インテル、AI開発を加速する取り組みを発表

AI開発

 インテルは、8月29日〜9月2日の間でオンラインイベント「Edge AI Week」を開催した。

 初日の基調講演に登壇したインテル 代表取締役社長 鈴木国正氏は、AI開発を支援するインテルの取り組みをこう説明する。「当社のAI専門家がコミュニティーを形成し、開発者の声を聞いてハードウェアに最大限のパフォーマンスを発揮させるソフトウェアの開発やチューニングを実施し続けています。その結果、AI推論ソフトウェア開発キット『OpenVINOツールキット』は大きく進化しました。当社はプロセッサーの性能向上に加え、プロセッサーを最大限活用できるソフトウェアを用意し、顧客のAIソリューションの向上を目指しています」

 続けて鈴木氏は、インテルが取り組む開発者ファーストの行動指針を次のように語る。「開発者の増強、選択肢の拡充、パブリッククラウド上での利用データを暗号化する技術『コンフィデンシャル・コンピューティング』の構築の三つがキーワードです。開発者にオープンな開発環境を提供し、マルチベンダーなど複数の選択肢を用意して、最新のアプリケーションで開発できる環境作りをサポートします。また当社は、オープンソースソフトウェアの発展に寄与してきました。例えば、今までに700以上のGitHubプロジェクトに貢献しています。今後もオープンソースソフトウェアの発展のための取り組みをさらに推進します」

開発用ソフトウェアを無償提供

 OpenVINOツールキットは無償で提供しており、OpenVINOツールキットの公式Webサイトからダウンロードが可能だ。コンピューターで画像や動画のデータを解析し、何がどのように映っているのか割り出す「コンピュータービジョン」のアプリケーション開発の導入の簡素化と高速化に特化している。最後に鈴木氏は、「パートナーと共に開発者ファーストの方針のもと、あらゆる取り組みを実行します」と展望を語った。