2024年度のホテル・宿泊DXソリューション市場は376億円

Hotel Digital Transformation

 コロナ禍による需要低迷からの回復を受け、宿泊業界ではシステム投資が本格的な拡大フェーズへ移行している。そうした中、デロイト トーマツ ミック経済研究所は、ホテル・宿泊DXソリューション市場を調査した。2024年度のホテル・宿泊DXソリューション市場は、前年比116.4%の376億円となった。同市場においては、客室稼働率や売り上げの増加への期待が高まる一方、慢性的なスタッフ不足をデジタル化によっていかに補い、生産性を向上させるかが最大の課題となっている。2025年度の同市場では、大阪・関西万博など大型イベントの開催を追い風として前年比114.1%の429億円に達する見込みだ。同市場は2029年度まで年平均成長率11.7%で推移し、約670億円に達すると予測している。

 一方で、国内のホテル管理システムと海外のサイトコントローラー(複数の宿泊予約サイトの管理)、レベニューマネジメントシステム(予約データや市場動向などの情報の分析)の統合には技術的な課題がある。そのため、外資系のホテル管理システムを導入しているホテルでは、同じく外資系ベンダーの関連システムと連携するケースが多い。今後、国内ベンダー各社はグローバル基準に適合したシステム連携や機能強化を進め、外資系ベンダーのホテル管理システムとの競争力向上を図ることが重要だと指摘している。

※2024年度は見込値、2025年度以降は予測値。