ディールデスク

ディールデスク(Deal Desk)とは、価値の高い取引を契約締結まで導く組織や機能のこと。目標達成のために、営業や財務、開発といった部署の垣根を超え、連携して働く部門横断チームを指すことが多い。さまざまな部門のメンバーが各自のスキルを発揮して、顧客のニーズに応え、高価値の取引をより確実に成約まで進めることができる。SaaS企業やBtoBビジネスで多く導入されている。

ディールデスクは、コロナ後に米国を中心に世界で急拡大した概念だ。コロナによってオンラインでの商談が定着し、顧客の情報収集も一気にデジタル化した。デジタル化のスピードに対応するため、取引の効率化と収益最大化の取り組みとして、ディールデスクが広まった。

ディールデスクを用いて取引を一元的に管理すると、営業プロセスが効率化され、不要な時間や事務的コストを削減できる。ディールデスクの構築は営業の業務改善だけでなく、企業全体の生産性を高めることにつながる。

ディールデスクを成功させるためには、デスクのオペレーションを担当するデスクアナリスト(デスクスペシャリスト)の選任が重要だ。デスクアナリストは全員の連絡窓口となって連携を強化し、円滑かつ迅速に取引を進めるためのワークフローを管理する。

(青木逸美)

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