皆様、こんにちは。
ダイワボウ情報システム Nutanix 担当の畠中です。

前回のNutanix運用ガイドでは、クラスタの停止方法について紹介しました。今回からはNutanix環境のライフサイクル管理をテーマに、まずは主要ソフトウェアコンポーネントのリリースおよびサポート体系である「NCI Release Model」について解説します。

Nutanix環境では、AOSやPrism Centralなどのソフトウェアに加え、各種ファームウェアも継続的にアップグレードしていく必要があります。適切なアップグレード計画を立てるには、各コンポーネントがどのようなリリース体系で提供され、どの期間サポートされるのかを理解しておくことが重要です。そこで今回は、Nutanix環境のライフサイクル管理の第一歩として、「NCI Release Model」の概要を紹介します。

NCI Release Model

 Nutanixの主要コンポーネントは、「NCI Release Model」に基づいてリリースされ、サポートが提供されます。このモデルにより、各製品の保守およびサポートのライフサイクルが統一されるため、管理者はアップグレード計画を立てやすくなります。


NCI Release Modelが適用される主なコンポーネントは以下の通りです。:

AOS、AHV、Prism、NCC、Foundation、Flow Network Security(FNS)、Flow Virtual Networking(FVN)

 NCI Release Modelの特長は以下の通りです。ここでは、アップグレード計画を立てる際に押さえておきたいポイントを、リリースサイクル、提供方法、アップグレードパスの観点から整理します。

1|メンテナンスとサポートのライフサイクルの統一

 各コンポーネントのメンテナンス終了日(EOM)とサポート終了日(EOSL)が統一されています。

2|メンテナンス期間

 各アップグレードファミリーには、リリース日から15か月間のメンテナンス期間と、その後9か月間のサポート期間が提供されます。

3|年2回の統合リリース

 通常、アップグレードは6〜9か月ごとに提供されます。これにより、管理者は定期的なアップグレード計画を立てやすくなります。

4|段階的なリリース

 ソフトウェアのリリースは2段階で提供されます。

 ソフトウェアのリリースは、まずNutanix Portalから手動でダウンロードし、展開またはアップグレードできる形で提供されます。その後、LCMによる自動アップデートに対応した安定版として提供される状態が「1-click ready」です。弊社のFoundation作業では、この安定版を利用するようにしています。

Upgrade Pathsのページでは、サポートの有無に加え、アップグレード先のバージョンが「1-click ready」かどうかを確認できます。

5|直接アップグレードのサポート

 アップグレードは、対象バージョンの1つ前または2つ前のバージョンからのみ可能です。3つ以上前のバージョンからアップグレードする場合は、中間バージョンを経由して段階的にアップグレードする必要があります。

※記事作成時点でAOS7.0よりアップグレード不可のバージョンはリリースされていないため、以下の図はイメージとなります。

 このリリースモデルを踏まえると、Nutanixクラスタでは少なくとも年に1回はアップグレード計画を検討しておくことが重要です。

【参考ドキュメントは以下の通りです】

 ※ 「Upgrade Paths」の閲覧には、My Nutanix account が必要です

 今回は、Nutanixのソフトウェアコンポーネントのリリースモデルである「NCI Release Model」について紹介しました。このモデルに基づいて計画を立て、アップグレードを行う際には、LCM(Life Cycle Manager)を利用することで作業を簡素化できます。

 次回は、LCMの概要と、LCMを通じたアップグレード手順について紹介します。

 最後までご覧いただき、ありがとうございました。