社員の個人情報や顧客情報、機密資料、仕様書、企画書など、多数の重要情報が活用される中では、常に情報漏えいのリスクが付きまとう。情報漏えいの要因としては、内部不正や誤送信、媒体紛失や盗難といった内部要因から、マルウェアや脆弱性攻撃、不正アクセス、フィッシング攻撃といった外部要因など多くが挙げられる。こうした脅威から保護するために、デジタルアーツのファイルセキュリティソリューション「FinalCode」を提案したい。
ファイルを厳密に保護&追跡
内部要因や外部要因など、情報管理における課題はさまざまな要素が想定される。例えば、内部要因があるなら内部から情報を漏えいさせない仕組みが重要だ。外部要因があるなら、万が一侵入や攻撃が発生しても情報を窃取されない対策が必要といえる。そこで、ファイル単位でデータを保護する「FinalCode」を活用したい。
FinalCodeは、ファイル暗号化・追跡ソリューションだ。ユーザーが暗号化したファイルのログも一括管理できる。ファイルのセキュリティ保護として、指定したユーザー以外は閲覧不可に設定可能だ。閲覧者・閲覧期間などいつでも権限変更が可能だ。上書き編集やコピー&ペースト、印刷の可否も変更できる。活用シーンとしては、従業員情報を人事部のみに閲覧制限したり、議事録の改ざん防止をしたりといった用途に役立てられる。「追跡」機能では、自身が暗号化したファイルの詳細なログを管理画面から確認可能だ。提供したファイルの閲覧状況の確認や情報を適切に取り扱った証跡としてレポート報告に活用できる。ファイルをほかのユーザーに共有するなどして手元を離れた場合でも、リモートで削除することも可能だ。プロジェクト終了後に協力会社に提供したファイル削除を徹底したい状況など、社内の機密情報保護をサポートする。

フォルダー単位でも暗号化
暗号化ファイルの形式は3種類から選べる。一つ目は、ファイルを後から削除する「FCLファイル」だ。特定ユーザーしか開封させたくない極秘ファイルの保護や、社外に渡したファイルの操作権限をコントロールしたい場合に役立つ。二つ目は、暗号化ファイルをWebブラウザー上で閲覧可能な「ブラウザービューファイル」だ。取引先相手など、専用クライアントソフトがインストールされていない相手へ、安全にファイルを提供したい場合に活用しよう。三つ目は、ファイルを作成した瞬間から保護できる「透過暗号ファイル」だ。透過暗号ファイルは拡張子が変わらず、差し込み印刷や共同編集などの機能も通常通り活用できる。使い勝手が変わらない、利用ユーザーに暗号化を意識させない仕様のため、ITリテラシーを問わず使える点がポイントだ。
ファイル単位ではなく、フォルダー単位で丸ごと暗号化する「セキュアコンテナ」機能も便利だ。ファイルの持ち出しやコピー、削除といった制御にも対応する。セキュアコンテナ内のファイル群は設定された権限の範囲内で従来と同様の使い方ができる。例えば「Adobe Illustrator」や「Adobe Photoshop」などとファイル同士の連携が可能だ。そのほか、ファイルサーバー上の共有フォルダーを常時監視する「共有フォルダー自動暗号化」機能や送信メールの添付ファイルを自動暗号化する「m-FILTER連携」機能など業務上のやりとりをサポートするセキュリティ機能を豊富に搭載した。
また、9月25日にデジタルアーツはFinalCodeを紹介するWebセミナーを実施予定だ。ランサムウェアに対してのファイルセキュリティを考えたい場合は、こちらもしくはQRコードからアクセスしてみよう。
