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ChromebookとRemoteViewで叶える柔軟な働き方

ChromebookとRemoteViewで叶える柔軟な働き方

2022年02月22日更新

安全性と簡便性に配慮したRemoteViewで叶える
Chromebookを活用した柔軟な働き方

Chromebookをテレワークの端末として導入できたら、コスト面での節約になり、セキュリティ対策の強化や運用管理の負担軽減にもつながる。そうしたメリットは分かっていても、実際に行動へ移すためには、大きな障害が一つある。それは、これまで社内で利用してきたWindows PCとの乖離だ。そんな課題を解決するコストパフォーマンスに優れたツールとして、RSUPPORTが提供する「RemoteView」というリモートデスクトップソリューションが注目されている。

社用PCを自宅に持ち出せない諸事情

 自宅でも職場と変わらない業務を遂行する上で、何よりも必要になるのが、これまで業務で使用してきたPCだ。緊急事態宣言が最初に出されたときに、テレワークの環境を整備していなかった企業では、多くの従業員が社内で使用しているPCを自宅に持ち帰った。しかし、業務によっては簡単にPCを持ち帰れないケースもあった。

 例えば、CADやCG制作などに使われている高性能なワークステーションは、その大きさや重さから容易に持ち出せない。仮に、同等の性能を備えたノートPCを従業員に貸与するとしても、高額なCADソフトを二重に購入できるほど、予算に余裕のある企業は少ない。社内業務の多くがイントラネットにのみ対応している環境では、外部からのリモートアクセスでは、全ての業務をこなせないこともある。

 こうした課題を解決する方法として、IT予算が潤沢な企業では、コロナ禍以前から、働き方改革の一環として高価なVDI(仮想デスクトップ基盤)を整備してきた。VDIは、仮想化させたデスクトップ環境をネットワーク経由で利用する仕組みで、社内からでも社外からでも、Windows PC以外のデバイスからでも利用できる柔軟なテレワーク環境を提供する。VDIが整備されていれば、ChromebookからWindowsの仮想デスクトップも利用可能で、テレワークの端末として配布できる。

 しかし、VDIの構築には高度なスキルと豊富な予算が必要になる。また、既存の環境をVDIに移行する作業も必要になるため、短期間での導入は難しい。そこで、VDIのように仮想化するのではなく、社内にあるWindows PCを遠隔操作することで、自宅に居ながら職場と同じように業務をこなせる方法として、リモートアクセスに注目する企業が増えている。

安全で強力なセキュリティ環境を構築

 RemoteViewは、PCを遠隔操作するリモートアクセスソリューションだ。社内にあるWindows PCなどにRemoteViewのエージェントをインストールするだけで、自宅のChromebookから操作できるようになる。高額なCAD用のワークステーションも、RemoteViewで遠隔操作できれば、二重に投資しなくてもスムーズに在宅勤務へとシフトが可能だ。RemoteViewには、遠隔画面モニタリング、ファイル転送といった100種類を超える機能が搭載されているが、さらに注目すべきポイントは、アクセスの安全性と接続の簡便性である。

 まず、アクセスの安全性に関しては、RemoteViewが独自の中継サーバーを用意しているので、リモートアクセスにおける接続の信頼性を確保できる。例えば、Windowsにもリモートアクセスの機能は装備されているが、その利用はダイレクト接続になる。つまり、IDとパスワードを入手すれば、悪意のあるユーザーも容易にリモートアクセスできてしまうので、セキュリティにおける重大な脅威となり得る。事実、国内でも大手企業がWindowsのリモートアクセスの脆弱性を攻撃されて、大きな被害を受けた事件が起きている。それに対して、RemoteViewでは中継サーバーがログイン認証やアクセスしてくる端末の制御などを管理するので、あらかじめ認証されているデバイスやMACアドレスにアクセスを限定して、安全性を確保できる。2段階認証にも対応しているので、なりすましなども防げる。

 また、実際の利用においても、Webブラウザーから簡単にログインできるので、接続先のWindowsデスクトップが表示されてしまえば、あとは社内にいるような感覚で、PCの遠隔操作が可能だ。RemoteViewは、画面転送によって接続先のPCの情報を手元のChromebookに表示するので、レスポンスが早い。CPU性能の低いChromebookでも、ストレスなく利用できるだろう。

電源問題にはRemoteWOLの提案が効果的

 RSUPPORTによればコロナ禍によって、RemoteViewを導入する企業は増加し、現在も需要は堅調に伸びているという。その背景には、アフターコロナを見据えた働き方改革への取り組みがある。冒頭でも触れているように、IT予算の潤沢な企業では、以前からVDIの導入を推進してきた。しかし、予算の限られた中堅・中小企業では、VDIの導入は検討されてこなかった。

 とはいえ、働き方改革が求められている現在において、テレワークの環境整備は必須の取り組みとなっている。そこで、限られたIT予算と担当者でも、テレワークを可能にする解決策としてWindows PC以外でも社内のWindows PCを遠隔操作できるRemoteViewが検討されているのだ。それに併せて、導入コストを抑えられて、セキュリティ対策だけではなく運用管理も容易なChromebookをテレワーク用に採用するケースも増えている。

 もし、Windowsのリモートアクセスを利用した経験がある人ならば、RemoteViewの導入に関して一つの疑問が湧くかも知れない。それは「電源投入」の問題だ。リモート接続されたWindows PCは、スタートメニューからの操作で、シャットダウンを実行することはできる。しかし、Windows標準のリモートアクセス機能では、遠隔操作で電源を投入できない。そのため、電源を入れたままにしている例も多い。数人単位であれば、それでも困らないかも知れないが、本格的な導入を考えている場合は、電源を入れたままのPCの乱立は問題だ。そこで、RSUPPORTの「RemoteWOL」というリモート電源管理ツールの存在が重要になる。

 RemoteWOLは、LANケーブルを介してPCの電源を投入できる製品だ。1台で最大250台のPCの電源管理に対応している。いつでも必要なときだけPCやサーバーの電源を入れられるため、効率的な機器運用が可能だ。使用電力を大幅に削減した節電の効果も期待できる。RemoteViewとRemoteWOLを組み合わせて導入すれば、電源問題も解決する。

 VDIは高価で導入できないとちゅうちょしている企業にも、RemoteViewとRemoteWOL、そしてChromebookがあれば、アフターコロナを見据えた働き方改革につながるテレワークを実現できるだろう。

田中 亘(Wataru Tanaka)
東京生まれ。CM制作、PC販売、ソフト開発&サポートを経て独立。クラウドからスマートデバイス、ゲームからエンタープライズ系ITまで、広範囲に執筆。代表著書:『できる Windows 95』、『できる Word』全シリーズ、『できる Word& Excel 2010』など。

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