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在宅勤務環境をより充実させるレーザープリンター選びを戸田氏が伝授

在宅勤務環境をより充実させるレーザープリンター選びを戸田氏が伝授

2022年07月22日更新

テレワークでもレーザープリンターがお薦め

テーマ:自宅で使うプリンターの選び方

今回は、家に設置するテレワーク向けのプリンターがテーマだ。いわば家庭用なので、インクジェットプリンターが定番だと思っている人も少なくないだろう。だが、仕事に使うならレーザープリンターという選択肢もありだ。

ファクスは使わなくてもOKだ

 自宅でも仕事に使うなら、単なるプリンターではなく複合機がお薦めだ。プリンター、スキャナー、コピー機、ファクスの役目を持っているので、会社にいるときと同じ作業ができるわけだ。

 今回取り上げるのはブラザー販売の「MFC-L2730DN」というモデルだ。この製品は、USBと有線LANでの接続に対応する。他にも無線LAN対応モデルも選べるので使い方に合わせて選ぶと良いだろう。

 僕がよく使うのはプリンターとスキャナーだ。コピーは月に数回程度の利用にとどまる。ファクスは全く使っていないが、それでも、もったいないと感じることはないだろう。
 仕事によっては注文を受けた伝票を会社にファクスで送ったり、顧客からのオーダーがファクスで届くケースもまだあるだろう。要するにケースバイケースなわけだが、ファクスを使わないからといって、本製品を選ばない理由にはならない。ファクス非搭載モデルは選択肢が少なく、逆に選びづらくなるだけだ。

 MFC-L2730DNの印字品質は文句なし。スペックを見てもよく分からないかもしれないが、会社で使っている大型の複合機と比べても、何ら遜色がないはずだ。

 対応するのはモノクロのみだが、A4を最大34枚/分印刷できる。ここがインクジェットとの最大の違いで、大量印刷ではレーザープリンターの方が速いのだ。10ページの資料を10部、つまり100枚印刷しても5分とかからないだろう。これなら、印刷待ちの時間も気にならない。

 インクジェットとレーザーを両方使ったことのある方なら、印字品質の差も見逃せないはずだ。インクジェットは、どうしてもパーソナル感が出てしまう。微妙なにじみや紙がよれる感じがあって、仕事の書類にはチープなのだ。もちろん、顔料インクを採用する昨今のインクジェットでは、そんな点も徐々に解消されつつあるが、差異は感じる。

 僕が、MFC-L2730DNの最大のメリットと感じているのは、自動両面印刷だ。これによって、紙が大幅に節約でき、顧客に対しても環境へ配慮している意識が伝わるはずだ。用紙のコストが節約できるだけでなく、家にストックしておく紙の量も節約できる。

 なお、両面印刷こそ、若干のにじみがあるインクジェットよりもレーザーが向いていることは言うまでもないだろう。

ブラザー販売「MFC-L2730DN」
MFC-L2730DNは、モノクロの複合機で比較的コンパクトだ。本体サイズは幅410×奥行き398.5×高さ318.5mm、重量は11.8kg。机の下など、移動の必要がない省スペースな場所への設置がお薦めだ。
2.7インチのカラーディスプレイを採用するので操作しやすい。

コピーやスキャンも便利

 コピーをとる際も、一般的なインクジェットよりも高速だ。枚数が多いコピーほど、待たされる印象が少ないはずだ。

 さらに両面コピーも利用可能だ。この際の紙のヨレが少ない点は、上記で書いたのと同様だ。

 コピーの際には、ADF(自動原稿送り装置)が大活躍する。最大50枚までの紙に対応しているので、カタログや仕様書などをまとめてセットしてボタンを押すだけ。もちろん、両面コピーもできる。

 安価で、複合機としてはコンパクトだが、会社にある大型の製品と遜色なく使えるのだ。もちろん、セットできる用紙のサイズまでなら縮小拡大も可能。

 なお、2in1 IDカードコピー機能で、身分証明書などを原寸大で1枚の用紙にコピーする機能も持っている。

 最近は、スキャナーを利用する機会が増えている。「資料をスキャンしてPDFで送ってください」と言われるケースも少なくないだろう。

 大量のスキャンならドキュメントスキャナーが便利なのだが、MFC-L2730DNは、ADFが付いているのでドキュメントスキャナーと同じように便利に使える。さらに、冊子のようなADFにセットできない資料も、読み取り台にセットしてボタンを押すだけでスキャンできる。

 また、OCRにも対応する。書類を読み込んだら、そのままテキストデータに変換できるので、データ化する際に打ち起こす手間が軽減できる。

 見逃せないのがセットできる用紙の枚数が250枚と多いことだ。家庭用のインクジェットで枚数が少ないと、頻繁に紙を足すのが面倒になる。なお、手差しにも対応するので、封筒などの印刷もできる。

 気になるコストは、トナーとドラムが分離型になっており、1枚3.3円(カタログ値)と、とても安価だ。インクジェットプリンターは、本体価格が手軽だが、印字単価は高くなる。また、インクカセットの入れ替えも品番になるので、仕事用に大量に印刷するなら、レーザープリンターの方がお薦めな大きな理由だ。

 ただし、やや音が大きなことは欠点として理解しておくべきだろう。印刷する際には、コピー機のようなおなじみの騒音がそれなりに出る。ただし、印刷時間が短いので、騒音が鳴っている時間も短いので、個人的には引き分けだと思っている。

この書類を印刷してみよう。
メニューからプリンターを選ぶだけなので、手順は簡単だ。自動両面印刷にも対応する。
スキャンしたデータは、クラウドストレージに保存することもできる。
ControlCenter 4からは、スキャンしたデータをOCRできる。

使い勝手の良さが重要

 複合機を選ぶ際には、使い勝手の良さを最重要視してほしい。どれだけ高機能でも利用が分かりにくいと本末転倒だ。特に、たまにしか使わない機能こそ、分かりにくいと困ってしまう。

 MFC-L2730DNは、2.7インチのカラーディスプレイを備えており、タッチ操作でいろいろな作業ができる。

 さらに、ポイントなのがテンキーが物理キーになっていること。これまで、多くの複合機を使ってきたが、ディスプレイのタッチで枚数を決めると、どうしてもミスをすることが多くなるのだ。間違って大量に印刷すると、もったいないことこの上ないので、物理ボタンが便利だ。

 例えば、コピーやスキャナーを利用する際は、用紙をセットして画面から両面などのオプションを選んで印刷するだけだ。表示も分かりやすいので戸惑うことは少ないだろう。

 MFC-L2730DNは、カラーに対応していないが、よほど頻繁にカラー印刷をしない限り十分なはずだ。

 僕は、どうしてもカラーが必要な時にはコンビニでプリントしている。カラー複合機は価格が高くなるし、またサイズも大きい。トナーなどの消耗品も高いので、家庭への設置はハードルが高い。
※価格は全て税込み

Profile
Toda Satoru
1963年生まれのビジネス書作家。株式会社アバンギャルド/戸田覚事務所代表取締役。著書累計100冊以上。企画やプレゼンに関する著書も多数。連載もついに40本を超えてさらに活躍中。

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