2月6日にグランメッセ熊本開催された「DIS ICT EXPO in 熊本」。展示会場内では、「見て、触って、AIを味方にする」をテーマに、「Copilot+ PC」に触れる体験会が実施された。前々回前回に引き続き、本記事ではその体験会の様子をレポートしていく。

Copilot+ PC体験会レポート

 ICT EXPO 2026 in 熊本でのCopilot+ PC体験会では「NPUとは?」という基本から、Copilot+ PCの定義、実際にCopilot+ PCに搭載されたAI機能を体感できる場が設けられた。そこでは、Copilot+ PCを活用することで作業時間を大幅に短縮し、その時間を有効活用できることが語られた。

Copilot+ PC固有の機能を体験し
AIを相棒として使いこなす

 Copilot+ PCは、40TOPS以上の高速なNPU(Neural Processing Unit)、16GB以上のメモリー、256GB以上のストレージに加え、Copilotキーを搭載したハードウェア要件を満たす端末だ。Copilot+ PC体験会ではまず、NPUの重要性について触れられた。

 体験会の講師を務めた荒川涼子氏によると、NPUはより低消費電力でのAI処理に対応している。そのため、Copilot+ PCは既存のビジネスノートPCと比較して、長時間のバッテリー駆動が行えるという。

 Copilot+ PCで使用できるAIは、インターネットに接続して使用するCopilotなどのLLM(大規模言語モデル)を使用する「クラウドAI」と、インターネットに接続せずPC内部のSLM(小規模言語モデル)を使用する「ローカルAI」の二つがある。ローカルAIは参照する情報がPC内部で完結するため、データを外部に送信せず、セキュアにAIを使用できるメリットがある。Copilot+ PCは利用シーンに応じてAIを切り替えて使う「ハイブリッドAI」を実現しているため、利用ユーザーにセキュアかつ快適なAI体験を提供する。

 体験会ではCopilot+ PCが提供する七つの機能が紹介され、参加者は手元のCopilot+ PCを使いながら最先端のAI機能を体感していた。例えば「Windows スタジオ エフェクト」機能は、Web会議時の音声フォーカス、自動フレーミング、アイコンタクトのような処理をAIが自動で行ってくれるため、従来のPCに比べてよりクリアでスムーズなWeb会議が可能になる。また、Windowsの「ペイント」に組み込まれた「コクリエーター」を活用すれば、見本のラフイラストや文章による指示を基に画像生成が可能だ。こうした画像生成AIはインターネットに接続して使うLLMでも行えるが、LLMは情報過多でユーザーによるプロンプトが正しく反映されない場合がある。そのため、情報を絞り込んだSLMが使用できるコクリエーターの方が、精度の高い画像を生成できるケースもあるようだ。

 これらCopilot+ PC固有の七つの機能には、随時アップデートが配信されている。それぞれのAI機能を活用することで業務効率の向上が期待できる。荒川氏は「Copilot+ PCは一見高価に感じるかもしれませんが、Copilot+ PCでしか使えないAI機能を使いこなすことで作業時間を短縮すれば、その分の時間をほかの作業に充てられるほか、新しい体験につなげられるでしょう。特に事務作業などは約7割をCopilotが担ってくれますので、年間で換算すると大きな作業時間の削減になりますし、従業員を1名雇うよりもコストを抑えられます。Copilot+ PCを相棒として使いこなすことで、ビジネスの可能性は大きく広がるでしょう」と語った。

Copilot+ PC体験会の様子

簡単なラフ画やテキスト指示でイラストを生成できるCopilot+ PCのコクリエーターを体験。
Web会議に便利なWindows スタジオ エフェクトを使った自動フレーミングを体験。