4種類のCore Ultraから選択可能

VAIO Pro PK-R」はAI PC「Copilot+ PC」の要件をクリアするインテル最新プロセッサーを採用した14型ノートPCです。法人モデルでもきめ細かくスペックをカスタマイズ可能で、プロセッサーは下記の4種類が用意されています。

  • Core Ultra 5 325(8コア / 8スレッド、最大4.5GHz、25W(12~55W)動作、NPU:最大47TOPS)
  • Core Ultra 5 335(8コア / 8スレッド、最大4.6GHz、25W(12~55W)動作、NPU:最大47TOPS)
  • Core Ultra 7 356H(16コア / 16スレッド、最大4.7GHz、25W(15~80W)動作、NPU:最大50TOPS)
  • Core Ultra 7 366H(16コア / 16スレッド、最大4.8GHz、25W(15~80W)動作、NPU:最大50TOPS)

またメモリーは16GB/32GB/64GB(LPDDR5X)、ストレージは256GB / 512GB / 第5世代512GB / 第5世代1TBから選択可能です。

今回借用したのは、Core Ultra 7 366H / メモリー32GB / ストレージ512GB / 標準バッテリー / ディープエメラルド / タッチ対応(アンチグレア、ペン非対応)というスペックのモデルです

さっそく今回お借りしたモデルでベンチマークを実施したところ、CPUベンチマーク「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は15757pts、CPU(Single Core)は1885pts、3Dゲームベンチマーク「ファイナルファンタジーXIV:黄金のレガシーベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは8709(快適)、ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 9」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は7034.41MB/秒、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は1022.04MB/秒を記録しました。

目安としては、オフィスアプリやウェブ会議などの一般的な用途であればオーバースペックとも言える処理性能。4K動画編集などのクリエイティブワークも快適にこなせるパフォーマンスを備えています。仕事の合間にプレイするゲームも、今回の「ファイナルファンタジーXIV:黄金のレガシーベンチマーク」クラスであれば快適にプレイできます。

クリエイティブ系アプリを頻繁に使わないのであれば、下位プロセッサーのCore Ultra 5 325でも十分すぎるパフォーマンスと言えるでしょう。

「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は15757pts、CPU(Single Core)は1885pts
「ファイナルファンタジーXIV:黄金のレガシーベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは8709(快適)
ストレージはPCIe Gen4 x4接続SSD「Micron_2650_MTFDKBA512TGW」を搭載
「CrystalDiskMark 9」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は7034.41MB/秒、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は1022.04MB/秒

充実のインターフェースで左右両側面にType-CとType-Aを備えるのがポイント

VAIO PCと言えばインターフェースが充実しているのも大きな売り。有線インターフェースはUSB Type-C(Thunderbolt 4、USB 4、USB Power Delivery、DisplayPort 2.1対応)×2、USB 3.0 Type-A(5Gbps)×2、HDMI×1、有線LAN×1、3.5mmコンボジャック×1を搭載。ワイヤレス通信はWi-Fi 7、Bluetooth 5.4をサポート。オプションでモバイルデータ通信が可能な無線WANも5G対応、4G対応から選択できます。

Type-CとType-Aが左右にふたつずつ用意されているのは、充電やモバイルディスプレーとの接続をどちらの側からでも行えるので使い勝手がよいですね。

右側面には3.5mmコンボジャック×1、USB Type-A×1、HDMI×1、有線LAN×1、USB Type-C×1、左側面にはUSB Type-C×1、USB Type-A×1、セキュリティーロックスロット×1を用意

購入時に悩ましいのがディスプレーの選択。サイズは同じですが、解像度、表面処理、タッチ対応、ペン対応の異なる下記の3種類が用意されています。機能性を重視するならタッチ&ペン対応ディスプレーですが、照明などの映り込みを低減したいのであればアンチグレア対応ディスプレーがマッチします。バッテリー駆動時間を最大化するため、あえて解像度の低いWUXGAディスプレーを選択するというのも、もちろんアリです。

  • 14型WUXGA(1920×1200ドット、アンチグレア)
  • 14型WQXGA(2560×1600ドット、グレア、タッチ対応、ペン対応)
  • 14型WQXGA(2560×1600ドット、アンチグレア、タッチ対応)
今回借用したのは14型WQXGA(2560×1600ドット、アンチグレア、タッチ対応)ディスプレー。アンチグレアでは照明などの映り込みが低減されます

ちなみに「VAIO Pro PK-R」には、メーカー標準アクセサリーとしては珍しく「のぞき見防止フィルター」が用意されています。1万1000円(税抜き)とやや高めではありますが、はめ込み式なので取り外しが可能。サイズもピッタリで、装着した状態でもタッチ操作が可能です。公共交通機関などで仕事をする機会が多いのであれば、意図せぬ覗き込みを防ぐためにも購入しておきたいアクセサリーと言えます。

ディスプレー輝度40%の状態であれば、このぐらいの角度で画面はほとんど見えなくなります
「のぞき見防止フィルター」は視野角を極端に狭める特性を利用しており、少し角度がずれると画面の端側が見づらくなります。複数人での作業には向きません
「のぞき見防止フィルター」を貼ったままでもタッチ操作可能。傷防止も兼ねて貼っておくと安心です

こだわりのキーボードは日本人のための仕様

VAIOシリーズ共通の美点がキーボードの使い勝手。ディスプレーを開くとキーボード奥側が持ち上がり、パームレストの段差が少なくなるリフトアップヒンジ機構を備えており、タッチパッドも確実な操作を重視してクリックボタン搭載にこだわっています。

キーピッチは約19mm、キーストロークは約1.5mmが確保されており、打鍵感は良好。もちろん密着している文字キーはひとつもなく、自然な配列の日本語仕様です。またキートップには手脂が目立ちにくい表面処理が施されているため、長期間使用しても劣化しにくいのもよいですね。

日本語配列専用に開発されたキーボードなので密着している文字キーはなく、すべてのキーに自然に指が届きます
ディスプレーを開くとキーボード面に適度な角度が付きます

本体サイズは312×226.4×13.9~18.9mm、重量は最軽量構成で948g。標準バッテリーと大容量バッテリーの2種類が用意されており、バッテリー駆動時間は大容量バッテリーではWUXGA液晶モデルで最大20.5時間、WQXGA液晶モデルで最大16時間とされています。

ACアダプターも本体と同様に小型・軽量に作られており、プラグは収納可能で、重量は200gを切ります。標準ACアダプターが大きく重いモデルも多いなか、別途サードパーティー製を買い直す必要がないのはうれしいポイントです。

本体底面
ACアダプターのサイズは72×45×30mm、重量は実測196.2g。容量は65Wです

モバイルワークに必要十分な装備と性能で魅力的な製品

本製品で唯一気になる点を挙げるとすれば、ストレージのシーケンシャルライトがやや控えめな点と、WQXGA液晶モデルではバッテリー駆動時間が短くなることぐらい。とは言え、軽さ、堅牢性、処理性能、インターフェースの充実度を高いレベルで兼ね備えたモバイルノートPCはそうそうありません。ビジネスユーザーが毎日持ち歩く相棒として、非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。