アスペクト比16:10の13.3インチワイドモニターを搭載したVAIO Pro PG。

働き方が多様化する現代では、求められるPCのスタイルも人それぞれ異なる。モバイル性を重視する人や作業効率を追求する人など、ニーズはさまざまだ。そうした多様なニーズを持つビジネスパーソンに向けて、VAIOでは13.3インチワイドノートPC「VAIO Pro PG」、14インチワイドノートPC「VAIO Pro BK」、16インチワイドノートPC「VAIO Pro BM」という三つの選択肢を用意している。それぞれのノートPCの特長について見ていこう。

軽量かつコンパクトなサイズ

「VAIO Pro PG」は、ビジネスノートPCのベストバランスを追求したモデルとして、VAIOが提供するノートPCのアドバンストラインに位置付けられている。VAIO Pro PGの特長は、優れた携帯性だ。本体は幅約299.3×奥行き221.1×高さ17.7mmとA4ファイル程度のコンパクトサイズな上、重さは約1.019kg※1と軽量設計のため持ち運びやすい。また縦横比16:10の13.3インチワイドモニターを採用している。一般的な縦横比16:9の13.3インチワイドモニターと比べて縦方向のサイズが約8.2%増加しており、縦横比16:9の14インチワイドモニターと同等の生産性を実現している。

 バッテリー性能も優れており、高容量バッテリーと低消費電力モニターを搭載したことに加え、VAIO独自のチューニングによるバッテリー節約設定によって、動画再生時で約8時間・アイドル時で約21時間の長時間駆動を実現している。半日程度の外出であればACアダプターを持ち歩く必要はないだろう。出張などで1日以上外出してACアダプターを持ち歩く必要がある場合でも、同梱のACアダプター「VJ8PD65W2」は重さ約185gと軽量なため、荷物になりにくい。VJ8PD65W2は急速充電にも対応しており、1時間で約65%の充電が可能だ。

 さらにVAIO Pro PGは無線WAN搭載モデルも用意しており、外出先でも5Gや4G LTEによる通信を行える。物理SIMスロットに加え、eSIMにも対応しているため複数の回線を使い分けられる。アンテナは使用時に最も高い位置となるモニター上部に搭載しており、周辺環境の影響を受けにくく、安定した高速通信が可能だ。さらに、5年間データ通信無制限のauデータ通信用eSIMサービス付きモデルも用意している。モバイルワーカーの通信コストの削減につなげられるのだ。

 安心して持ち運べるようにVAIO Pro PGは、持ち歩き中の落下や通勤時の混雑による圧力といった外出時におけるさまざまなアクシデントを想定した、数十項目のVAIO独自の品質テストを行っている。加えて米国国防総省調達基準「MIL-STD-810H」に準拠した、VAIO独自の品質テストとは異なる観点から行う落下衝撃テストや高温高湿環境下での動作テストもクリアしている※2。また万が一の紛失や盗難に備え、遠隔からデータを消去可能な「TRUST DELETE Biz for VAIO PC」を利用できる。さらに外出先でも安心した通信を実現するために、外出先でも常時VPN接続を確立するリモートアクセスサービス「ソコワク」を利用可能だ。

16インチワイドノートPCのVAIO Pro BM(左)と、14インチワイドモニターを採用したVAIO Pro BK(右)。

上質なWeb会議を実現する機能

 前述のVAIO Pro PGに加えて、VAIOが提供するノートPCのスタンダードラインに位置付けられる「VAIO Pro BK」や「VAIO Pro BM」は、Web会議を快適にするVAIO独自のコミュニケーション機能「VAIOオンライン会話設定」が搭載されている。これは、マイクやWebカメラ、スピーカーに関する設定を一元的に管理できるため、ユーザーは自宅やオフィスなど状況に応じた最適な環境でWeb会議を行える。また専用キーを使ってワンタッチで呼び出せるため、操作性にも優れている。

 VAIOオンライン会話設定では、「標準」「プライベート」「プライバシー」「会議室」という四つのモードを切り替えることが可能だ。一つずつ詳細を見ていこう。まず標準モードでは周囲360度の雑音を低減し、オフィスの自席でもクリアな音声を届けられるので、快適なWeb会議を行える。プライベートモードでは、マイクの集音範囲を左右約45度に制限し、Webカメラの画角調整やバーチャル背景の自動適用により、周囲の映り込みを抑えられるのだ。さらにプライバシーモードでは、マイクの集音範囲を左右約20度にまで狭め、プライベートモードと同様にWebカメラの画角調整とバーチャル背景の自動適用を行うことで、より高いプライバシーを確保する。そして会議室モードは、6〜8人程度の会議室での使用を想定して、遠くの声を聞き取りやすく調整し、反響音も抑制することで、クリアな音声を実現する。

 さらにVAIOオンライン会話設定では、小声でも意思疎通を実現する「小声モード」も搭載。大きな声を出せない静かな環境でも円滑にコミュニケーションが行える。

 Webカメラ機能についても、VAIOオンライン会話設定から操作が可能だ。物理的なカメラプライバシーシャッターを閉じることなく、ソフトウェアによってカメラのオン/オフを切り替えられる「プライバシーモード」に加え、Webカメラの映像を一時的に停止または再開する機能やカメラのフレーミング範囲を制限できるプライバシーフレーミング機能を搭載している。プライバシーに配慮したWeb会議を実現可能だ。さらに明るさ補正機能や3段階で調整可能な逆光補正機能、自動フレーミング機能も備え、オンラインでもリアルなコミュニケーションに近付けられる。

 Web会議を快適にすることに加え、VAIO Pro PG、VAIO Pro BK、VAIO Pro BMは、モニターが180度開く「商談モード」によって、対面での打ち合わせもスムーズに進められる。画面を180度開いた後にFnキーと数字の2キーを押すだけで、表示画面が180度回転する。本体を回転させる手間なく、相手に資料や動画などを見せられるのだ。タッチパッドの操作とカーソルの移動方向は反転しないため、カーソルで画面内を指し示したり、ページを進めたりといった操作に手間取ることはないだろう。

モニターが最大180度まで開くフルオープン構造を採用している。対面でのプレゼンテーションや共有作業が楽に行える。画像はVAIO Pro PG。
重さは約1.23kgと軽量設計のため持ち運びやすいVAIO Pro BK。

バッテリーの劣化を抑制

 VAIO Pro BKは、表示コンテンツが見やすい14インチワイドモニターを搭載しながらも、モバイル用途に適したノートPCだ。本体は幅約322.9×奥行き221.5×高さ19.5mmとコンパクトな上、重さは約1.23kgと軽量設計だ。さらにVAIO Pro PGと同様の、数十項目のVAIO独自の品質テストとMIL-STD-810Hに準拠した落下衝撃テストや高温高湿環境下での動作テストもクリアしており、堅牢性や信頼性にも優れている。

 一方、VAIO Pro BMは、15.6インチワイドモニターを搭載したノートPCと同等のサイズながら、16インチワイドのモニターサイズを備えている。15.6インチワイドモニターより画面が約11.4%広く、縦方向に120ピクセル長いため、より多くの情報を表示できる。複雑なスプレッドシートの閲覧や編集を効率的に行えるのだ。

 さらにバッテリーの劣化を防ぐために、VAIO独自の充電制御や、充電を80%または90%に抑える「いたわり充電モード」を備える。長期利用時にリチウムイオンバッテリーが劣化することで発生する、実駆動時間の低下やバッテリーパックの膨張を抑制可能だ。

 VAIO Pro PGとVAIO Pro BKはDIS在庫モデルを即納対応中だ。VAIO Pro BMと合わせて顧客の業務スタイルに最適なノートPCを提案しよう。

※1 最軽量構成時。構成によって質量は異なる。
※2 MIL規格に基づき、一部VAIOが設定した試験条件に従って試験を実施し、基本機能に動作欠損がないことを確認している。信頼性データの収集を目的として実施しているものであり、落下や衝撃、振動、または使用環境の変化などによる無破損・無故障を保証するものではない。