データセンター向けIT機器市場は世界的に拡大

Data Center/Artificial Intelligence

 生成AIが普及しAIサーバーの需要が急増する中、高性能化による消費電力増加や冷却機能の課題が顕在化し、個々の対応が求められている。こうした状況の中、富士キメラ総研はデータセンター向けのサーバーといったIT機器や冷却関連機器などの世界市場を調査した。

 生成AIの普及によりアマゾンやApple、GoogleなどのクラウドベンダーでのAIサーバー需要が急増し、データセンター向けIT機器の世界市場が拡大している。AIサーバーは今後も需要が増加するとみられ、AIサーバーの要となるAIアクセラレーターチップやHBMを含むDRAMなどの半導体は大きく伸長する見込みだ。ただし、生成AIビジネスの収益性の低さやデータ元となる既存インターネットコンテンツの枯渇などにより、2027年以降は学習用AIサーバーへのハイペースな投資が一段落することから市場の鈍化が予想される。

 サーバーやデータセンター向けスイッチ、サーバーラック用温湿度センサー市場も大きく伸長している。特に、学習用AIサーバーの需要が急増した。2026年ごろまでは学習用AIサーバーが市場拡大の中心となることが見込まれている。2027年以降に学習用AIサーバーの投資は一段落するものの、推論用AIサーバーへの投資が伸びると予想され、市場拡大を続けると富士キメラ総研は予測している。

 データセンターにおいて、記録媒体はSSDがAIサーバー向け、HDDが汎用サーバー向けに使用されることが多い。2025年の記録媒体市場は、AIサーバーの普及に伴うSSDの需要増加によって大きく拡大している。2026年以降はAIサーバーや汎用サーバーの記録容量増加と単価の上昇が予想されることから、同市場が引き続き拡大するとみられる。

※2025年は見込値、2026年以降は予測値。