ホーム > PC-Webzineアーカイブ > RPA をAWS を通じてグローバルでSaaS 提供 ~C-RISE~

RPA をAWS を通じてグローバルでSaaS 提供 ~C-RISE~

RPA をAWS を通じてグローバルでSaaS 提供 ~C-RISE~

2022年11月01日更新

ブラウザーの操作を自動化するRPAを
AWSを通じてグローバルでSaaS提供

富山県高岡市に本拠を置き、金沢を中心にソリューションビジネスを展開するC-RISEは、顧客からのRPAの要望に対して、ブラウザーの操作を自動化するロボットをクラウド上で作成、運用・管理するというユニークなアイデアでサービスを開発、提供している。そのサービス「クラウド BOT」はAWSを通じてSaaS提供されており、国内の中小企業をターゲットに販売を拡大するとともに、グローバル展開も進められている。

伸び続けるクラウド需要に
AWSサービスを積極的に提案

C-RISE
代表取締役社長
村井将則氏

 C-RISEはインターネット関連サービスの提供や業務システムの受託開発に加えて、エネルギーマネジメントシステム(EMS)ソリューションの開発、提供へと事業を拡大し、事業を成長させてきた。

 同社のEMSソリューションでは電力消費のデータを大量に収集して蓄積し、それを見える化して節電に生かしたり、CO2排出量の計算をしたりするソリューションを提供している。EMSソリューションで扱うデータを格納したり活用したりするのに最適なのがクラウドだった。

 C-RISEの代表取締役社長 村井将則氏は「業務システムにおいてもクラウドを積極的に提案しています。当初はお客さまの環境や要望に応じて複数のクラウドサービスから提案していました。お客さまがクラウドを採用する際に最も気にされるセキュリティのレベルが非常に高いこと、サービスメニューが豊富にそろっていること、構成を柔軟に変更できるなど運用がしやすいことを評価して、現在はAWSを推しています」と説明する。

C-RISE
システム開発部
三林 豊氏

AWSのメリットについて同社のシステム開発部 三林 豊氏は「AWSは世代が進むのに伴いコストパフォーマンスが向上していきます。またマネージドサービスが豊富に提供されているため、最適なマネージドサービスを組み合わせることでお客さまの要望に応えられることが開発の効率化、提供の迅速化につながっています。インフラ部分の保守・運用をAWSに任せられるので、エンジニアの稼働効率も向上しています」と評価する。

ブラウザーの操作に特化した
RPAをクラウドでサービス提供

クラウド BOTは国内で5件の特許を取得している。さらに米国や欧州で特許を申請している。

 オンプレミスで運用する業務システムをAWSへ移行する案件が増加する中、さらに同社はAWSを通じてRPAサービス「クラウド BOT」のSaaS提供を始めた。クラウド BOTはブラウザーの操作を自動的に行うロボットをAWS上に作成し、さまざまな業務を自動化するサービスだ。

 一般的なRPAシステムはPCに専用のアプリケーションをインストールしてデスクトップ上の操作を自動化するロボットを作成し、そのPCでロボットが稼働する。ロボットが稼働している最中は、そのPCでほかの作業をすることができなくなる。

 RPAシステムを提供する側にも課題がある。導入済みのRPAシステムを他の拠点に展開する際に、展開先の各拠点のPCにインストールしたり、PCごとにライセンス費用が発生したり、アプリの操作を教育したりするのに時間とコストがかかる。そこでクラウド上にロボットを作れば拠点ごとの導入コストは不要となるが、一般的なユーザーはクラウド上に自分でロボットを作ることができないため、システム会社がヒアリング・開発する必要があった。

 村井氏は「RPAシステムは導入効果が分かりやすいため、導入後に別の拠点への展開や別の業務への拡大などの依頼が多く、エンジニアの稼働効率を向上させる必要がありました」と説明する。

 そこで同社はクラウド上でRPAのロボットを作成し、稼働する仕組みをAWS上に開発した。これがクラウド BOTだ。クラウド BOTではロボットの作成、稼働がクラウドで完結するため、PCにアプリケーションをインストールする必要がなく、ロボットの稼働中にPCが占有されることもない。また作成したロボットはクラウド上で管理・運用するため、容易に再利用できるメリットもある。

APIコネクターとしても機能する
iPaaSを通じてグローバル展開

 クラウド BOTは前述の通りブラウザーの操作を自動化することが最大の特長だ。ロボットの作成、稼働、運用・管理も全てブラウザーから行える。デバイスやOSの種類を問わず利用できるメリットもある。三林氏は「ブラウザーから利用するため操作が簡単で、シンプルな手順の作業ならユーザー自身でロボットを作成することも可能です」と説明する。

 クラウド BOTのもう一つの特長はAPIを利用して異なるアプリケーションやクラウドサービスを連携させ、広範囲にわたる作業を自動化できることだ。

 村井氏は「APIが提供されていない場合は、クラウド BOTで操作手順を記録したロボットを作成し、そのロボットをAPIとして呼び出す仕組みを提供しています。この仕組みによりブラウザーから利用できないシステムとも連携できます」と説明する。

 こうしたクラウド BOTの仕組みは国内で5件の特許を取得しており、さらに米国や欧州にも特許を申請している。またクラウド BOTはグローバルでメジャーなiPaaSにAPI連携サービス(APIコネクター)として登録されており、すでにグローバルで利用されている。

 今後のビジネスの展開について村井氏は「クラウド BOTは中小企業を主なターゲットとしており、低価格で提供しています。今後は国内の地方のお客さまへの認知を広げるとともに、グローバル展開も推進していきます。現在はAWSの東京リージョンを利用していますが、海外のリージョンの利用も検討したいと考えています」と意欲を語った。

Company Profile

C-RISE
https://www.c-rise.co.jp/
https://www.c-bot.pro/
本社:富山県高岡市京田19番地 田中ビル2 101号室
設立:2005年7月
社員数:17名 ※2022年10月末時点

キーワードから記事を探す