2025年9月10・11日、ダイワボウ情報システム(DIS)が主催するICT総合イベント「DISわぁるど」が、「山形国際交流プラザ(山形ビッグウイング)」にて実施された。国内外の主要ITベンダーが最新技術を披露し、来場者との情報交換や商談が活発に行われた。多くの来場者でにぎわったセミナーの様子と注目の展示を、ダイジェストで振り返っていく。
先進テクノロジーが山形に集結 !
Advanced Technology
最新技術が集結した展示ブースでは、各メーカーの担当者が自社の注目製品を熱くプレゼンしていた。ここでは、来場者の関心を集めた製品の魅力を、担当者の声と共にお届けする。
ASAHI Accounting Robot研究所

あさひ会計グループ内の業務効率化を目的に結成し、法人化した当社はAI活用支援およびDX推進支援を事業の柱に掲げており、全国の会計事務所と中小企業へのRPA普及に取り組んでいます。今回展示している自動化の伴走支援では、勉強会、導入支援、運用開発サポートの3段階で業務の自動化改善を支援しています。例えば勉強会では、管理者研修や開発研修にてマイクロソフトのローコードツール「Microsoft PowerPlatform」やRPAツール「Microsoft Power Automate」を学べる勉強会を実施しています。導入支援ではRPA導入をプロフェッショナルがイチから支援します。運用・開発サポートでは問い合わせ回数無制限の「チャットサポート」やエンジニアが蓄積したナレッジを自由に閲覧可能&見放題な「サポートサイト」などを提供しています。また、生成AIに対応したAI-OCRサービス「AISpect」も提供しています。容易な操作で非定型書類などのデジタル化をサポートします。
エム・エス・アイ

当社のブースでは、製造業や流通業、卸売業、建設業といったお客さま向けに、現場帳票のペーパレス化ソリューション「i-Reporter」を紹介しています。
i-Reporterでは、Webの管理画面にPDFや画像データ、Excelの帳票を取り込むだけで、自動的に帳票のひな形を作成できます。帳票のレイアウトはそのまま保持されるため、現場の作業員も直感的に操作可能です。作成したデジタル帳票は、iPadやiPhone、Windows対応のタブレット端末で表示・入力ができます。紙の帳票をタブレット入力に置き換えることで、帳票の記入から報告までを1台の端末で完結可能です。入力内容の性質に合わせ、テキストや数値、選択肢など入力方式のフォーマットをあらかじめ定めておくこともでき、作業者ごとの入力内容のばらつきや入力ミスの減少、入力のスピードの向上につなげられます。またオフライン環境でも作業項目の入力が可能なため、通信状況が不安定な現場でも帳票作成に支障を来しません。
富士フイルムBI山形

当社は、働き方革新やDXを支援する商品やサービスを提供しています。本展示会では4月14日から販売を開始した文書管理ソフトウェア「DocuWorks 10」を出展しています。電子文書でありながら、紙の文書と同じように直感的に編集できるよう設計しています。DocuWorksの最新版である本製品は、PDF文書の取り扱い機能を強化しています。例えば、Wordなどのオフィス文書やスキャン文書のPDF化に対応しました。日々の業務を定型化できる「お仕事バー」も搭載し、決められた範囲を連続実行して効率的に業務を行えます。
本製品はOneDrive、Box、Dropboxなどのクラウドストレージとの連携に対応するため、外出先やテレワーク中でも会社の文書に安全にアクセス可能です。パスワード保護や透かし機能も強化しているため、重要文書の誤送信や情報漏えいのリスクを軽減します。DocuWorks文書を紙のように編集・加工するツール「DocuWorks Viewer」も文書活用に役立ちます。
リードコナン

当社は岩手に本社を持ち、PCの販売やWebサイトの構築、住民税課税支援システム「税務LAN」の展開など幅広い事業を行う企業です。
そんな当社のブースでは、オンライン施設予約システム「Rakukaru」を紹介しています。Rakukaruは「Webからラクに予約、カルがる管理」をテーマに掲げた、施設利用者の施設予約・空室確認、施設管理者の予約管理・帳票出力・収納管理を全てWebで行えるソリューションです。主にホールや会議室、スポーツ施設で利用されています。導入実績では、指定管理者として個別に施設を管理するお客さまが多いです。具体的な機能として、一般・予約会員に向けた「空室状況・ご予約」機能があります。こちらは名前の通り、Webで施設の空き状況が照会できる機能です。希望日時が空いていれば、そのまま予約が行えます。
Rakukaruは施設管理をする企業・団体がターゲットになるので、そうした方々に向けてアピールができればと思っています。
YCC情報システム

山形に本社を置いている当社は、地域に根ざしながら全国へと手広く事業を展開しています。当社の注目製品として、山形ならではのお米に関する米穀品位等検査 登録検査機関向け検査システム「米穀検査システム」があります。概算金マスタ整備のコスト負担軽減ならびに検査入力時の生産者や品種の入力ミス軽減に役立ちます。検査請求書や農政局向け報告書の作成を効率化させたい企業や自治体さまにお薦めです。
民間企業向けに自社開発したクラウド型販売管理システム「eSEED」も注目度が高く、全国的に導入が進んでいます。本システムは、ユーザーごとに作成可能な分析画面を備える「データ分析」機能に対応しています。データは柔軟にグルーピング&分析が可能です。法改正に対応する個別カスタマイズ性で、商品情報・取引履歴・見積もり照会などを即時に行えます。食品製造業、食品原料卸、農業飼料卸、農機具卸、機械器具卸、農薬卸などの幅広い業種に対応しています。
キューブワン情報

当社は山形県酒田市の本社と、同県鶴岡市にある支社の2拠点で活動しています。主に庄内地域の自治体、学校、民間企業に向けてさまざまなシステムの開発を行ったり、PCやネットワークの導入・メンテナンスを支援したりする企業です。
DISわぁるどでは「AIで課題解決をしませんか?」をアピールポイントにしています。AI活用のための導入支援、AIアプリ開発のお手伝い、AI人材の育成など、自社の多様な課題をAIで解決していきましょうという思いで展示を行っています。その中で紹介しているのが、AIで地域のイベントをサポートするアプリ「LocAlly」です。LocAllyは地域のイベントを簡単に作成し、情報の投稿ができるサービスです。作成したイベントは、チャットでコミュニケーションを取りながら準備を進められます。さらに「AIサポート」機能が企画案の作成や必要な準備の検討、地域の役立つ業者提案といった支援をしてくれるので、イベント開催が初めての方でもスムーズに企画立案・参加者募集を行えます。
日情システムソリューションズ

当社はAI技術を活用したサービスの提供に力を入れており、「書類自動振分AIエージェント」や「Dify」など、業務効率化を支援するAIサービスを展開しています。
書類自動振分AIエージェントは、見積書や請求書、注文書などのPDFファイルをAIが自動で判別し、あらかじめ設定されたフォルダーへと自動で振り分けます。さらに、タイムスタンプの付与や検索性を高めるためのファイル名の自動変更にも対応しており、「電子帳簿保存法」にのっとった電子ファイルの保存運用を効率化します。
Difyは、ノーコードでAIアプリケーションやAIエージェントを作成・運用できるプラットフォームです。誰でも簡単にチャットボットや定型レポートの自動作成ツールなどを構築できます。当社ではプラットフォームの提供に加え、AIアプリケーションやAIエージェントの開発支援、開発人材の育成支援、運用支援までを一貫して行い、お客さまが自ら業務改善を進められるようにサポートしています。
ハイテックシステム

当社は山形に本社を持ち、サイバーセキュリティ・ネットワーク事業、ソリューション事業、データセンター・クラウドビジネス事業、ブランドクリエイティブ事業を展開する企業です。今回はその中でもサイバーセキュリティに特化し、1ライセンスから導入可能な「TSOC EDR運用サービス」、UTMのログを24時間365日監視する「セキュリティログ監視サービス」、サーバーなどのOSやミドルウェアに既知の脆弱性が存在していないか診断する「TSOC 脆弱性診断サービス」を紹介しています。
当社は東北発のセキュリティオペレーションセンター(SOC)を持ち、サイバーセキュリティサービスを山形だけにとどまらず、東北全体、さらには全国へ展開したいと考えています。当社だけでは難しいところもありますので、代理店さまを募集しながら、全国のエンドユーザーへ広めていければと思っています。今回来場者さまからは、当社のサイバーセキュリティサービスを保守サービスのような形で使えないかというお話をいただくことが多いですね。
200以上の展示ブースを用意
技術の進化を肌で感じる機会に
最先端のソリューションから地域密着型の取り組みまで、200を超える展示ブースが一堂に集結。来場者は、見て・触れて・驚く体験を通じて、進化するテクノロジーの“今”を肌で感じていた。

「インテル Core Ultra プロセッサー(シリーズ 2)」を搭載した最新PCや、ビジネスを支える「インテル vPro プラットフォーム」の技術について紹介。

「AMD Ryzen AI」を搭載した最新PCをはじめ、業務効率とユーザー体験を革新するAMDのソリューションを紹介。

「Microsoft Copilot」を中心に、AIによる業務効率化とセキュアなハイブリッドワーク環境を支える最新技術を展示。創立50周年を記念した法被姿の担当者が、多くの来場者を笑顔で迎えていた。

生成AIによる創造性と革新、クラウドの価値と体験、AWSビジネスの始め方など、未来を切り拓くAWSのクラウドソリューションを展示。

従業員一人ひとりの働き方に最適な富士通の最新PCや、エフサステクノロジーズが誇る高性能・高信頼の国産サーバー「PRIMERGY」などを紹介。

教育・産業・行政の連携によるAI活用事例を通じて、地域課題の解決と次世代の人材育成を支援する取り組みを展示。セミナーレポートで取り上げた「やまがたAI部」の活動も併せて紹介。

“レトロと未来の共演”をテーマに、日本市場に革新をもたらした「PC-9800シリーズ」と新製品であるCopilot+ PCに準拠したビジネス向けAI PC「VersaPro UltraLite タイプVY」を展示。

監視カメラと生成AIによる異常検知の新たな可能性を提案。食品・環境分野の課題に対応する実証的ソリューションを展示。

「Acrobat AIアシスタント」によって、PDFの内容を素早く把握できる革新的なドキュメント活用を提案。Acrobat AIアシスタントが、業務の効率と精度を高める。

仮想化・クラウド環境の運用をシンプルにするNutanixのソリューションを紹介。インフラ運用の負荷軽減と効率化を支援する。
Copilot+ PC操作体験会







