ワークステーションといえば、高負荷な作業で活用するイメージを持つ人が多いだろう。しかしながら具体的な提案を進めるとなると、どのCPUを組み合わせればいいのか、どの構成がどの業務に適しているのかなど、さまざまな疑問が発生してくる。
そうした疑問を全て解決するのが、「インテル Core Ultra プロセッサー」を搭載する日本HPのワークステーションだ。
本記事ではインテル Core Ultra プロセッサーがワークステーションに適している理由や、日本HPのワークステーションが幅広いユーザーにお薦めできる理由を紹介していく。
モバイルが大躍進する中で
AI活用に向けた需要も高まる
映像編集や3Dモデリング、CAD、科学技術計算といった負荷の高い作業に欠かせないワークステーション。近年、このワークステーション市場にある変化が起きていると、日本HP エンタープライズ営業統括 ソリューション営業本部 ワークステーション営業部 市場開発担当部長 中島 章氏は語る。「コロナ禍前まで、ワークステーション市場は出荷台数の8割以上をデスクトップが占めていました。しかしコロナ禍以降はモバイルワークステーションの割合が4割弱まで増え、大躍進しています。その一方で、デスクトップの人気も引き続き根強いです。デスクトップはパフォーマンスや拡張性が非常に高いため、そうした特長を求めるユーザーの需要が安定していますね」
そして日本HP エンタープライズ営業統括 ソリューション営業本部 ワークステーション営業部 市場開発担当部長 川口剛史氏は、ワークステーション市場の新しい需要についてこう話す。「どの業界においても、AI活用を目指したワークステーションの需要が高まっています。まだ大量台数の案件が来ているわけではありませんが、1台当たりの価格が高めの構成になる案件は徐々に増えています。AIはクラウドのイメージが強いかもしれませんが、自社データを外部に出すことを嫌がるお客さまは多いです。そうしたお客さまはオンプレミスでのAI活用を求めるので、この動きに合わせてワークステーションの需要が伸びている形です」

エンタープライズ営業統括
ソリューション営業本部
ワークステーション営業部
市場開発担当部長
中島 章 氏

エンタープライズ営業統括
ソリューション営業本部
ワークステーション営業部
市場開発担当部長
川口剛史 氏

エンタープライズ営業統括
ソリューション営業本部
ワークステーション営業部
市場開発担当部長
若宮明日香 氏

技術・営業統括本部
IA技術本部
セールス・アプリケーション・エンジニア
矢内洋祐 氏
静音や排熱に優れた製品を
支えるインテルのプロセッサー
こうした需要がある中で、日本HPのワークステーションは2024年の国内シェアでナンバーワン※を達成している。日本HPの製品が顧客に選ばれる理由を、川口氏はこう話す。「当社のワークステーションの特長は静音性です。年々CPUやGPUは発熱が大きくなっているので、その発熱を抑えながら静音性を高める工夫をしています。また、冷却性能も特長の一つです。内部構造が新しくなるたびにファンを大型化したり、ファンの数を増やしたりするといった改善をしています。さらにハイエンドモデルでは内部にセンサーを搭載し、ただ単に冷やすだけなく、熱いところを効率的に冷やす設計にしています」
そして日本HPのワークステーションの性能を支えるのが、「インテル Core Ultra プロセッサー」だ。インテル 技術・営業統括本部 IA技術本部 セールス・アプリケーション・エンジニア 矢内洋祐氏は、インテル Core Ultra プロセッサーの特長をこう語る。「インテル Core Ultra プロセッサーは、最大24コアの構成が取れます。クリエイターや研究開発者など、非常に多くのコアをフルパワーで回し続けたいお客さまにも満足してもらえるCPUになっています。加えてソフトウェアの最適化にも力を入れています。さまざまなソフトウェアベンダーさまとやりとりをし、有償のものからオープンソースのものまで、幅広いソフトウェアを最適化しているのです」
静音性や排熱性能に優れた日本HPのワークステーションの中から、本記事ではインテル Core Ultra プロセッサーを採用した3製品をピックアップして紹介しよう。
まず一つ目は、コンパクトさが特長の「HP Z2 SFF G1i Workstation」だ。本製品は従来製品の「HP Z2 SFF G9 Workstation」と比較すると、筐体のサイズが20%小型化している。どこに置いても邪魔にならず、使いやすいモデルとなっているのだ。
二つ目は、拡張性が高い「HP Z2 Tower G1i Workstation」だ。本製品は従来製品よりも筐体を拡大し、性能の向上と共に大型化するグラフィックボードに対応した。また本製品は法人向け製品でありながら、コンシューマー向けGPU「NVIDIA GeForce RTX」シリーズも各種搭載可能だ。GeForceを必要とされるケースで、法人向けワークステーションにNVIDIA GeForce RTXを搭載した製品を提案できるのだ。
三つ目は、16インチのモバイルワークステーション「HP ZBook X G1i 16inch Mobile Workstation」だ。本体重量が約2.04kgと持ち運べる重さでありながら、本製品のみでCADやBIMを利用可能だ。加えて「インテル Core Ultra プロセッサー 200H」シリーズを採用しているため、高いパフォーマンスを発揮できる製品になっている。
お薦めスペックを記載した
セレクトガイドを用意
川口氏は、 日本HPのワークステーションにおけるインテル Core Ultra プロセッサーの選択傾向をこう話す。「最上位ではなく、上から2番目クラスのCPUを選択するお客さまが多いです。ですのでCPUは『インテル Core Ultra 7 プロセッサー』、GPUはミドルレンジクラスのワークステーションであれば、製造業や建設業などさまざまなお客さまにお薦めできるでしょう」
続けて日本HP エンタープライズ営業統括 ソリューション営業本部 ワークステーション営業部 市場開発担当部長 若宮明日香氏は、日本HPのワークステーション提案に向けた販売店への提案支援情報を次のように語る。「当社は販売店さまに向けて、ワークステーションのお薦めスペックを紹介する『セレクトガイド』を用意しています。セレクトガイドを見れば、お客さまへのお薦め構成の検討が付くようにしているのです。建設業向けと製造業向けのものがあるため、ぜひ普段の提案活動に使ってもらえたらうれしいです」
最後に矢内氏は、販売店に向けて「インテル Core Ultra プロセッサーは、ワークステーションへ積むのに非常に良いCPUになっています。ぜひワークステーションを提案する際は、インテル Core Ultra プロセッサー搭載のモデルを提案の選択肢に入れてください」とメッセージを送った。
※出所:IDC’s Worldwide Quarterly Workstation Tracker Share by Brand, 2024 Q4


従来製品より20%小型化した筐体は、作業スペースが狭い場合でも置き場所に困らない。CPUはKシリーズを含む「インテル Core Ultra 9 プロセッサー」を搭載可能なため、小型ながらパワフルな性能を発揮する。

法人向けデスクトップワークステーションでありながら、コンシューマー向けGPU「NVIDIA GeForce RTX」シリーズの搭載も可能。本体正面を全面的にメッシュ化して空気の取り入れ量を増やし、従来製品より冷却性能を向上している。

本体重量は約2.04kgと持ち運び可能な重量感でありながら、本製品でCADやBIMなどを十分に活用できる高いパフォーマンスを発揮する。テンキーを搭載しているため、数値を入力する業務も楽にこなせるのだ。
ワークステーションの提案に迷ったら!
日本HPのワークステーションのセレクトガイド(建設版/製造版)
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