Fireflyボードとは

Fireflyボードは、生成AIを活用してムードボードを作成できる、Webブラウザベースのツールです。
※ムードボードとは、画像、色、テクスチャ、フォントなどを組み合わせて、特定のビジュアルイメージやコンセプトを表現するビジュアルコラージュのことです。

元々は「Project Concept」という名前で2024年に発表されていました。
Adobe Fireflyに加え、Google CloudやOpenAIなどのパートナーが提供するAIモデルも使用可能です。アイデアの整理から方向性の決定、ムードボードの仕上げまでを、Fireflyボードでスムーズにおこなえます。

Fireflyボードでできること

ここで紹介する機能を活かして、ブランドデザインやキャラクターデザイン、ストーリーボードなど幅広く制作ができます。

AIモデルを選択

画像を生成する際に、アドビモデルまたはパートナーモデルを選ぶことができます。

アドビモデル

  • Firefly Image 3 (Fast)
  • Firefly Image 3
  • Firefly Image 4 Ultra
  • Firefly Image 4

パートナーモデル

  • Flux 1.1 Pro Firefly
  • Flux 1.1 Ultra Firefly
  • Flux 1.1 Ultra (Raw)
  • Imagen 3
  • Imagen 4(プレビュー)
  • Ideogram 3.0
  • Runway Gen-4 Image

画像のリミックス

カンバス上で複数の画像を組み合わせてリミックスし、新しい画像を作成できます。リミックスした画像は、テキストプロンプトを調整することでさらにバリエーションを生成することが可能です。

参考サイト:画像のリミックス

画像の編集

画像の回転・反転、描画モードの変更、不透明度の調整に加え、生成塗りつぶし、生成拡張、背景を削除などのAdobe Fireflyを利用した画像の編集ができます。他にもパートナーモデルのAIを使用して、要素の追加やカラーの変更が可能です。
選択した画像がPhotoshopクラウドドキュメントである場合は、Photoshop web版ページで画像が開きます。さらに、Adobe Expressで画像を開き、Adobe Expressプロジェクトに画像を追加することも可能です。

動画を追加

動画の読み込みや、生成AIを活用して新しい動画を作成することができます。
Adobe Firefly、Pika 2.2、Ray2のモデルでは、動画生成のための最初と最後の両フレームをアップロードして指定できます。既にカンバスに配置している画像を使用することも可能です。

参考サイト:動画を追加

画像バリエーションの生成

カンバス内の既存の画像を使用し、類似したスタイルや構成を維持しながら多くのバリエーションの画像を生成できます。さまざまなビジュアルやアイデアを試しながら、スピーディに繰り返し作れるのがポイントです。

共同作業用に共有

ムードボードに他のユーザーを招待すると、簡単に共有・共同作業ができます。
さまざまなアイデアや観点が生まれることでボードが育ち、方向性の共有が素早くできます。フィードバックは直接カンバス上でおこなえるため、視覚的な結果が改善され、プロジェクトの品質が向上します。

参考サイト:共同作業用に共有

まとめ

今回は、生成AIを活用してムードボードを作成できる「Fireflyボード」について紹介しました。
アドビモデルだけでなく、パートナーモデルの生成AIも利用できるため、より多様で幅広いアイデアを引き出せるのが大きな特長です。画像や動画、テキストを組み合わせながら、さまざまなバリエーションを迅速に可視化できるので、プロジェクトの方向性を決めるのに最適なツールです。