PC

Web会議背景を手間なくぼかせる

 Web会議の浸透により、Microsoft TeamsやZoomなど、多様なWeb会議ツールが使われるようになった。取引先ごとにメインで使っているWeb会議ツールが異なると、打ち合わせのたびに、さまざまなWeb会議ツールで背景のぼかしといった設定を行う手間が出てくる。その手間を省けるのが、パナソニック コネクトの12.4インチノートPC「Let's note SR3」だ。

 Let's note SR3は、PC本体のカメラやマイク、スピーカーの設定を行うアプリケーション「Panasonic PC AIデバイスコントローラー」を搭載する。カメラに映る人物以外の背景をぼかす「背景ぼかし」機能や、AIがタイピング音などのノイズを除去する「マイクノイズキャンセル」機能のオン/オフを一括で管理可能だ。カメラやマイクの設定をWeb会議ツールごとに行う必要がなく、Web会議で使いたい機能をまとめてオンにできるので、設定の手間が大幅に省けた。

背景ぼかし機能など、カメラやマイクに関する機能のオン/オフが一括で行える。
リーフ型キートップは指の引っかかりを低減するため、タイプミスの減少につながる。

 議事録を作成する時は、発言をしながらタイピングを行う必要がある。Let's note SR3は、キーの左上と右下の角を丸くした「リーフ型キートップ」を採用しているため、キーボードに指が引っかかりにくい。試しにWeb会議で発言しながらタイピングを行ってみたが、タイプミスせずに文章が入力できた。Web会議ツールの設定の手間を省けるだけでなく、Web会議中のスムーズなメモ作成にも役立つ1台だ。

Let's note SR3
パナソニック コネクト
価格:オープンプライス

Peripheral

限られたスペースでの読み取りに

 PFUが発売している業務用イメージスキャナー「fiシリーズ」より、初のリコーブランドとして、A6サイズ対応のフラットベッドスキャナー「RICOH fi-70F」が発売された。

 本製品は窓口業務で多数の導入実績がある「FUJITSU Image Scanner fi-65F」の後継機種だ。本体サイズは幅145×奥行き234×高さ40mmと、従来機種と同じサイズのため、変わらず窓口業務で利用しやすい。

 従来機種からの強化点としては、読み取り速度の向上がある。解像度200dpiのカラー原稿の読み取り速度は、従来機種の1.7秒から1.3秒に短縮した。

 また、読み取りが楽になる機能も本製品は搭載している。原稿のサイズや向きを自動で補正する「傾き補正」機能や「自動サイズ検出」機能だ。筆者が本機能を試してみたところ、名刺を45度程度傾けてもきれいに補正された。原稿を台の角へ突き当てる必要もなく、傾きを気にする手間もない。

スキャンから保存までの操作を3ステップで可能なPaper Stream ClickScanを標準搭載。
傾き補正機能と自動サイズ検出機能でスキャン準備を楽にできる。

 本製品には、3ステップで作業が完了するソフトウェア「PaperStream ClickScan」を添付している。操作はまず、解像度などのスキャン設定を任意で選択し、スキャンボタンを押す。スキャンが完了したら、フォルダー、メール、プリンター、アプリケーションの4種類から出力先を選択。出力先を選択したら、スキャンイメージを確認しながら、ファイル名の変更や保存先フォルダーを選択すると、スキャン作業が完了する。簡単な操作で手軽に電子化を実現できる。

RICOH fi-70F
PFU
価格(税込):5万2,800円

Goods

Web会議のガジェットを半分に

 コロナ禍が落ち着くとともに、リアル開催でのセミナーや会議が戻ってきつつある。しかし、そのたびに持ち歩くガジェットが多いのはかさばる上、管理に手間がかかる。そんな課題を解決するのがベンキュージャパンより発売された、二つの5Wスピーカーを備えたプロジェクター「EH620」だ。

 本製品の最大の魅力はWindows 11 IoT Enterprise OSを搭載し、アプリを内蔵していることだ。アプリは、Google Chromeといったブラウザーアプリや、Google MeetなどのWeb会議アプリなどがプリインストールされている。

 会議を始める時に便利な機能が、アプリを「無線投影」「会議」「ファイルマネージャ」の三つのグループに分類した独自のホーム画面だ。「会議」のショートカットをクリックすればWeb会議アプリを起動でき、「ファイルマネージャ」のショートカットをクリックすれば、エクスプローラーを起動できる。Web会議アプリを起動し、エクスプローラーから資料を開けば、準備時間が短縮できる。

Web会議用アプリを起動して、そのままWeb会議を始められる。
独自のホーム画面から素早く、資料の投映、Web会議の開始、ファイルを開くことが可能だ。

 また、同時に最大4台のデバイスと接続し、複数資料を最大4分割で投映できる。本機能はプロジェクター本体にインストールした画面共有アプリを用いるため、追加のWi-Fiドングルは不要だ。従来のように発表者が変わるたびに、ケーブルを接続する機器の変更や、共有画面の切り替えの必要がなくなり、会議をシームレスかつスムーズに進行できる。

EH620
ベンキュージャパン
価格:オープンプライス

Software

動画にナレーションを容易に挿入

 企業が動画を活用する事例は、商品の販促や企業の紹介など多岐にわたっている。中には企業が公式のYouTubeアカウントを持ち、定期的に動画を投稿しているケースも少なくない。多くの顧客に商品や企業の魅力を伝えるには、動画に字幕と音楽だけでなく、ナレーションも挿入できると良い。そこで活用したいのが、ソースネクストの動画編集ソフト「VideoStudio Ultimate 2023」だ。

 VideoStudio Ultimate 2023は、音声やPCのキャプチャー映像を挿入可能な「記録/取り込みオプション」機能を備えている。記録/取り込みオプションの中から「ナレーション」を選ぶと、PC内蔵のマイクや接続したマイクから音声の収録が行える。検証時に使用してみたが、簡単に動画に音声が挿入できた上、ボリューム調整も手軽に行えた。BGMとのボリュームのバランスも容易に調整できるので、収録の際に音量を気にする必要がなかった。

記録/取り込みオプションから、ナレーションを容易に挿入できる。ナレーションの挿入位置も自由に変更可能だ。
作成した動画は、YouTubeに直接アップロードが可能だ。限定公開や非公開といった、公開範囲も選択できる。

 公式のYouTubeチャンネルを作成している場合は、作成した動画を書き出してYouTubeに投稿する必要がある。VideoStudio Ultimate 2023は、作成した動画を直接YouTubeにアップロードできる。実際に作成した動画をYouTubeへ投稿してみたが、タイトルや概要欄も記載した上で投稿が行えるので、簡単に動画をアップロードできた。定期的にクオリティの高い動画を投稿したい広報部門にお薦めの製品だ。

VideoStudio Ultimate 2023
ソースネクスト
価格(税込):1万9,470円