パートナー事例:都築電気
数年後に創業100周年を迎える都築電気は、日本マイクロソフトと長期間にわたるパートナシップによってビジネスを展開してきた。
AIビジネスにおいても社員をマイクロソフトに短期留学させてスキルを習得させ、マイクロソフトが支援する社内の「生成AIワーキンググループ」を通じてビジネスを展開している。
今回はMOEKOさんの職場のチームリーダーであるKIMURAさんも同行して、都築電気のAIビジネスへの取り組みについて話を伺った。
六つの領域でのビジネスに注力
強みを持つ特定業種を強化

都築電気
ビジネスプロモーション統括部
セールスプロモーション部
パートナーアライアンスチーム
茅野啓介 氏
MOEKO●都築電気さまは100年近くICTビジネスに携わる老舗企業です。
西村さん●ありがとうございます。当社は電話を中心とする電気通信設備工事を手がける企業として1932年に創業し、2032年に100周年を迎えます。ICT、すなわち情報通信領域の通信事業を94年間続けており、情報事業も66年間続けています。
茅野さん●現在は中期経営計画に基づいて、特に成長性の高い領域でのビジネスを重視しています。具体的には「コンタクトセンター」や音声通信およびIP-PBXのソリューションを提供する「クラウドコミュニケーション」をはじめ、ネットワークに不可欠となる「情報セキュリティ」、そして「DXコンサルティング」や「マネージドサービス」、「特定業種向けDXサービス」などに注力しています。
KIMURA●特定業種向けDXサービスでは、どのような業種をターゲットにしているのですか。
西村さん●当社では業種を問わずお客さまのデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を支援していますが、その中でも不動産やアミューズメント、物流、あと青果市場のお客さまと長期間お付き合いさせていただいておりまして、これらの業種に強みを持っています。これらの業種では業務のデジタル化の余地が大きく、当社の強みを生かしてこれからも長期にわたってお客さまを支援できると自負しています。
茅野さん●今当社はソリューションの導入を支援するだけではなく、お客さまが課題を解決するまで、また業務変革を実現するまで伴走して支援を続けるビジネスモデルを展開しています。その結果、お客さまと長期間にわたってお付き合いさせていただいております。
お客さまに伴走して課題解決や業務変革を進めていく中で、お客さまのシステムやネットワーク、業務アプリケーションをクラウドサービスへ移行する需要が伸びており、毎年100%以上の成長を続けています。そのサービスプラットフォームをマイクロソフトのAzure上に構築して提供しているサービスもございます。
新しいテクノロジーや製品は
そのメーカーに教えてもらう

都築電気
執行役員常務
サービス&サポート本部
副本部長
西村健一 氏
MOEKO●昨今は経営課題の解決や業務変革に生成AIを活用する企業が増えています。都築電気さまではAIビジネスをどのように展開していますか。
西村さん●生成AIが世の中に登場した2022年11月に、当社はいち早くビジネスを展開することを目指して、その技術習得に着手しました。その際に日本マイクロソフトさまに支援していただきました。
実はマイクロソフトさまとは長期間にわたるパートナーシップを築いており、これまでオンプレミスのIAサーバーをはじめ、DXサービスのプラットフォーム構築およびアプリケーション開発などを支援していただき、ビジネス展開してきました。
茅野さん●新しいテクノロジーや製品のスキルを習得するには、そのテクノロジーや製品を提供しているメーカーに教えてもらうのが確実です。そこで当社の技術者がマイクロソフトさまに出向し、Azure OpenAI Serviceなどのマイクロソフトの生成AIテクノロジーに関するスキルを習得させていただきました。
当社は「越境」と銘打ち、マイクロソフトさまだけではなくメーカーやコンサルティング会社、シンクタンクなどに一定期間留学してスキルを身に付ける機会創出に取り組んでいます。この取り組みは新しいテクノロジーや製品が、お客さまにメリットがあるものなのかを判断するスキルを身に付けることが目的です。
西村さん●生成AIビジネスについてもAzure OpenAI ServiceやMicrosoft 365 Copilotなどの製品を提供するだけではなく、これらを当社が自社で使いこなした上で、お客さまにコンサルティングから導入、運用、業務での活用を通じたDX推進を伴走して支援するパートナーとしてお付き合いさせていただくことを目指しています。
こうした取り組みを進めるに当たり2024年5月に社内に生成AIに関する「生成AIワーキンググループ」を立ち上げました。このワーキンググループにもマイクロソフトさまに全面的に協力していただいています。
AI活用の具体的な効果を示しやすい
エッジAIでのCopilot+ PCに期待

KIMURAさん
MOEKOさんの職場のチームリーダー。
KIMURA●昨年はWindows 10のサポート終了(EOS)などによってPCビジネスが盛況でした。今年は生成AIの活用が進むなどAI PCへのニーズが高まっていますが、PCビジネスの状況はいかがですか。
西村さん●PCビジネスは当社の大切な事業の一つです。普段よりダイワボウ情報システム(DIS)さまからイベントなどを通じてAI活用を通じたPCビジネスに関する情報を提供いただいており、これからのビジネス展開に期待しています。
ただしAIビジネスを伸ばしていくには、お客さまにAI活用の具体的な効果を示すことが求められます。AIはDX推進のツールであり、AI自体が成果を生み出すわけではないからです。
よくあるのがMicrosoft Copilotを使って期待した回答が得られないと使用をやめてしまうケースです。それはプロンプトの指示が悪いのであって、Microsoft Copilotが悪いわけではありません。
こうした認識に対して、用途を絞ってAI活用の効果を体験しやすいエッジAIは、今後の成長が期待できると考えています。

MOEKOさん
ダイワボウ情報システム(DIS)に勤める入社2年目の営業職。
MOEKO●エッジAIではCopilot+ PCの存在が注目されています。AIビジネスにおいてCopilot+ PCをどのように捉えられていますか。
西村さん●AIを使う上でセキュリティが重要であり、セキュリティを強化したデバイスとしてCopilot+ PCへのニーズが高まり、今後徐々に普及が進んでいくとみています。
Microsoft Copilotはクラウドで動く汎用的なものである一方で、Copilot+ PCはパーソナライズドされたデータを、ローカルで安全に使用してユーザーの業務を支援してくれますので、AI活用の効果を体感しやすいメリットがあります。
Copilot+ PCの具体的な活用に向けて、NPUの訴求に適したユースケースは何なのか、用途に応じてどのくらいのデータ容量をPCに確保するべきなのかなど、お客さまへのアプローチを真剣に検討していきたいと考えています。
KIMURA●本日はありがとうございました。



