
Copilot+ PC 導入事例|
生徒に Copilot+ PC を導入して社会で役立つAI利活用教育を開始
長崎県佐世保市にある聖和女子学院 中学校 高等学校は1953年に創設された中高一貫のカトリック系女子校だ。同校は卒業後に社会で活躍する人材の育成に力を入れており、その一環としてICT教育にも積極的に取り組んでいる。
その取り組みはマイクロソフトの「Microsoft Showcase School」に認定されるなど、高い評価を得ている。
さらに2026年度からのAI利活用の教育の開始に伴い、生徒に Copilot+ PC である「Surface Pro 12インチ」を導入した。
今回は6月8日に大阪で開催された「Windows AI Day 大阪」のセミナーで同校の Copilot+ PC の導入事例を紹介した依藤慎一朗氏に、Copilot+ PC を通じたAI利活用教育への取り組みについて話を伺った。
大学や社会ですぐに使える
ICTスキルを身に付けておく

聖和女子学院中学校 高等学校
総務部DX主任・FD委員会主任
依藤 慎一朗 氏
依藤氏はマイクロソフト認定教育イノベーター(MIEE:Microsoft Innovative Educator Expert)とマイクロソフト認定教育者(MCE:Microsoft Certified Educator)でもあり、同校には依藤氏を含めてMIEEが3名在籍している。
MOEKO●聖和女子学院 中学校 高等学校でのAI利活用教育を始めた目的をお聞かせください。
依藤先生●卒業後の大学や社会で活躍するために必要なスキルを身に付けてもらいたいという考えから、ICT教育にも力を入れています。大学に入学してからPCの操作やアプリケーションの使い方を習得するよりも、中学校や高校でPCや各種アプリケーションを使いこなせるようにしておけば、大学に入学してすぐに学習に集中できます。
これからは学習でも仕事でもAIの利活用が不可欠になるでしょう。しかしAIを使って成果を得るには慣れやコツが必要ですし、安全に使うための知識やモラルも身に付ける必要があります。AIに関しても、大学に入学して、あるいは社会に出てすぐに利活用できるスキルを当校で身に付けてほしいという考えから、中学1年生から高校3年生までの生徒全員を対象に2026年度からAI利活用の教育を開始しました。
MOEKO●AI利活用の授業ではどのようなことを教えているのですか。
依藤先生●まず生徒にも先生にも、生成AIの基本的な使い方を教えたり、個人情報など外部に知られてはいけない情報を入力してはいけないなどの注意点を教えたりする研修を実施しました。その後は特に用途を限定することなく、自由に使ってもらっています。
MOEKO●企業での生成AIの利活用では情報漏えいなどのリスクを想定して用途を制限するケースがありますが、子供たちに生成AIを自由に使わせることに不安はありませんでしたか。
依藤先生●逆にリスクを強調すると生徒も先生も萎縮してしまい、生成AIの利活用が進まないという危惧がありました。もちろん想定されるリスクはきちんと説明しますが、そのリスクへの対策を講じていることも説明しました。
具体的には当校はMicrosoft 365を導入しており、生成AIにMicrosoft 365 Copilotを使用しています。Microsoft 365 Copilotはユーザーが入力した情報を学習しない仕組みとなっているため、万が一個人情報を入力してしまっても外部に漏えいしません。
またMicrosoft 365 Copilotが生成する文章や画像などの成果物は著作権を侵害しないことをマイクロソフトが保証しています。こうしたリスク対策が講じられたMicrosoft 365 Copilotを使っているため自由に利活用させられますし、使う側の生徒も先生も安心して生成AIを利活用できます。
導入後も進化を続ける
Copilot+ PC を選択
MOEKO●生成AIを自由に使わせる目的は何ですか。
依藤先生●生成AIは普及し始めたばかりのテクノロジーですから、参考になるユースケースはまだ多くありませんし、生徒も先生も生成AIの利活用に関して初心者です。それならば自由な発想で使ってもらって、さまざまなユースケースを自ら作り出そうと考えました。
またAIに限らずテクノロジーの進化は非常に速く、次々と新しい機能がリリースされています。こうした環境で特定の使い方を教えるよりは、各々が自由な発想で使い方を考えて生徒同士、先生同士、そして生徒と先生とでアイデアを共有して利活用の範囲を広げていく方が、より多くの学びが得られます。
当校では授業や校務に TeamsやOneNoteを日常的に使っており、以前よりSurface Goも導入しています。例えば生徒はSurface Goのカメラで教科書を写してOneNoteに貼り付け、その画像に板書や授業のメモをペンで書き込むなど、工夫してICTを利活用しています。生成AIに関しても、生徒と先生の自由な発想での利活用に期待しました。
MOEKO●2026年度から開始した生成AI利活用の教育に向けて、Copilot+ PC であるSurface Pro 12インチを導入しました。いわゆるAI PCではなく Copilot+ PC を導入した理由を教えてください。
依藤先生●私は以前からSurface Proを愛用しており、あるとき職員室でSurface ProでOneNoteにペン入力で板書計画を書いていました。するとほかの先生が私の使い方に感動して、その先生のICT活用が進みました。生成AIの活用を促進するにも、このような“感動”を体験することが大切です。利活用を進めるたびに新しい感動を体験できれば、利活用が広がり深まっていきます。
AIには次々と新しい機能が提供されており感動を体験しやすい半面、一般的なPCでは導入した時点で搭載されている機能しか使えないという制限があります。しかしCopilot+ PCならば、導入後も利用できるAI機能が進化を続けますので、生成AI利活用の教育に最適なデバイスだと評価しました。
実際に使ってみると、やはりAI処理におけるパフォーマンスが圧倒的に高く、AIを使った結果がすぐに得られるので、生徒の集中力を止めず探求心が高まるという効果があると感じています。それからバッテリー駆動時間が長いことも大きなメリットです。1度の充電で丸2日間は使えますので、充電の手間が省けるのもうれしいです。

Surface Proのペンとキーボードは
AIの利活用に適した使い心地

MOEKOさん
ダイワボウ情報システム(DIS)に勤める入社2年目の営業職。
MOEKO●Copilot+ PC であるSurface Pro 12インチを使って、どのような生成AIのユースケースが生まれましたか。
依藤先生●自然言語での検索はすぐに習得しました。そして「ペイント 」アプリに搭載されたコクリエイター機能を使って課題に添付する画像を生成したり、テストの類題をCopilotチャットで生成したりするなど、Copilot+ PC ならではのAI機能を使いこなす生徒も増えています。
さらにAIエージェントを作る生徒や先生まで出てきました。研修でAIエージェントを簡単に教えただけでしたが、ある中学2年生の生徒は英検の問題を自動的に生成するAIエージェントを作成して学習しています。
それから社会科の先生と図書館の司書が2人で、公共という授業で使うディベート支援AIエージェントを作りました。これはある意見に対して生徒が賛成すると反対の立場から反論し、反対すると賛成の立場から反論するというAIエージェントです。
生徒同士だと反論を遠慮したり、相手の意見に左右されたりしますが、AIは感情にとらわれずに意見を返してくるので学習の効果が上がります。さらにAIの反論に対してCopilotチャットに質問したり助言を求めたりするなど、AIを複合的に活用する利活用にも発展しています。
MOEKO●依藤先生は以前よりSurface Proを愛用されていると伺いましたが、Copilot+ PC の選択肢としてSurface Pro 12インチを選んで良かったと感じることはありますか。
依藤先生●ペンとキーボードの両方の使い心地が良いことですね。まず「Surface スリムペン」の使い勝手がよく、手が画面に触れてもペンの入力だけを認識してくれて、しかも紙にボールペンで書いているような自然な感触で使えます。私は数学を担当しているので数式を入力するときにキーボードよりもペンのほうが速く簡単に入力できるので、ペンの使い勝手の良さに感動しています。
またほかの2in1 PCのキーボードでは、キーの打感が物足りない場合がありますが、Surface Pro 12インチのキーボードは打感がしっかりしていてキー操作の音も静かで気に入っています。
これまでPCは仕事や作業をするときに使うものでしたが、AIを利活用するとPCが常にユーザーの横にいる相棒になります。機能や性能の高さ、そして見た目の良さもSurface Pro 12インチは相棒にふさわしいPCです。
MOEKO●本日はありがとうございました。


