ピコシステム、SaaS事業へ力を入れるためにiKAZUCHI(雷)を導入し長期間活用

ピコシステムは本社を置く岡山県のほか、中四国や関西、首都圏といったさまざまなエリアに向けて事業を展開する企業だ。同社は常にサブスクリプションサービスの動向を注視しており、SaaS事業に力を入れるため、2017年からライセンス契約管理システム「iKAZUCHI(雷)」を使い続けている。今回は同社がiKAZUCHI(雷)を導入した背景や、普段の業務でどのようにiKAZUCHI(雷)を活用しているかを取材した。

　ピコシステムは事務機器販売の事業から始まり、現在はシステム開発やネットワークの構築、PC・複合機・OA機器の販売および保守管理といった事業を展開する企業だ。事業の主なエリアは本社を置く岡山県をはじめとした中四国エリア、関西エリア、首都圏エリアとなっている。

　そんな同社は近年、あることに力を入れているとピコシステム 営業部 事業部長 松岡泰佑氏は語る。「自社パッケージを増やすことに注力しています。そのために今は、現在までに作っていた自社パッケージを最新化しています。これからはそのパッケージの販売を本格的に行っていく予定です」

　さらに松岡氏は「サブスクリプションはずっと注視しているので、SaaSに関する事業にも力を入れています」と話す。そこで同社が導入しているのが、ライセンス契約管理システム「iKAZUCHI(雷)」だという。

　ピコシステム 営業部 第2営業チーム 営業事務 前原実可子氏は、同社がiKAZUCHI(雷)を導入した背景を次のように説明する。「ダイワボウ情報システム（DIS）の担当者さまから、『ぜひこれを使ってください！』とお薦めされたことがきっかけだそうです。私は前任者からの引き継ぎでiKAZUCHI(雷)を使っているのですが、DISさまと当社が共にサブスクリプションの実績を伸ばすに当たり、iKAZUCHI(雷)が必要だったので導入を決めたと聞いています」

　松岡氏も導入の背景を「メーカーさま側の展開としてサブスクリプションサービスが増え、DISさま側でサブスクリプションサービスの取り扱いを電子商取引（BtoB）システム『iDATEN(韋駄天)』からiKAZUCHI(雷)へ移す頃に、導入を提案していただいていました。複数のベンダー、サービス、顧客アカウントの一括管理が可能なため、使用すると大きなメリットがあるという形で、担当者さまからお薦めされました」と補足する。

　ピコシステムは2017年からiKAZUCHI(雷)を使い始め、2025年時点で利用して8年目になる。そうした同社がiKAZUCHI(雷)で多くのメーカーを管理するメリットについて、前原氏はこう話す。「年額サービスでは満了日を迎える前に、契約詳細や満了日を記載した更新前アラートがメールで来る点がありがたいです。また、営業からお客さまのライセンス数や更新時期の問い合わせを受けることが多いのですが、iKAZUCHI(雷)ではそうした契約の状況がリアルタイムで把握可能なため、すぐに確認して回答できる点も助かっていますね。加えて、常に最新の注文状況を確認可能な点も、普段業務を行うに当たってメリットになっています」

　さらに、iKAZUCHI(雷)が業務で役立っている点を前原氏はこう続ける。「注文一覧の画面において、更新注文を入れたかどうかなど、注文処理をした以降のステータスが分かりやすい点も助かっています。また、ダッシュボードが見やすいところも使いやすいポイントです。注文後に詳細画面を見に行くと、追加後の注文本数が表示されているので、業務の際にありがたいと感じますね」

　また前原氏は、iKAZUCHI(雷)でよく使う機能があると語る。「マイクロソフト製品を手配する際、ドメインに重複がないかを確かめられる『マイクロソフトドメインチェック』機能をよく利用しています。既存取得されたドメインは使えないため、新規取得に当たって今も使われているドメインなのか、もしくは新しく登録しても問題ないドメインなのかをすぐに確認でき、作業がしやすくて助かります。メーカーごとに個別のメニューが充実しているところも、iKAZUCHI(雷)を使っていて良かったと感じるポイントの一つです」

　もう一つ特に業務に役立っている機能として、前原氏はエンドユーザーが記載したヒアリングシートをそのままiKAZUCHI(雷)にアップロードできる「申請書インポート」機能を挙げる。「お客さまが書いたヒアリングシートを転記する必要がないので、手間や作業負担が減った点が助かっています。加えて、転記間違いによる入力ミスがなくなったこともありがたいです。ヒアリングシート自体も分かりやすく共通項目が多いので、営業がお客さまに記入を依頼する際、内容を説明しやすいものになっていると感じています」

　では、iKAZUCHI(雷)を使っていて操作に迷う点はあるのだろうか。「iKAZUCHI(雷)を見に行けば、メーカーサービスごとの情報が確認できるので、当社としては問題なく使えています。分からないことがあっても、チャットボットが設置されているので、すぐに疑問を尋ねられて良いですね。注文処理に当たっても、注文ステータスごとに情報が絞り込める機能があるため、作業しやすいです」（前原氏）

　そして前原氏は、今後iKAZUCHI(雷)に期待することをこう語る。「まだiDATEN(韋駄天)からでないと発注できないサービスがあるので、それを徐々にiKAZUCHI(雷)で発注できるようにしてもらいたいです。そうするとあらゆるサービスにおいて、当社・お客さま共に契約更新前のアラートを受け取れるので、より効率良く業務が行えると考えています。月額はiKAZUCHI(雷)で発注が行えても、年額はiDATEN(韋駄天)でないと発注が行えないサービスもあるので、それも全てiKAZUCHI(雷)で発注できるようになればと思います」

　最後にピコシステム 執行役員 営業統括部長 田口彰吾氏は、DISに向けて「DISさまにはいろいろご無理を聞いてもらっており、とても良くしていただいていると感じています」と感謝の言葉を述べた。

Company Profile
会社概要

https://www.picosystem.co.jp/
本社：岡山県岡山市南区西市98-4
設立：1996年1月
従業員数：147名（2024年7月時点）
主な事業内容：システム設計およびプログラム開発、コンピュータ・複合機・OA機器販売および保守管理