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机の上を広く使えるモニターアームの選び方を戸田氏が伝授

机の上を広く使えるモニターアームの選び方を戸田氏が伝授

2022年06月16日更新

モニターアームで見やすい環境を構築しよう

テーマ:机の上を効率的に

少しでもモニターを見やすい環境を作ることが、仕事の効率アップにつながる。もちろん、見やすい環境は疲れの軽減にもつながるので、費用を掛ける価値はあるはずだ。なかなか手を出しづらいモニターアームのメリットを解説する。

モニターアームのメリット

サンワサプライ「CR-LA1304W」
VESA対応のモニターはネジを4カ所止めて取り付けられる。

 僕自身は、もう20年以上前からモニターアームを利用している。実際に使って感じたメリットを紹介していこう。

 最大のメリットは、モニター付属のスタンドに比べて自由な位置に置けることだ。特に高さを下げたい人にとってモニターアームは非常に役立つ。

 最近は、27インチ程度のモニターは当たり前になってきた。価格も下がっているので購入を考えている人も多いだろう。画面が大きくなれば、当然ながら見るエリアも増える。使ってみると、これが大きな課題なのだ。画面の上の方をよく見ると、首が見上げることになり、かなり疲れる。最も疲労が少ないのは、約10度に自然に見下げる角度だと言われている。

 例えば、プレゼンのスライドなどを良く作る方はメニューが上の方にあるので見上げるケースが増える。逆に、長文の資料や原稿などを書く、僕のような職業やプログラミングなどでは、常に画面の下の方を見ることになる。文章を入力していくと、画面の下部で作業することが多いからだ。

 つまり、使うアプリや作業によって見る位置はだいぶ違う。これが大画面モニターになると首の角度が大きく異なるようになるために、相当違いを感じるはずだ。肩や首の疲れを感じたら、このような「見方」が影響していないか考えた方が良い。モニターアームを使うと、モニターを近い距離で使うなどより見やすく利用できる。

クランプで取り付ける方式が主流。取り付けは簡単だ。
モニターアームは組み立て手順をよく見て作業していこう。適当に組み立てるとミスをすることがある。

机の上も広く使える

 机の上の作業エリアを確保したい人にも、実はモニターアームはお薦めだ。種類によっては、固定をしておくわけではない。ガス圧やメカニカルなどの仕組みで、自由に首を振ったり高さを調整できる。普段はベストな角度で作業をしていて、机の上を広く使いたくなったらくるりと回して、邪魔にならない位置に移動できる。

 複数のモニターを使う際にも、柔軟に動かせると作業性がとても良い。よく使う画面を最適な位置に持ってくることができるわけだ。

 モニターアームは、基本的に机に固定して使う。一般的にはクランプを使って机に挟み込む方式を利用する。ほかにもネジを使って机に直接固定する方式もある。

 モニター付属のスタンドとは違って、固定しているので倒れることがないのだ。人が当たって倒れることがないし、地震などで倒れてしまうこともないのだ。

 最近はモニター自体が安くなっており、24インチなら1万円ちょっと、27インチでも2~3万円程度から買える。高いモニターアームは負担だ――と思うかもしれないが、こちらも安くなっているのでぜひ検討してみたい。

用途に合わせてモニターの角度や位置を調整でき、使い勝手が良好だ。モニター付属のスタンドよりも机の上が広く使える。

モニターアームの選び方

 モニターアームを選ぶ際にはいくつかのポイントがある。大前提として、モニターが対応していなければ利用できない。VESAという規格に対応したネジ穴が付いているモニターならアームに固定できるのだ。

 多くのモニターが対応しているが、高級なモニターで、可動域の広い専用のスタンドが付いているようなタイプが、実は使えないケースがあるので気を付けて欲しい。アームを購入する前に、自分のモニターが対応しているかどうか調べておこう。

 これからモニターを買うなら、仕様を見れば必ずVESAへの対応が書いてある。なお、モニターサイズが大きくなると、VESAのサイズが変わってくるので、対応をチェックしておきたい。

 また、取り付けられるモニターの重量制限がある。実はここが案外難しい。モニターアーム側には、対応できる重量が書いてあるのだが、モニターの重量はスタンド込みのケースが多い。つまり、実際に取り付けられるモニター部分だけの重量が分からないのだ。

 モニターアームは、画面サイズでも対応を表示しているので、それを参考に余裕を持ったサイズで選びたい。例えば、「17~24インチ対応」というモニターアームに、24インチのモニターを付けるとギリギリで余裕がない。「21~27インチ対応」に24インチを取り付けるような、少し余裕を持った選択が無難だろう。特に可動式では、重量がオーバーしていたりギリギリだったりするとうまく動かなかったり、動きが重いケースが出てくる。

 また、可動させる場合には動く部分をチェックしておこう。水平垂直に動くのが最適だが、用途によっては水平だけでも良いだろう。ここは使い方によって異なってくる。

 なお、重いモニターを取り付ける際には、机に補強プレートを付けるなど、なるべく安全性を重視して欲しい。一昔前とは違い、モニターが大型化しているので、より注意して欲しいわけだ。

 モニターアームは、思っているほど荷が重いツールではない。元のスタンドに戻すとしても30分程度の作業で済む。それでいて、モニターのスタンド部分がなくなるので机が広く使えるのだ。「考えたことがない」という人が多いと思うが、このタイミングでぜひ検討してみてはいかがだろうか。テレワークで自宅の机が狭いと思っている人も、実はモニターアームを使った方が広く使えるケースも多いのだ。

※価格は全て税込み

Profile
Toda Satoru
1963年生まれのビジネス書作家。株式会社アバンギャルド/戸田覚事務所代表取締役。著書累計100冊以上。企画やプレゼンに関する著書も多数。連載もついに40本を超えてさらに活躍中。

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