ジャンプ率とは
ジャンプ率とは、デザインにおいて文字や画像の大きさの比率のことです。「フォントのジャンプ率」というのは、本文の文字サイズに対する見出しの文字サイズの比率のことを指します。
文字や画像の大きさの比率が大きいことを「ジャンプ率が高い」といい、反対に文字や画像の大きさの比率が小さいことを「ジャンプ率が低い」といいます。
ジャンプ率が高い
- にぎやか
- ダイナミック
- 若年向けな印象
- 視線誘導をコントロールしやすい
ジャンプ率が高いと、文書にメリハリがつき、最も重要な情報を視覚的に捉えることができます。ウェブデザインや雑誌など、情報にスピード感を持たせたい場合には、ジャンプ率を高めに調整するとよいでしょう。
ジャンプ率が低い
- 落ち着きがある
- 高級感
- 集中して読みやすい
- デザインの一体感
ジャンプ率が低いと、見ている人の視線の動きが穏やかになり、落ち着いた印象になります。教科書や専門誌など、じっくり見てほしい場合やフォーマルな場面では、ジャンプ率を低めに調整するとよいでしょう。
ジャンプ率の調整方法
ジャンプ率とは基本的に文字の大きさの比率のことですが、その本質は要素同士にメリハリをつけることです。そのため、文字の大きさに差をつける以外にも、デザインを加えてメリハリをつけるといったことも可能です。
大きさを変更する
文字の大きさに変化を加えて、ジャンプ率の調整します。タイトルやキャッチコピーなどのサイズは大きく、本文は小さくすることで要素同士に差を作ります。
太さを変更する
文字を太くすることで力強い印象になり、遠くから見ても視界に入りやすくなります。また、大きさの変更と併用するとより効果的です。
色を変更する
文字の色を変更する方法と、背景に色をつける方法の2種類があります。どちらの場合も、視認性が悪くならないように気をつけて色を選びましょう。
装飾を加える
装飾やポイントをつけることでも、文字の印象を変えることができます。また視線を誘導できる以外にも、デザイン自体にメリハリがつきます。
カーニングをおこなう
カーニングとは、文字と文字の間隔を調整することです。
文字間を調節することで文章が読みやすくなり、バランスの良いデザインになります。ただし、文字間が極端に広すぎたり狭すぎたりすると読みにくくなってしまうので注意が必要です。
まとめ
今回はフォントのジャンプ率について解説しました。普段何気なく見ていたWebサイトや雑誌など、「なぜ読みやすいのか」が理解できるようになったのではないでしょうか。見ている人にどんな印象を与えたいか、デザインに合わせてジャンプ率を上手く使い分けてみましょう。