanix、特にAHV環境との親和性が非常に高いことが知られています。仮想マシンのバックアップはもちろんの事、Nutanix FilesやNutanix Volumesのバックアップも可能です。また、Nutanixのレプリケーション機能と連携して、レプリケーションターゲット側から仮想マシンのバックアップを取ることも出来ます。

　HYCUが対応する保護対象ですが、Nutanixはもちろんの事、VMware、Hyper-V、ファイルサーバー、物理Windows・Linuxサーバー※1、アプリケーション(Active Directory、Exchange、MS SQL、Oracle、SAP HANA)など、様々な環境に対応しております。これらの保護環境をエージェントをインストールすること無くバックアップが取得できます。
　また、HYCUではバックアップ保存先(HYCUでは「ターゲット」と呼びます)も、NAS(NFS、SMB)、iSCSI、クラウドストレージ(Amazon S3、Azure、GCP)などに対応しております。一次保存先にNAS、長期保存用のアーカイブターゲットにクラウドストレージなど、ターゲットを組み合わせて使用することも可能です。

※1　物理サーバーのバックアップ保存先は、WindowsサーバーがCIFS、LinuxサーバーがNFSとなります

　最新の対応状況については、HYCUサポートポータルの「Compatibility Matrix」をご参照ください。

　簡単ではございますが、HYCUのオンプレミス製品「HYCU R-Cloud Hybrid Cloud Edition」についてご紹介いたしました。他社バックアップ製品と比較して、シンプルな構成、簡単な設定で導入が可能です。ただ、初めての製品の導入については、不安があるかと思います。そこで弊社ダイワボウ情報システム（DIS）では、HYCUの日本語サポート窓口を開設し、DISもしくはDISの販売店様から購入されたHYCU製品に対して日本語でのサポートを提供しております。
　提供内容は以下の通りです。ぜひご利用ください。

　最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。