デル、クラウド戦略を製品化

新製品発表

デル・テクノロジーズは、5月5~6日(米国中部時間)に開催された「Dell Technologies World 2021」について、4月30日に日本の報道関係者向けにオンラインの事前報告会を実施した。同社は、2020年10月、オンプレミスサーバーやエッジ、パブリッククラウドなどを一貫性のあるas a Service型で提供するというサービスコンセプト「Project APEX」を発表していた。5月5日には、Project APEXで発表していたクラウドサービスや管理コンソールなどを体系化し、「Dell Technologies APEX」(以下、APEX)という名称でリリースした。報告会ではこれらの詳細について語られた。

一貫したクラウド環境を提供

APEXでは、統一の管理コンソール「APEX Console」を提供し、組織の全てのas a Serviceを一カ所で統合的に監視/管理できる。今回発表された「APEX Data Storage Services」「APEX Cloud Services」「APEX Custom Solutions」の一元的な管理が可能になる。同社 APEX ポートフォリオ担当 バイスプレジデントのアカンシャ・メロートラ氏は、パブリッククラウドやプライベートクラウドで一貫したプラットフォームを提供するAPEX Consoleについて、以下のように説明する。

「APEX Consoleは、APEXのライフサイクル全体を一元的に管理できます。導入済みのAPEXサービスを対象にシステム情報や、パフォーマンスのモニタリングが可能です。そしてアクションにつながる予測的分析を活用すれば、プロアクティブにリソースの性能と使用率のバランスを分析し、今後追加で必要となる容量の算定にも対応します。さらに、ビジネスの成長に応じて容量を追加したり、ニーズの変化に応じて新たなサービスを追加したりすることも可能です。お客さまはITリソースを有効活用し、イノベーションの加速を図ることができるようになります」

 APEX Consoleを活用すれば、セキュアで一貫したクラウド環境の管理が可能となる。