変化するハッシュタグの役割
Instagramの運用において、ハッシュタグは重要な要素の一つでした。しかし、最近では「意味がないのでは?」とも言われています。また、Instagramの発見タブを見ると、以前よりもハッシュタグが重視されていないことがわかります。

以前「タグ」(ハッシュタグ)のタブは、「アカウント」「音声」の次に配置されていましたが、現時点では「おすすめ」「アカウント」「リール動画」「音声」「タグ」の順に並んでいることから、タグの重要性が下がっていると考えられます。
このように役割や重要性が変化してきたInstagramのハッシュタグについて解説します。
ハッシュタグの役割はどう変わった?
以前のInstagramでは、ハッシュタグ検索が主な発見の経路でした。例えば「#ラーメン」「#カフェ巡り」「#◯◯のおすすめ」など、ユーザーは興味があるハッシュタグで検索し、関連の投稿を探していました。
Instagramを運営するMeta社が「投稿のリーチを決定するアルゴリズム上では、ハッシュタグの重みを下げた」と明言していることからもわかるように、ハッシュタグの「表示重み」が低下してきています。その結果、ハッシュタグだけ付けても投稿が広く表示されるとは限らないのが現状です。
以前は、なるべくたくさんのハッシュタグを付けて、より多くのユーザーへリーチを狙う方法が主流でした。しかし、現在は投稿内容・利用者の行動データ・AI予測に基づく、おすすめのコンテンツアルゴリズムが主要になっており、ハッシュタグが主役ではなくなったのです。
ハッシュタグは必要ない?
アルゴリズムの変化を考慮すると、ハッシュタグは必要ないのでは?と思う方もいるのではないでしょうか。しかし、以前ほど拡散力はなくなったとは言え、以下の理由でハッシュタグは必要と考えられます。
- 投稿のテーマやジャンルをAIに伝える
- ユーザーが検索する際の入口になる
- 自社独自のタグでブランド認知・ユーザー参加を促す
- ニッチな興味・関心に対応できる
特に、「#◯◯が好きな人とつながりたい」系の共感タグや、「#地域名+サービス名」などのエリア特化タグは、検索目的で使われる傾向がまだまだあります。
適切なハッシュタグの数について
現在のInstagramでは、ハッシュタグの数は3〜5個程度が推奨されています。
仕様上、最大30個まで使えますが、つけすぎるとスパム認定される可能性もあるため、以下のようなバランスが理想です。
- おすすめのタグ構成
- カテゴリータグ(例:#カフェ好きな人とつながりたい):1〜2個
- 地域タグ(例:#大阪カフェ):1〜2個
- 自社ブランド・企画タグ(例:#〇〇キャンペーン):1個
目的や投稿の内容に合わせて、タグは「量より質」を重視しましょう。
まとめ
Instagramのハッシュタグは、その位置づけや重要性が変化しています。かつては、拡散にリーチ数の増加を目的として使われていましたが、AIに投稿内容を正しく伝える手段として、またユーザーとの接点をつくる入り口として、使われています。
「量より質」を重視し、適切と言われる3~5個に厳選して使うようにしましょう。