皆様、こんにちは。
Nutanix担当の畠中です。
前回の記事 では、Nutanix導入時の全体像や、構築作業の流れについてご紹介しました。
今回は、これからNutanixを導入する方に向けて、クラスタの起動についてご紹介いたします。
はじめに

Nutanixを導入し、利用を開始するまでには、図のような流れで構築作業を行います。
ダイワボウ情報システム(DIS)では、基本メニューとしてFoundationを実施し、クラスタを停止した状態でお客様の元へ機器を出荷します。機器着荷後は、お客様ご自身でクラスタを起動していただく必要があります。なお、機器の現地設置や起動、動作確認などのオプション作業をご希望される場合は、DISでも対応可能ですので、一度ご相談ください。
本記事では、クラスタの起動方法と、その際の注意点、正常性確認項目について解説いたします。
クラスタの起動
クラスタの起動は、以下の流れで行います。
- AHVの起動
- クラスタの起動
- クラスタの正常性確認
- Prism Centralの起動
- FilesやUser VMの起動
1|AHVの起動
すべてのノードのIPMIにアクセスし、AHVを起動します。
AHVを起動すると、CVMは自動で起動されます。
すべてのAHVにSSH接続し、次のコマンドを実行して、CVMが起動していることを確認します。
CVMの起動確認
root@ahv# virsh list –all | grep CVM
* 全てのAHVに接続し、コマンドを実行する必要があります
Statusが「running」であることを確認します。
<出力例>
root@ahv# virsh list --all | grep CVM
- NTNX-hostname-CVM running
2|クラスタの起動
CVMにSSH接続をし、以下のコマンドを実行してクラスタの状態を確認します。
クラスタの状態確認
nutanix@cvm$ cluster status
* 全てのCVMでコマンドを実行する必要はありません
IkatControlPlane、IkatProxy、Zeus、Scanvenger、VipMonitor以外の全てのサービスが「DOWN」になっていることを確認します。
<出力例(抜粋)>
CVM: xxx.xxx.xxx.xxx Up, ZeusLeader
IkatControlPlane UP [58194, 58594, 58595, 58597]
IkatProxy UP [51780, 52194, 52195, 52197]
Zeus UP [30429, 30772, 30773, 30937, 31056, 31081]
Scavenger UP [59735, 60207, 60208, 60209]
SysStatCollector DOWN []
SecureFileSync DOWN []
その後、以下のコマンドを実行してクラスタを起動します。クラスタの起動には数分程度かかります。
クラスタの起動
nutanix@cvm$ cluster start
最後に、以下のコマンドを実行してクラスタが起動していることを確認します。
クラスタの状態確認
nutanix@cvm$ cluster status
全てのサービスの状態が「UP」であることを確認します。
<出力例(抜粋)>
CVM: xxx.xxx.xxx.xxx Up, ZeusLeader
IkatControlPlane UP [58194, 58594, 58595, 58597]
IkatProxy UP [51780, 52194, 52195, 52197]
Zeus UP [30429, 30772, 30773, 30937, 31056, 31081]
Scavenger UP [59735, 60207, 60208, 60209]
SysStatCollector UP []
SecureFileSync UP []
クラスタが正常に起動するとPrism Elementに接続できるようになります。

3|クラスタの正常性確認
クラスタの起動後、以下の点をチェックし、クラスタが正常に起動していることを確認します。
- AHVに接続し、ログインできること
- CVMに接続し、ログインできること
- Prism Elementにアクセスし、ログインできること
- NCCチェックを行い、想定外のFAIL/WARN/INFO/ERRの項目がないこと
NCC(Nutanix Cluster Check)を実行すると、ハードウェアの状態からAHVのサービス、クラスタのセキュリティなどあらゆる面でのクラスタの健全性を確認することができます。
以下がNCCの出力ステータスです。PASS以外の項目は詳細を確認し、対応を決める必要があります。
- PASS:正常、対応不要
- FAIL:正常ではないため、即時対応が必要 (例:AHVのパスワードがデフォルトのまま)
- WARN:予期しない値が返る、早期対応を推奨
- INFO:合否判定不可、Nutanixからの推奨事項の場合あり (例:DNSサーバーが一つしか構成されていない)
- ERR:プラグイン実行エラー (例:NTPチェック処理でCVMの情報取得に失敗)
4|5| VM・Files・Prism Centralの起動
VMやFiles、Prism Centralがあるクラスタでは、全ての事項をクリアした後、各VMやサービスを起動します。
1| Prism Centralの起動
Prism Elementから、Prism Central VMをパワーオンします。
Prism Central VMにSSH接続をし、以下のコマンドを実行してPrism Centralクラスタの状態を確認します。
Prism Centralクラスタの状態確認
nutanix@pcvm$ cluster status
IkatProxy、Zeus、Scavenger以外のすべてのサービスの状態がDOWNであることを確認します。
<出力例(抜粋)>
CVM: 172.20.0.220 Up, ZeusLeader
IkatProxy UP [89768, 89889, 89890, 89891]
Zeus UP [88279, 88350, 88351, 88356, 88370, 88394]
Scavenger UP [89980, 90165, 90166, 90168]
SysStatCollector DOWN []
IkatControlPlane DOWN []
Medusa DOWN []
次に、以下のコマンドを実行してPrism Centralクラスタを起動します。起動には数分かかります。
Prism Centralクラスタの起動
nutanix@pcvm$ cluster start
以下のコマンドを実行して、Prism Centralクラスタが起動していることを確認します。
Prism Centralクラスタの状態確認
nutanix@pcvm$ cluster status
全てのサービスが起動していることを確認します。
<出力例(抜粋)>
CVM: 172.20.0.220 Up, ZeusLeader
IkatProxy UP [89768, 89889, 89890, 89891]
Zeus UP [88279, 88350, 88351, 88356, 88370, 88394]
Scavenger UP [89980, 90165, 90166, 90168]
SysStatCollector UP [3610368, 3610511, 3610512, 3610513]
IkatControlPlane UP [3614454, 3615262, 3615265, 3615266]
Medusa UP [3618334, 3618935, 3618936, 3619742, 3635432]
2| Filesの起動
Filesの起動を行います。
CVMにSSH接続をし、以下のコマンドを実行してクラスタ上のファイルサーバーの名前を確認します。
ファイルサーバー名の確認
nutanix@cvm$ ncli fs ls | grep Name
出力のName欄の値がファイルサーバー名です。
<出力例>
Name : Test-Files
DNS Domain Name : xxxxxx
AD Domain Name : xxxxxx
Nvm Name : NTNX-TestFiles-3
Nvm Name : NTNX-Test-Files-2
Nvm Name : NTNX-Test-Files-1
Name : Test-Files2
DNS Domain Name : xxxxxxx
AD Domain Name : xxxxxx
Nvm Name : NTNX-Test-Files-2-1
ファイルサーバーの起動
nutanix@cvm$ afs infra.start fileservername
* fileservername は実際のファイルサーバー名を入力してください
ファイルサーバーVMの起動タスクをPrismから確認することができます。
Prismからファイルサーバーが起動しているか確認します。ファイルサーバーが起動している場合、ファイルサーバー名を選択した際にファイルサーバーの詳細が確認できます。
ファイルサーバーの起動には数分かかる場合があります。
3| VMの起動
VMの起動を行います。VMの起動はPrism ElementまたはPrism CentralからGUIで、またはCVMにSSH接続をしてコマンドで行うことができます。
今回はコマンドでのVMの起動方法について説明します。
起動しているVMは、以下のコマンドを実行することで確認できます。
起動しているVMの確認
nutanix@cvm$ acli vm.list power_status=on
<出力例>
nutanix@cvm$ acli vm.list power_state=on
VM name VM UUID
Test1 xxxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx
Test2 xxxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx
次のコマンドを実行してVMを起動します。
VMの起動
nutanix@cvm$ vm.on VMname
* VMname は実際のVM名を入力してください
今回はNutanixクラスタの起動についてご紹介いたしました。Nutanix環境構築の他の作業に関しても引き続き掲載していきますのでご覧いただけたら幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

