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 戸田氏が解説するテレワーク環境に適したWeb会議スピーカー

戸田氏が解説するテレワーク環境に適したWeb会議スピーカー

2021年11月18日更新

クリアな音声で会議のコミュニケーションをスムーズに

テーマ:Web会議用スピーカーのすすめ

今回は、Web会議向けのスピーカーを紹介する。「スピーカーフォン」とも呼ばれる製品で、スピーカーとして音声を鳴らすだけでなく、こちら側の声をマイクで拾ってくれる。PC内蔵のスピーカーやマイクも日々性能がアップしているが、専用品は確かに良いので手に入れる価値があるのだ。

声の良さは重要だ

ヤマハ
「YVC-330」(6万6,000円)

やや大型のモデルで、どちらかというと据え置きに向いている。本体サイズは幅235×奥行き226×高さ46mm。騒がしい場所でも快適に会議ができるのが特長。

 Web会議で見逃せないのが、音声だ。相手の声が聞き取れず、イライラした経験のある方は少なくないだろう。これは、逆のことも言える。あなたの声が相手に気持ち良く届いていないと、ストレスを与えることになってしまう。

 PC内蔵のスピーカーやマイクは、昨年あたりから急速に進化している。だが、誰もが最新のPCを使っているわけではないので、音声が悪いと思ったら増設を考えた方が良いだろう。また、最新のPCだとしても、必ずマイクとスピーカーが良いとは限らない。そもそも、PCの狭い本体内にスピーカーを内蔵していると、そのサイズは、親指の頭程度しかないケースがほとんどなので、どれだけがんばって設計しても音質やボリュームはたかが知れているのだ。

 今回紹介する外付けのスピーカーフォンは、どれもそれなりにサイズがあり、音質は間違いなく内蔵スピーカーをしのいでいるので、利用する価値がある。

 相手の声がクリアに聞き取れるだけでなく、こちらの声も聞きやすい状態で届くはずだ。

 今回は、3モデルを取り上げるが、ヤマハの「YVC-330」は、雑音の多い環境下でもクリアな音声を届ける仕組みを搭載している。例えば工場や各種の作業場などが近い場合でも、相手に対する聞こえ方が随分違うだろう。実は、自分が聞く際の音は気にする人が多いのだが、相手側の立場に立ってマイクを選んでいる人は案外少ないものだ。営業職などは、声の良さが成約の高さにつながる可能性もあるので、ぜひ気を使ってほしいところだ。

複数名でのやりとりにも便利だ

 僕自身スピーカーフォンを使っているが、最大のメリットは多人数のやりとりが快適にできることだ。例えば、自社で会議室に2~5名が集まり、顧客とWeb会議をする場合には、全員のPCの音声をオンにすると、ハウリングで大変なことになる。そこで、どれか1台のPCの音声で対応することを考えるのだが、そんなケースではPCの内蔵スピーカーやマイクでは力不足だ。

 まず、スピーカーの音が小さくてメンバーが複数名だと聞き取れないケースがある。時節柄、人が近くに集まって聞くのもはばかられるので、少々困ってしまう。また、PCのスピーカーは、正面に座った人の声を拾うように設計されている。最近の一部の機種は360度拾えるのだが、まだかなりレアだ。

 このような課題は、外付けのスピーカーフォンを使うことで解消される。自分たちが相手の声を聞きやすい上に、相手にも自分たちの声がしっかり届くわけだ。

 ヤマハのYVC-330は本体がかなり大型で音も大きく、質は高い。目安としては4~6名向けとされている。とても良い製品なのだが、サイズがかさばるので移動にはあまり向かない。

 さまざまな場所で使いたいなら、GNオーディオジャパンのコンパクトな「Jabra Speak 510」が向いている。重量は195gなのでスマホ1台程度。外出先に持ち出すにも向いている。それでも出力は10Wだ。PC内蔵のスピーカーは、1~2W程度なので大きな差を感じるはずだ。

 サンワサプライの「MM-BTMSP2」は中間的なサイズで、重量は約280g。会議室を移動して使うにはちょうどいい。外出先への持ち出しも、たまになら問題ないだろう。

 なお、この2台はバッテリーでの動作が可能なので、電源が確保できない、しづらい場所でも使える。とはいえ、YVC-330もUSBバスパワーで動作する。PCと接続すれば、場所を選ばずに使えるはずだ。

GNオーディオジャパン
「Jabra Speak 510」(2万2,000円)

とてもコンパクトなモデルだが、PC内蔵のスピーカーよりははるかに大きな音が出る。本体サイズは幅120×奥行き120×高さ33mm。バッテリー稼働対応。
サンワサプライ
「MM-BTMSP2」(3万800円)

Bluetooth接続とUSB接続が選べるコンパクトなモデル。本体サイズは幅130×奥行き130×高さ37mm。マイクの集音範囲は約2mだ。バッテリー稼働にも対応する。

実は1人利用でも快適だ

 スピーカーフォンは、少人数でWeb会議を実施する際にとてもお薦めだ。だが、僕は1人でWeb会議を実施する際にも愛用している。

 利用している理由は、やはりPCの内蔵スピーカーやマイクよりも音が良いからだ。さらに、ちょっと位置を離して置けばPCを操作する際のタイプ音などが入りにくいメリットもある。

 しかし、1人ならヘッドセットやイヤホンを使う手もある。僕も周囲に人がいるケースではヘッドセットを使う。だが、僕の場合は個室で仕事をするケースが多いので、周囲への配慮は不要だ。ヘッドセットやイヤホンを付けて長時間Web会議をしていると、かなり耳への負担がある。耳が蒸れて不調になったり、難聴の危険性もある(各種報道による)。長時間の会議ほど、外付けのスピーカーフォンが楽なのだ。

 実際に使ってみると、スピーカーフォンの機能がとても便利なことに気付くだろう。ボタン一発でミュートを切り替えられるのだ。画面上でボタンをクリックするよりも素早く、かつミュート状態が分かりやすい。さらに、音量調整もボタンで作業できるので直感的だ。

 今回取り上げた3モデルは全て同様の機能を搭載している。とても単純な話だが、使い慣れてしまうと戻れない便利さがある。

 なお、スピーカーフォンを選ぶ際には、予算や出力などで判断して欲しい。僕としては、有線接続もできるモデルをお薦めする。Bluetoothによる接続は便利でスマートだが、たまにペアリングが不調になったり、途切れたりすることがある。

 Web会議でそんなトラブルは起こしたくないので、安全安心な有線接続にも対応するモデルがお薦めなのだ。

ミュートボタンを使えるのがスピーカーフォンのいいところ。
PCと有線接続できるモデルがお薦め。ワイヤレスより安定するからだ。

Profile
Toda Satoru
1963年生まれのビジネス書作家。株式会社アバンギャルド/戸田覚事務所代表取締役。著書累計100冊以上。企画やプレゼンに関する著書も多数。連載もついに40本を超えてさらに活躍中。

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