Procurement Management System

 アイ・ティ・アール(以下、ITR)は、国内の購買管理市場規模推移および予測を発表した。本調査における購買管理は、企業・サプライヤー間での購買業務や、これに関連する情報の共有を行うための製品・サービスを指している。2024年度の同市場の売上金額は、前年度比23.8%増の183億5,000万円となった。2025年度は、2024年度を上回る伸びを見込んでいる。

 この背景として、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進やシステムのクラウド化、AI活用の拡大が挙げられる。他の業務領域と比べてIT化が遅れていた購買業務においても、デジタル化への投資が加速しているのだ。同市場の2024〜2029年度の年平均成長率が24.1%に達するとITRは予測している。

 ITRのプリンシパル・アナリストである浅利浩一氏は、次のようにコメントしている。「購買管理業務では、上流のサプライヤー探索から見積もり・交渉までのS2C(Source to Contract)、下流の購買依頼・発注から支払までのP2P(Procure to Pay)に至る一連の業務プロセスを、クラウド型のコラボレーティブなシステムで刷新する取り組みが進んでいます。不確実性や地政学リスクが高まる中、企業はサプライチェーンのレジリエンス強化、購買コスト低減に継続的に取り組む必要があります。これらのことから、購買管理業務をデジタル化するシステムへの投資は、今後も継続的に拡大するとみています」

購買管理市場規模推移および予測(2023〜2029年度予測)
出所:ITR「ITR Market View:予算・経費・サブスクリプション管理市場2026」