Public Cloud

 IDC Japanは国内パブリッククラウドサービス市場予測を発表した。2025年の同市場は、売上額ベースで前年比20.3%増の4兆4,930億円となった。この背景には、オープン系システムのクラウドマイグレーションのピークは過ぎたものの、レガシーシステムのモダナイゼーションが活況となっていることがある。また、企業のAIに対する投資の拡大も影響している。

 今後の国内パブリッククラウドサービス市場は、企業のデジタルビジネスに対する投資の拡大によって、高い成長を継続するとみられる。中でも、AIの発展はワークロードを増加させるとともに、機能強化によって製品/サービス単価を上昇させており、同市場の成長を促進する一因となっている。こうした背景から、IDC Japanは、同市場の2025〜2030年の年平均成長率を17.6%、2030年の市場規模を2025年比約2.2倍の10兆962億円と予測している。

※国内パブリッククラウドサービス市場は、Software as a Service(SaaS)、Plat form as a Service(PaaS)、Infrastructure as a Service(IaaS)の売上額の合計。
※パブリッククラウドサービスの導入・運用支援などのサービスや、IaaS/PaaS上で稼働するソフトウェアライセンスなどは含まない。

 デジタル戦略の遂行は、企業にとって重要な経営課題である。コストに対する懸念によってデジタル戦略を停滞させることは、競争力の低下を招く要因となり得るのだ。そのため、コストの最適化に対する企業の関心は高く、ベンダーの選定においてもコストが重要視される傾向が強まっている。IDC Japan Software & Servicesのリサーチディレクターである松本 聡氏は「ベンダーは、投資対効果の説明だけではなく、企業がコストの最適化のために取り組むべきアクション(アーキテクチャの刷新、新しいスキルの習得など)を盛り込んだ上で、デジタルビジネスの支援を行うことが重要となっています」と述べている。