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RPA利用はプロセスマイニングツールに期待高まる

RPA利用はプロセスマイニングツールに期待高まる

2023年01月06日更新

RPA利用はプロセスマイニングに期待

Robotic Process Automation

 MM総研は、2022年9月時点の「Robotic Process Automation」(以下、RPA)の利用状況の調査を実施した。

 RPAの活用方針を導入当初と導入後の2022年9月時点で比較すると、「ビジネスプロセス全体の自動化を目指している」との回答が年商50億円以上の企業で大きく増加したことが明らかとなった。この傾向は導入期間が長くなるほど顕著だと言う。例えば、2017年度以前に導入した企業は、導入当初の29%から現在は54%まで増え、全体の25%の企業が新たにビジネスプロセス全体の自動化に取り組んだ。

 業務を自動化する上でRPAとほかのツールを組み合わせる動きも出ており、代表例としてAI-OCRがある。年商50億円以上の企業においてAI-OCRの導入率は23%。2021年1月時点では約7%だったことから、1年9カ月の間に導入率を大きく伸ばした。要因として、RPAのツールベンダーや販売パートナーもAI-OCRとRPAを組み合わせたプロモーションや事例などの情報発信をしたほか、コロナ禍でデジタル活用やペーパーレスの機運が高まったことなどを挙げた。

 RPAの活用範囲を広げる上ではプロセスマイニングツールが注目を集めている。導入率は12%で、ほとんどはトライアルで利用している。準備中・検討中も21%のため、徐々に認知されて導入が進むとみている。主要どころでは、「Celonis」、SAPに買収された「Signavio」、IBMが買収した「myInvenio」などがある。また、外資系RPAベンダーのUiPathやAutomation Anywhereも買収で、プロセスマイニングの機能を獲得しているという。現状では国産のプロセスマイニングツールは数少なく、外資系のツールの輸入が主体だ。RPAを扱うベンダーは2022年に入ってからプロモーションを強化し始めており、今後の普及に期待がかかる。

法人向けヘルスケアソリューション市場は本格化

Healthcare Solutions

 デロイト トーマツ ミック経済研究所は、法人向けのヘルスケアソリューションの市場規模とトレンドを分析し、「健康経営志向の高まりに対応する法人向けヘルスケアソリューションの市場展望 2022年度版」にまとめた。同調査では、企業の健康経営施策の実施を後押しする「健康管理ソリューション」「健康増進ソリューション」「健康相談ソリューション」「ストレスチェック/メンタルヘルスソリューション」の4分野で調査を行った。

 2021年度の同市場全体の売上高は、前年度比130.0%の169.2億円となった。2022年度も前年度比129.4%の219.0億円と引き続き高い成長が見込まれる。リモートワークにおける従業員・職員の健康状態やメンタル面のケア・サポートの重要性に関心が集まっただけでなく、健康経営を推進拡大していくために必要なソリューションとしても認識されており、市場成長の大きな要因となった。

 2022年度以降の同市場は、上記の要因に加え、経営の観点で重要度が増していくとみている。背景には、就業スタイルの多様性に対応した人材確保・定着策という観点が重要視されていることがあり、これらの要素が健康経営の推進に資するものとみられているからだ。これを踏まえ、同市場は年平均30.0%増で成長を続け、2026年度には625.0億円となる予測だ。

プライベートクラウド市場はハイブリッド志向へ

Private Cloud

 IDC Japanは、国内のプライベートクラウド市場予測を発表した。同市場規模は、前年比32.3%増の1兆2,163億円となった。背景として、新型コロナウイルス感染症の拡大によって遅延したシステム刷新/更新や新規プロジェクトの再開が見られたことを挙げた。

 同市場では複数のクラウドを利用するマルチクラウドが一般化しており、安定運用や過去資産(ソフトウェアやITスキル)の継承を目的として導入が進んできたプライベートクラウドが大きく変化しようとしている。これまでのプライベートクラウドは、そのほとんどが個別システムの最適化を目的としたサイロ型での導入だった。しかし、マルチクラウドを構成する一つの配備モデルとしてプライベートクラウドが検討されてきている。また、マルチクラウド環境におけるプライベートクラウドでは、オンプレと共存し従来の運用体制との一貫性を実現するハイブリッドクラウド志向が強まっているという。この背景には、クラウドの導入促進から同環境の最適化へ、クラウドの導入目的においてはIT/業務の効率化からデジタルトランスフォーメーション(DX)/データ駆動型ビジネスの促進へ、といったユーザー企業の取り組みの変化があると指摘した。

 2022年以降の同市場は、従来型ITからの移行とDX/データ駆動型ビジネスとしての導入/利用が両輪となり、高い成長を継続するとみている。同市場の2021〜2026年の年平均成長率は20.4%で推移し、2026年の市場規模は2021年比約2.5倍の3兆711億円の予測だ。

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