エグゼキューション
エグゼキューション(execution)は「実施・実行」を意味し、M&Aにおいては計画に基づいた一連の手続きを実行するプロセスを表す。M&A以外では、経営・マーケティング戦略や広告などの分野で使われ、経営戦略やマーケティング計画に基づいて実施する施策などを意味する。
M&Aのプロセスは、手続きの前半を担う「オリジネーション」と中盤から後半を担う「エグゼキューション」とに分けられる。オリジネーションは条件のいい案件を発掘し、買い手と売り手候補をマッチングさせる。エグゼキューションは企業の価値評価や契約書の作成など、買い手と売り手の交渉から、M&A締結に向けた一連の業務を行う。
エグゼキューションを実施するメリットは、条件交渉や契約書締結などのプロセスによって、認識の相違によるトラブルを回避できる。適切なエグゼキューションを行うことで、M&Aの進行が早くなり、成功率を高められる。一方で、手続きに専門知識や時間を要するため、M&Aの経験や知識が豊富な専門家のサポートが必要となる場合がある。また、エグゼキューションに失敗した場合、金銭的・時間的な損失を被るリスクがある。