PC

昨今のビジネスニーズを捉えたノートPC

 昨今のビジネスニーズを捉えたPCとして、VAIOが発表した13.3インチワイドノートPC「VAIO Pro PG」がある。本製品が昨今のビジネスニーズを捉えているのは、三つの特長が理由にある。

 一つ目の特長が携帯性だ。本製品のモニターは縦横比16:10の13.3インチワイドモニターを採用している。そのため、モニターの縦のサイズは従来機種の14インチワイドノートPC「VAIO Pro BK」とほぼ同一でありながら、幅が約25mmスリムになっており、新幹線のような作業スペースの限られた環境でも業務が可能だ。

 二つ目の特長が信頼性だ。本製品は従来の同社のPCと同様に、米国防総省が定める調達基準「MIL規格」に準拠した品質テストをクリア。さらに、キートップには耐指紋、防汚処理が施されているのだ。

 三つ目の特長がコラボレーション機能だ。コロナ禍以降定着したWeb会議を快適にするために、本製品のカメラには工夫がなされている。前後のフレームをチェックしてノイズ除去を行う「Temporal Noise Reduction」をフロントカメラに導入することで、解像度を上昇している。さらに、肌を滑らかに再現する「美肌効果」を追加しており、清潔感のある印象で打ち合わせや商談などに対応できる。

 優れた携帯性と信頼性、コラボレーション機能で昨今のビジネス環境に対応したノートPCだ。

美肌効果を使えば、明るい雰囲気を演出できる。
耐指紋、防汚処理が施されたキートップは、長く安心して使える。
VAIO Pro PG
VAIO
価格:オープンプライス

Peripheral

ケーブルレスの設置を実現

 会議室でWeb会議を行う際は、マイクやスピーカーのケーブルをすっきり配置させたい。また、会議室間での持ち運びが楽な機材があれば、会議室を跨いで1日に複数のミーティングがある場合でも、スムーズに機材のセッティングが行える。そこで活用したいのが、エレコムのBluetoothスピーカーフォン「LBT-SP03BK」だ。

 LBT-SP03BKはBluetoothによる無線接続に対応し、ケーブルレスでの設置を実現する。本体重量は約320gなので、片手で持ち運ぶことが可能だ。検証時にノートPCと共に持ってみたが、重量を気にせず簡単に運べた。ケーブルレスで設置できるため、机上の自由な場所に置ける。スピーカーから再生された音をマイクが拾うことで発生するエコーやハウリングを抑える「エコーキャンセラー」機能や、マイクで集音した周囲の環境音からノイズ成分をカットする「ノイズリダクション」機能により、会議相手の音声をクリアに聞いたり、自分の音声を鮮明に伝えたりもできた。

 本体中央にはスピーカー音量やマイクのオン/オフを変更する「タッチセンサー」を備える。タッチして操作するため、会議中に触ってもボタンの操作音がしづらい。実際にWeb会議中にスピーカー音量の調整を行ってみたが、ボタンの音がしないので、会話を邪魔することがなかった。LBT-SP03BKを使うことで、スムーズなWeb会議のセッティングと進行を実現できる。

本体重量は約320gなため、ノートPCと共に楽に持ち運べる。
ボタンの操作音がしづらいタッチセンサーで音量などを変更できる。
LBT-SP03BK
エレコム
価格:オープンプライス

Goods

ジェスチャーで電話に応答

 自動車の走行音や風ノイズなど、さまざまな騒音が発生しているオフィスへの移動中も快適に通話を行いたい。また、歩いていてスマートフォンの着信に応答しにくいときも、スムーズに電話に出られるようにしたい。そうした希望をかなえるのが、ソニーのワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WF-1000XM5」だ。

 WF-1000XM5は、ノイズの集音などを行うマイク部に凹凸のないデザイン意匠を採用し、風ノイズを低減する構造を実現している。検証時に風が吹く環境で、WF-1000XM5のノイズキャンセリング機能をオンにして使用してみたが、風の音を気にすることなく通話相手の音声を聞けた。外音取り込み機能をオンにしても、外音は聞こえるものの風ノイズは気にならない状態でWF-1000XM5から流れる音を聞けた。

 移動中、スマートフォンを取り出しづらく電話を取りにくいときのために、WF-1000XM5は首の動きで電話の受話/拒否の操作ができる「Head Gesture」に対応している。実際に試してみたが、スマートフォンの画面で着信相手を確認した後、受話する場合はうなずき、拒否する場合は首を振るだけで対応できた。スマートフォンでタップの動作をせず、ジェスチャーのみで操作が行えたので、素早く電話を受けたり拒否したりといった対応を取れた。移動中の快適な通話をサポートし、スムーズな応対にも役立つ製品だ。

マイク部は凹凸の少ないデザインになっており、風ノイズを低減する。
うなずく/首を振る動作で、電話の受話/拒否の操作が行える。
WF-1000XM5
ソニー
価格:オープンプライス

Software

多種多様なAI機能で動画編集をサポート

 モバイルデバイスの普及により、ビジネスにおいても動画活用が一般化した。そうした中、コストの削減のために、動画編集の内製化が盛んとなっている。しかし、動画編集はその専門性故に難易度が高く、内製化が上手くいかないケースもある。そうした課題を解決するのが、サイバーリンクの動画編集ソフト「PowerDirector 365」だ。

 PowerDirector 365は、多種多様なAI機能を搭載する。その一つに、生成AI技術を活用し画像を生成する「AI 画像生成」がある。日本語入力に対応し、入力欄に「動画編集をしているビジネスマン・写真」と入力すると、動画編集中のビジネスマンの写真のような画像が生成できた。ただし、生成画像の商用利用はできないため、たたき台として活用するとよいだろう。

 AI機能はほかにも、風の音をAIが自動で除去する「AI ウィンドノイズ除去」などがある。動画の音声に関する編集をAIがサポートしてくれるため、動画の内製がスムーズに行えるのだ。

 PowerDirector 365は直感的な操作が可能なこともメリットだ。ドラック&ドロップで動画や画像をタイムライン上に配置でき、動画のカット編集はタイムライン上に配置された動画をダブルクリックすると現れるスライド式のつまみを調整するだけで可能だ。

 直感的な操作とAI技術によるサポートで初心者でも扱いやすい動画編集ソフトだ。

動画の編集は、ドラッグ&ドロップなどで直感的に操作できる。
AI 画像生成は日本語入力に対応しており、容易に画像を生成できる。

PowerDirector 365
サイバーリンク
価格(税込):8,980円(1年版)(ダウンロード版)