
日本IBMのクラウドサービスの事業戦略とは
日本IBM、クラウドサービスの事業展開を発表
事業戦略
11月29日、日本IBMは、クラウドコンピューティングサービス「IBM Cloud」の事業戦略について記者説明会を開催した。
同社 執行役員 クラウド・プラットフォーム事業部長 コンテナ共創センター 所長 今野智宏氏は、IBM Cloudの戦略を次のように語る。「IBM Cloudが注力している点は三つです。一つ目は、エンタープライズ領域で活用できるクラウドとして価値を高めることです。ユーザー企業のミッションクリティカルを支えるクラウドサービスとして、クラウドの保守性や品質を上げています。企業だけでなく業界全体の変革も支えるために、金融サービスを中心に、業界向けクラウドを提供していくこともポイントです。二つ目はセキュリティでリーダーシップを取ることです。IBM Cloudは業界最高水準の暗号化技術により、情報技術製品の暗号化モジュールの最小セキュリティ要件を定義する米国政府標準「Federal Information Processing Standard 140-2」(FIPS 140-2)のレベル4に対応しています。引き続き各種規制への対応と、セキュリティの強化を行います。三つ目はオープンハイブリッドクラウドサービスです。オープンなハイブリッドクラウドを実現するには、クラウドの提供を特定のベンダーに依存してはいけません。データやワークロードのポータビリティを支えるためにも、コンテナ化を推進していきます。今後もこの三つを継続して強化します」
サステナビリティにも注力
IBM Cloudは、サステナビリティへの取り組みにも力を入れている。2025年までに全データセンターでデータセンターの電力使用効率を表す指標「Power Usage Effectiveness」(PUE)の平均を1・4にすることを目指すほか、脱炭素についても2030年までに90%の達成を目標にしている。さらに、データセンター別やサービス別の二酸化炭素排出量を可視化できるサービス「Carbon Calculator」を来年から提供予定だ。最後に今野氏は「これからもミッションクリティカルを支えるクラウドとして、品質やサービスの強化をしていきます」と展望を語った。
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