プレゼンを丸ごと翻訳可能

企業の内外に流通するPowerPointファイルの数は膨大だ。しかし、グローバル化が進み仕入れ先や販売先は国内にとどまらない。また、外国人従業員を抱える会社も増加している。これまで、日本語オンリーで済ませてきたPowerPointのプレゼンファイルを翻訳する機会も増大している。企画書や製品説明書だけでなく、社内文書も英語版がほしいと声が上がる。逆に、外資系企業などから渡された英語の資料も短時間で日本語化できれば、目を通すのがグッと楽になる。

しかし、PowerPointのプレゼンを翻訳するのはけっこう手間のかかる作業だった。スライドのテキストを順番にコピペしてGoogle翻訳やDeep Lで翻訳してから、スライドに貼り戻す作業が必要だった。

しかし、PowerPointのCopilotなら、プレゼンファイルをまるまる一発翻訳してくれる。プロンプトで翻訳を依頼すれば、自動的に別ファイルを生成してくれるのだ。確認画面で翻訳先の言語を選び直すこともできる。言語の選択肢はスペイン語や中国語、韓国語など40を超える。

これまでパワポの翻訳には、テキストだけ別のサービスを使ってコピペしていた
プレゼンの翻訳をCopilotに頼む
確認画面で「翻訳」をクリックする
翻訳は別ファイルとして生成される

すべてのスライドが翻訳済み

生成されたファイルを開くと、すべてのスライドが翻訳済みで、翻訳品質も意思疎通に問題のない出来栄えだ。

プレゼンの翻訳にあたって、テキストのフォントは各国の標準的なものが自動で選択される。欧文ならMicrosoft 365の標準フォントであるBierstadtがデフォルトだ。フォントサイズは翻訳前の元のサイズで作成される。意思疎通には問題ないが、取引先に提出するなど見た目も大切な時には、デザイン的な見直し調整が必要な場合もあるだろう。

また、翻訳内容に不安を感じるなら、翻訳後のファイルをもう一度日本語に翻訳して確認してみれば安心できるだろう。

生成されたファイルを開くと、すべてのスライドが翻訳されている
フォントは自動で標準的なものが選択される。欧文ならBierstadt
中国語簡体字では等线が標準フォントだ。プレゼンは40種以上の言語への翻訳が可能