ミッションクリティカル
ミッションクリティカル(mission critical)は「Mission(任務・使命)」と「Critical(危機的・重大)」を組み合わせた造語で、「業務を遂行する上で必要不可欠な要素」を意味する。もともとは軍事や宇宙開発で使われていた概念で、ビジネスやITの分野に応用され、一時的な停止も許されない極めて重要な業務やシステムを指すようになった。
ミッションクリティカルに該当する要素は、24時間365日の安定稼働が求められる。もし、システムが停止した場合、莫大な経済的損失や社会的な大混乱を招くリスクがあるからだ。例えば、金融機関の勘定系やクレジットカード、証券取引所のシステムが停止した場合、経済活動は凍結し、経済への信用が崩壊する。電気・ガス・水道など公共サービスや救急医療システムが停止すれば、物理的な生命の危険に直結する。
ミッションクリティカルを安定運用するために重要なのは、まず、冗長化を徹底することだ。冗長化とは、システムの一部が故障しても継続稼働ができるように、予備のシステムを配置することだ。定期的なバックアップと保守も大切だ。データの破損に備え、自動的なバックアップ体制を構築。バックアップデータは遠隔地に保管する。さらに、外部からの脅威に対応するため、セキュリティ対策を強化する。内部不正の対策には、システムにアクセスできる人員を制限し、詳細なアクセスログを記録することも重要だ。
(青木逸美)
