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M1 Proチップを搭載し処理速度の高速化を実現した新型「MacBook Pro」

M1 Proチップを搭載し処理速度の高速化を実現した新型「MacBook Pro」

2022年04月28日更新

M1 Pro搭載により処理速度の高速化を実現
クリエイターを支える最新16インチ MacBook Pro

Apple「MacBook Pro」

今月のガジェットは、Mac向けのシステムオンチップであるAppleシリコン「M1 Pro」を搭載したMacBook Proだ。開発者や写真家、映像制作や3Dアーティスト、さらには科学者や音楽プロデューサーなど、クリエイターが求める高性能を凝縮した1台。処理性能の高さや高級さを追求するユーザーに向けて設計されている。M1 Proを搭載したMacBook Proは、どの程度性能を高めているのか、実際の使い勝手と併せてパフォーマンスを探っていく。
text by 森村恵一

臨場感のある音響を体感できる

 今回、製品レビューのために借りた16インチの「MacBook Pro」は、Appleシリコン「M1 Pro」を搭載した最新モデルだ。まずは、著名なベンチマークプラットフォームユーティリティ「Geekbench」で性能を計測してみた。その結果、シングルコアのスコアは1,768、マルチコアは1万2,475だった。参考までに、初代Appleシリコン「M1」を搭載したMacBook Airの値を調べてみたが、シングルコアは1,747となり、大きな違いはないが、マルチコアは7,649と低かった。この数値の違いを見ると、M1 Proのアドバンテージは、八つの高性能コアと二つの高効率コアを搭載した10コアCPU、16コアGPUというコア数にある。さらに、M1 Proの上位版Appleシリコンである「M1 Max」を採用したモデルとなるとGPUが2倍の最大32コアとなる。その結果、初代M1を搭載したモデルより最大で4倍も高速なGPUパフォーマンスを実現する。ここまでの処理性能となるとかなりハイエンドなプロフェッショナル向けモデルと言える。

 ディスプレイには、ミニLEDテクノロジーを採用した「Liquid Retina XDRディスプレイ」を採用し、100万対1のコントラスト比と最大120Hzのアダプティブリフレッシュレートを実現している。パッと見た印象で、画面が奇麗で鮮明だと感じる。また、ディスプレイのカメラ部分はiPhoneのようなノッチ処理が施されており、iPhoneユーザーには親しみやすいデザインだ。搭載されているフロントカメラ「Facetime HDカメラ」は、1,080pの録画に対応し、被写体の動きを滑らかに録画できる。

 画面やカメラの精細さに加えて、内蔵スピーカーの音質も格段に向上している。今回のMacBook Proには新たに六つのスピーカーを採用したサウンドシステムが搭載されている。YouTubeなどを閲覧しても、音の良さを実感できる。ドルビーアトモスにも対応しており、オンラインで映画を鑑賞すると、低音が響き渡り迫力と臨場感のある立体的な音響を体感できる。

本体には六つのスピーカーが搭載されている。そのうち二つは高音域向けのツイーターで、四つが低音域向けのフォースキャンセリングウーファーで構成されており、従来のMacBook Proよりも低音域を最大80%多く再生できる。

使い勝手が向上したMagic Keyboard

キーボードには、酸化被膜処理された「Magic Keyboard」が採用された。Touch Barは廃止され、その代わりに物理ファンクションキーを配置している。

以前、別の企画でレビューしたMacBook Proでは、音量調整や画面輝度の調整などアプリの用途に合わせてバー上のアイコンを変えられる「Touch Bar」の採用が特徴的だった。しかし、今回からTouch Barは搭載せず、オーソドックスながら、使い勝手の良さを残した「Magic Keyboard」を採用している。かな入力ユーザーにも優しいフルサイズキーボードで、打ち間違いの心配が少ない。ファンクションキーも大きくなり、使いやすくなった。キーストロークも深く打鍵感がいい。薄さを追求していた頃のキーボードと比べると、ヘビーなタイピングにも対応できるだろう。また、感圧タッチトラックパッドも大きくて使いやすい。歴代のMacBookは、タッチパッドの使い勝手を重視してきたが、最新モデルは、よりサイズが大きくなり感度が上がっている。16インチの大きな画面を使って映像編集や音楽制作を行う場合、大きなタッチパッドは生産性の向上に貢献するだろう。キー入力中にはタッチパッドの動作を制御する設定も用意されているので、タイピング中にカーソルが不意に動く心配もない。

最大21時間のビデオ再生が可能

 改めてM1 ProやM1 Maxの性能に注目すると、2020年11月に登場したMacBook Proユーザーで、画像・動画を編集するクリエイターであれば、最新のMacBook Proに乗り換えると、間違いなく性能アップを体感できるだろう。個々のアプリや利用する機能による違いはあるが、全体的な処理速度の高速化が実感できる。バッテリーは、16インチモデルで最大21時間のビデオ再生が可能で、外出先で1日中使っても不安はない。さらに、周辺機器の接続性にも優れている。Thunderbolt 4ポートが三つと、SDXCカードスロット、HDMI、ヘッドホンジャックを搭載。USBハブなどを用意しなくても、周辺機器を複数接続するといった運用が可能となる。

 従来機能に磨きをかけたMacBook Proは、性能の凝縮度の高さもさることながら、外観にもこだわっている。フルフラットな天板デザイン、より大きくなった天板のロゴ、質感や手触りも含めて高級感のあるデザインに刷新した。コストパフォーマンスや処理性能に優れ、リッチなプロ仕様に仕上がっている本製品は、クリエイターからエグゼクティブまでが抱える多様な業務をパワフルに支える1台だ。

右側には、Thunderbolt 4ポート、HDMI、SDXCカードスロットを採用している。
左側には、MagSafe 3と、二つのThunderbolt 4ポート、ヘッドホンジャックを備える。

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