新プランの全体像
従来の「コンプリートプラン」は「Creative Cloud Pro」に名称変更され、生成AIをより本格的に活用するための新仕様に対応します。また、生成AI機能を制限した新たなプランの「Creative Cloud Standard」も登場し、ユーザーの利用スタイルに応じて選択できるようになります。
【1】Creative Cloud Pro(旧:コンプリートプラン)
AI機能を最大限に活用したい方向けのプランです。名称と料金が変更され、内容が強化されました。
- 利用可能アプリ:Photoshop、Illustrator、Premiere Proなど全アプリ
- 標準の生成機能(画像やベクター生成など):無制限
- プレミアム生成機能(動画生成や生成延長など):4,000 クレジット/月
- ストレージ:100GB
- 新価格:月額 9,080円(税込)(年間契約/月々払い)
【2】Creative Cloud Standard(新設プラン)
生成AIをあまり使用しないユーザー向けのプランです。低価格で、利用内容に制限があります。
- 利用可能アプリ:Proと同様
- 標準の生成機能(画像やベクター生成など):25 クレジット/月(上限あり)
- プレミアム生成機能(動画生成や生成延長など):利用不可
- 新価格:月額 6,480円(税込)(年間契約/月々払い)
変更点の詳細解説
プラン名称の変更と機能の明確化
Creative Cloud Pro:従来の「コンプリートプラン」、生成AI機能やクラウドストレージの内容が強化
Creative Cloud Standard:生成AIをあまり使用しないユーザーへ向けた新プラン
生成AIの差別化:クレジットと機能の違い
機能 | Pro | Standard |
---|---|---|
生成AIクレジット数 | 4,000 クレジット/月 | 25 クレジット/月 |
Fireflyの高機能 | 利用可能 | 一部制限あり |
動画生成・翻訳AI機能 | 利用可能 | 利用不可 |
生成AIを頻繁に利用するなら「Pro」、限定的な利用なら「Standard」が適しています。
自動切り替えと注意点
- 既存の「コンプリートプラン」契約者は8月1日から自動でProへ移行
- 料金改定は次回の更新タイミングから適用
- 変更前のプラン料金で契約を延長したい場合は、7月中の更新が推奨
対応環境・契約方法
現在のCreative Cloud契約内容は、Adobeアカウントページで確認ができます。
生成AI機能の使用頻度を振り返り、自分に合ったプランを契約することをおすすめします。プランの変更は「プランの管理」から可能です。
そのほかの詳細はAdobe公式ホームページを確認してください。

まとめ
今回のCreative Cloudプランの改定は、生成AIを軸とした新しい制作スタイルへの対応を明確に打ち出すものとなっています。自身の制作スタイルや使用頻度に合わせて「Pro」または「Standard」からプランを選ぶことで、より柔軟かつ最適な契約が可能になります。
今後も、生成AIを活用したクリエイティブツールとして進化を続けるAdobe製品に、さらなる注目が集まることでしょう。