【テーマ】モニターライトで作業をしやすく!

密かなブーム中のモニターライトがお薦めな理由

今回は、モニターライトを紹介する。モニターの上に取り付けて机の上を照らすライトだが、これがなかなか便利で疲れを軽減できるかもしれないのだ。手頃な価格で作業環境を快適化できるので、注目してほしい。

モニターにプラスアルファ

 モニターライトとは、モニターの上に取り付けて机の上を照らすバー状のライトだ。昔からいろいろと製品が出ているのだが、最近はかなり機能がアップしており、密かな人気になっている。メーカーにヒアリングすると売り上げも地道に伸びているようだ。

 とはいえ、そもそも大画面モニターに取り付けるためのライトなので、ノートPCだけで仕事をしている方には向かない。もちろん、ノートPC+モニターという環境なら問題なく利用できる。

 使い方は簡単で、モニターの上に引っかけるようにして設置するだけだ。モニターの上に横長のライトが設置されることになる。

 気を付けてほしいのは、Webカメラと共存できないことだ。Webカメラを使いたいなら、横から投映するか小さな三脚を使うと良い。

 今回は、製品の例としてエレコムの「DE-ML01BK」(1万3,585円)とサンワサプライの「LED-CLP5UBK」(8,910円)を取り上げる。

 どちらもPCの周辺機器としては安価なので、気軽に導入できるのがいいところだ。

(上)サンワサプライ「LED-CLP5UBK」(8,910円)
(下)エレコム「DE-ML01BK」(1万3,585円)

手元が明るく見やすい

 設置はとても簡単で、モニターの上にWebカメラのように取り付ける。後は、USBポートに接続すると電源が取れる。電源を取るために充電器につないでもいいが、PCのUSBポートに接続してもOKだ。

 今回の2モデルは、どちらも8.5〜10W以上のUSB給電に対応していれば使えるので、多くのPCの端子で利用可能だ。

 PCとの連携はしないので、ただライトを追加するだけだと思えば分かりやすい。

 設置したら電源を入れると、ライトが投映され、手元を照らせる。そもそも、オフィスや自宅には蛍光灯などの照明が付いているだろう。

 ただ、その光では手元が暗いときがある。そんなときにこそモニターライトの出番だ。一般的なデスクライトと違って置き場所を取らないのが良い。さらに、最大の特長がモニターから照らしているのに、画面には影響しないことだ。光が真下方向のみに照射されるので、画面への映り込みが防げるのだ。

 どちらのモデルも無段階で明るさを調整できるので、自分が作業しやすい環境が手に入る。

 キーボードや手元が明るくなるので、部屋が暗めのオフィスや自宅でも作業が快適だ。例えば、書類を見るときだけ点灯してもいい。

 エレコムのDE-ML01BKは、昼光色、電球色、昼白色の3色に色味を調整できる。これによって、部屋の環境光に合わせて色味を調整できるわけだ。さらに、自動調光機能を持っているので、周囲の明るさが変わっても手元は同じ明るさを保てる。

 太陽光と近い明るさに調整することも可能なので、自分が使いやすく調整しよう。

 サンワサプライのLED-CLP5UBKも、電球色、白色、昼白色を選べる。もちろん、明るさの調整も無段階で可能だ。

 最大の特長が、赤外線センサーを搭載していて、手を触れずにオン・オフが切り替えられること。医療関係や工場などで手袋をしていても使いやすい。

LED-CLP5UBK(上)もDE-ML01BK(下)もモニターに引っかけるように取り付けるので、設置はとても簡単だ。
LED-CLP5UBK(上)は手をかざすだけで電源のオンオフができるのが特長だ。DE-ML01BK(下)は側面にボタンが搭載されている。
明かりはモニター側には映らないので、LED-CLP5UBK(上)もDE-ML01BK(下)も画面をまぶしく感じることがない。

Web会議にも使える

輝度は無段階で調整できるので、周囲の明るさに合わせて調整していける。

 モニターライトを点灯すると、手前側が全体的にある程度明るくなるので、Web会議の際も自分の顔や体が多少明るくなる。部屋が暗いなど、環境によっては効果がある。ただし、直接照明を当てるほどの明るさは期待できないので、副次効果だと思っておけばいいだろう。とはいえ、直接ライトなどを当てると明るすぎることがあるので、ほどよい感じに照らせるのがいい。Web会議をしていると、顔が暗かったり、ぼやけたりしていて残念に思うことが少なくない。大事な商談でもかなりマイナスになっているはずなので、ぜひ照明環境もブラッシュアップしてほしい。

 最近はWebカメラが書画カメラを兼ねているモデルが登場している。投映の際に手元を照らすのにもお薦めだ。僕自身も、ライブ配信やWeb会議で製品を紹介する際には、必ずモニターライトを使っている。撮影用の照明もあるのだが、モニターライトの方が明るさが均等で使いやすい。

 事務系の作業とは全く関係がないのだが、製品などの撮影にも向いている。PCの利用は関係なく、キーボードを脇に置いてモニターライトを照らし、そこに被写体を置く。

 明るさと色温度の調整ができるので、影が強くなりすぎることも防げる。いわゆる“ブツ撮り”には便利に使える。
 さらに、スマホのカメラをスキャナーとして使う際にも、明るさが重要になるので、モニターライトがかなり重宝する。

 モニターライトは、手頃な価格で、機能もシンプル。肩肘張らずに使える製品なので、ぜひ試してみてほしい。価格が手頃なので、ギフトにも最適だ。お子さんが教科書を見ながらPCを使うような用途にも向いている。

3色に色温度を調整できるので、部屋の色合いや照明に合わせて変更していける。