さまざまなCopilot+ PCが登場しているが、高機能なAIをビジネスに活用することはハードルが高いと感じている企業も多いだろう。また、無償のオープンなAIプラットフォームでは、セキュリティも気になるところだ。そこで、Copilot+ PCのAIの処理性能の要件を満たしたサードウェーブのCopilot+ PC「THIRDWAVE F-14LN7LA-B」(以下、F-14LN7LA-B)と「THIRDWAVE F-14LN5LA-B」(以下、F-14LN5LA-B)を提案したい。
軽量なCopilot+ PC
「F-14LN7LA-B」のCPUは「インテル Core Ultra 7 プロセッサー 258V」、グラフィック機能は「インテル Arc 140V グラフィックス(CPU内蔵)」を採用している。メモリーは32GB、ストレージは1TB Gen4×4 NVMe SSDを搭載した。約950gの軽量モデルで、Copilot+ PCの基準に準拠した、クラウドAIではなく、オンデバイスでAI処理できるPCだ。「F-14LN5LA-B」のCPUは、「インテル Core Ultra 5 プロセッサー 226V」、グラフィック機能は「インテル Arc 130V グラフィックス(CPU内蔵)」だ。メモリーは16GB、ストレージは1TB Gen4×4 NVMe SSDを備える。重量はF-14LN7LA-Bと同様約950gでモバイルに適している。クリエイティブワークの質を高めるWUXGAモニターを採用した。
両モデルで採用している「インテル Core Ultraプロセッサー(シリーズ2)」は、AI活用を実現するために構築された高効率プロセッサーだ。CPU、GPU、NPUのプラットフォーム全体で最大120TOPSのAI処理能力を実現している。AI処理に特化したNPUは、インテル Core Ultra プロセッサー(シリーズ 1)より最大4倍のAI処理性能を持ち、ピーク性能は80%向上した。また、パッケージ全体の消費電力を最大50%低減している。
また、最大180度まで開閉可能なヒンジを両モデルに採用した。場所や状況に合わせて画面を見やすい角度に調整できる。画面回転と合わせて使うとPCの方向を変えることなくスムーズに相手に画面を見せられるので、対面業務などに役立つ。2024年11月下旬から、無償アップデートによってCopilot+ PCに対応した。Alがビジネスをアシストしてくれる Copilotキー搭載している。Copilotキーを押すと、AIアシスタントのMicrosoft Copilotが即座に使用できる。
端子は、本体の高速充電、最大40Gbpsのデータ転送速度を生かした大容量データの送受信に対応するThunderbolt 4ポートを搭載。HDMI、Thunderbolt 4ポートを併用すれば、最大3画面(本体モニターを含む)のマルチモニター環境を実現する。

多様な業務に役立つAI機能
本製品は、WindowsのAI機能も搭載している。例えば、PC上で閲覧したドキュメントや画像、Webサイト、メッセージなどをAIが素早く検索・表示するツール「リコール」がある。該当する情報を迅速に取得したら、スムーズに作業を再開可能だ。「コクリエーター」は、Windowsの画像編集アプリである「ペイント」に追加されたAI画像生成機能だ。既存のテキストやスケッチから高品質なビジュアルを簡単に作成できる。資料作成やデザイン提案を効率化し、業務の生産性と成果物の質の向上をサポートする。Web会議などの音声をリアルタイムで英訳し、字幕を自動表示できる「ライブ キャプション」にも対応している。グローバルなビジネスをスムーズに進行できる機能だ。Microsoft Teamsと併用することで、AIが照明や背景を自動調整し、映像を常に自然で見やすい画質に保てる「Windows Studio Effects」もWeb会議の質を向上できそうだ。
F-14LN5LA-BやF-14LN7LA-Bは、ビジネスに役立つCopilot+ PCとしてうってつけの1台だ。