今月のテーマは……
Google Workspace活用の終着点
「AIエージェント」と共に歩む新時代へ
約4年にわたりお届けしてきた本連載は、今回がいよいよ最終回となります。私たちが「クラウドでの共同編集」に驚いたあの日から、今では「AIと共に働く」ことが当たり前の光景となりました。これまでの連載で積み上げてきた Google Workspace の知識は、決して無駄にはなりません。なぜなら、Google Workspace は今、単なるツールから、私たちの意図をくみ取って自走する「AIエージェントの舞台」へと進化しようとしているからです。本連載の締めくくりとして、これからの時代を支える革新的な機能と、私たちが手にする創造の自由が切り拓く未来についてお伝えします。
誰もがエージェントを生み出せる

Google Workspace を使いこなすことは、もはや既存の機能を活用するだけの領域にとどまりません。私たちは今、自らの手で、理想のエージェントを生み出すという新たなステージに足を踏み入れようとしています。その象徴ともいえるのが、新しく登場した「 Google Workspace Studio 」です。これは、プログラミングができなくても、自分の意図を理解して動く“助手”のようなエージェントを作れる夢のような機能です。
・できること:DIYエージェント
Google Workspace 内のアプリ( Gmail 、Google ドキュメント 、Google スプレッドシート など)を跨ぐ定型作業を日本語の指示だけで自動化できる。
・業務シーンの例:イベント申し込みの自動対応
フォームから申し込みがあったら、内容をスプレッドシートに記録し、相手の業種に合わせてパーソナライズしたサンクスメールを送信。さらに、当日のリマインド予定をカレンダーに自動登録する。
こうした“自分専用の頼れる助手”を数分で作成できることが、Google Workspace Studio の最大の魅力です。

組織の壁を越える真のオーケストレーター
一方で、企業には Google Workspace 以外にも多くのシステム(SaaSや基幹システム)が存在します。こうした複雑な環境を全てカバーするためには、Google Workspace Studio だけでは手が届かない領域もあります。それを補い、組織全体のビジネスプロセスを劇的に変えるのが「 Gemini Enterprise 」です。
・業務シーンの例:全社横断の高度な意思決定支援
「過去3年の商談データ(Salesforce)と、社内の提案資料( Google ドライブ )、最新の市場トレンド(Web)を統合分析し、来期のターゲット企業リストとアプローチ戦略を作成して」と指示。システムを横断するような高度な要求であっても自律的に完結させられる。
私たちが手にする創造の自由
「AIに仕事が奪われる」という不安を耳にすることもあります。しかし、Google Cloudが描く未来は、その真逆です。エージェント機能の進化がもたらす本当の価値は、「人間にしかできないことに、全精力を注げるようになること」です。面倒な調整や転記、情報の検索は全てエージェントに任せましょう。私たちは、もっと誰かを喜ばせるための企画を練り、新しい価値を生み出し、仲間と深く語り合う。そんな人間らしい時間を取り戻すために、AIは存在しているのです。
この連載を始めた頃には想像もできなかった景色が今、目の前に広がっています。Google Workspace を愛し、使いこなしてきた皆さんなら、この“エージェント時代”という新しい荒波も、最高の波乗りとして楽しめるはずです。
私がこの連載を通じてお伝えしたかったのは、単なるツールの使い方ではなく、「テクノロジーを使って、いかに自分たちの可能性を広げるか」というワクワク感でした。道具(ツール)を使いこなす時代から、相棒(エージェント)と夢を形にする時代へ。Google Workspace との未来は、これまで以上に明るく、刺激に満ちています。
約4年間、本当にありがとうございました。連載の機会をいただきましたダイワボウ情報システムさまへ感謝申し上げますとともに、読者の皆さんのこれからの挑戦を、心から応援しています!
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