ITAD(IT Asset Disposition)
ITAD(IT Asset Disposition/アイタッド)は、不要になったPC、サーバー、スマートフォンなどのIT資産を適正に廃棄・再利用するプロセスのこと。「IT資産適正処分」ともいう。
企業のIT資産が急増し、IT機器のライフサイクルが短縮したことで、廃棄される機器も増大した。一方で、機器を物理的に廃棄するだけでは、情報漏えいや環境汚染、コンプライアンス違反につながる深刻なリスクが生じる。そこで、ITADに準じたIT資産の適正な廃棄が必須となった。
ITADには特定の法令はないが、「情報・セキュリティ対策」「環境への配慮」「コンプライアンス遵守」を前提として対応している。
情報・セキュリティ対策:廃棄されるIT機器には様々な機密情報が残されている可能性がある。廃棄の際は機器を適切に管理し、データを確実に消去し、情報漏えいのリスクを最大限に排除する必要がある。
環境への配慮:環境への配慮や社会への貢献の視点をもって取り組む。電子機器に含まれる有害物質を適切に処理して廃棄し、再利用や再資源化などサステナビリティを意識する
コンプライアンス遵守:廃棄物処理法や環境関連法規、個人情報保護法などの法令を遵守し、機密情報を厳正に保護する。コンプライアンスを徹底し、安全性を確保したうえで、適正に廃棄する。
また、ITADに取り組む以上、コスト最適化を考慮する必要がある。運搬や管理、情報の消去、廃棄にかかるコストなど、ITADの費用対効果を算出し、ROI(投資利益率)を意識することも重要となる。
(青木逸美)
