
ミニPCというと、通常はエントリーやミドルレンジクラスのプロセッサを搭載している製品がほとんどです。しかし、この「MINISFORUM MS-A2」は、AMDの16コア、32スレッドプロセッサという圧倒的な処理能力を備え、さらに拡張カードの装着にも対応しています。また、最大3つの外部ディスプレイを接続できるため、マルチタスクを効率化するトリプルディスプレイ環境も構築可能です。今回は、これまでのミニPCの常識を覆す本製品の真の実力と拡張性に迫ります。
AMD Ryzen 9 9955HX搭載のハイパフォーマンスPC
「MINISFORUM MS-A2」は本体サイズが196×189×48mm、重量が約1450gとミニPCの平均よりは大きく、重め。そのぶんパワーと拡張性を重視したミニPCです。
OSは「Windows 11 Pro」、プロセッサは「AMD Ryzen 9 9955HX」(16コア、32スレッド、2.5〜5.4GHz、55〜75W)を採用。メモリーは32GB(SO-DIMM、DDR5-5600MHz、最大96GB)、ストレージは1TB(PCIe Gen4 x4接続SSD)を搭載しています。


ミニPCながらインターフェイスも充実。前面には3.5mmコンボジャック×1、USB 3.2 Gen1 Type-A×2、USB 2.0×1、背面には10G SFP+×2、有線LAN(2.5G)×2、USB 3.2 Gen2 Type-C(10Gbps、DisplayPort Alt Mode 2.0)×2、HDMI 2.1×1、USB 3.2 Gen2 Type-A×1、USB 3.2 Gen1 Type-A×1、電源端子×1を配置。
USB Type-C×2とHDMI×1は映像出力に対応しているので、前述のとおり最大3つの外部ディスプレイに画面を表示可能です。





ハイパフォーマンスな本製品を動作させるために、ACアダプターのサイズは実測170×79×40mm、重量は実測899.5gと大きく、重め。この点は容量239.97Wなので仕方ないですね。というわけで本製品を持ち歩く際には、本体(実測1460g)とACアダプターを合わせて、2359.5gとなるわけです。ちょっとしたゲーミングノートPC並みですね。




メンテナンス性、拡張性を重視したケースを採用
処理性能に次ぐ、「MINISFORUM MS-A2」の売りがメンテナンス性と拡張性。内部シャーシは背面の留め具を押すだけで、ツールレスで抜き出し可能。チリやホコリが混入しても、いつでもササッと電動エアダスターなどで吹き飛ばせます。
上面と下面に大きく冷却口が開けられている本製品だからこそ、定期的なクリーニングを手軽にできるのは大きなメリットと言えます。

ストレージは1基搭載済みですが、M.2 2280(PCIe Gen4 x4接続対応)が2基空いているので、ファーストストレージを換装することなく、SSDを2基追加可能です。ストレージ容量が足りなくなっても、ユーザー自身がすぐ拡張できるわけです。このあたりの拡張しやすさは、大型ミニPCならではですね。


ほかのミニPCに対する大きなアドバンテージが、PCIe 4.0 x16スロット(PCIe 4.0 x8動作、ハーフハイト/ハーフレングス/シングルスロット対応)に拡張カードを装着できること。利用できる拡張カードに制限はありますが、ビデオキャプチャーボードなどを装着すれば用途が広がります。

クリエイティブワークを快適にこなすCPU性能を発揮
「MINISFORUM MS-A2」はプロセッサに、16コア、32スレッド、2.5〜5.4GHz、55〜75W動作の「AMD Ryzen 9 9955HX」を搭載しています。
定番ベンチマークを実施したところ、CPUベンチマーク「CINEBENCH 2024」のCPU(Multi Core)は1824pts、CPU(Single Core)は130pts、ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 9」のシーケンシャルリードは5183.43MB/秒、シーケンシャルライトは4733.85MB/秒、3Dゲームベンチマーク「ファイナルファンタシーXIV:暁月のフィナーレベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)は5017(普通)を記録しました。
「MINISFORUM MS-A2」のゲーミング性能は最新AAAタイトルを動作させるのには力不足です。しかし、「AMD Ryzen 9 9955HX」のマルチコア性能はやはり圧巻。またストレージの速度も高速です。動画編集、RAW画像の現像などのクリエイティブワークを快適にこなせるパフォーマンスを備えていると言えます。




高性能なPCがほしいが、タワー型を置く場所がないという方にピッタリな1台
「MINISFORUM MS-A2」はミニPCながら、高性能と拡張性を売りにしたモデルです。16コア、32スレッドの「AMD Ryzen 9 9955HX」を搭載し、「CINEBENCH 2024」のマルチコアスコアで1824ptsという高いスコアを記録。動画編集やRAW現像といったクリエイティブワークを快適にこなせます。
また、メンテナンス性を重視したツールレスの内部シャーシ構造、空きのM.2スロットを2基、さらには拡張カード用にPCIe 4.0 x16スロットも備えており、拡張性の高さも大きなポイントです。
高性能なPCが欲しいけれど、タワー型デスクトップPCを置く場所がないという方にピッタリな1台と言えます。